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胎児のはなし の商品レビュー

4.2

81件のお客様レビュー

  1. 5つ

    28

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2019/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かった! この本を読むまで胎児のことなど1ミリたりとも興味はなかったのだけれど、そんな自分でも興味深く楽しかった。 ちょっと前のめりでお茶目な増崎先生(おなかの中の胎児の格好を実演してくださる写真あり)と、聞き上手な最相さん。不思議・・・としかいいようのない妊娠、出産、そして胎児のはなしをわかりやすく話されている。 胎児を通して父親のDNAが母親に入ってきているなんて吃驚。

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2019/04/30

最相葉月と長崎の産婦人科医との対談。どうしてこの医師が対談相手になったのかは分からないが、胎児の超音波画像撮影・診断の進歩とか、胎児を通じて母親に父親のDNAが入り込む事実とか、中々興味深い話が続く。そして、出生前診断や遺伝子異常など生命科学がもたらす進歩と負の側面についても語ら...

最相葉月と長崎の産婦人科医との対談。どうしてこの医師が対談相手になったのかは分からないが、胎児の超音波画像撮影・診断の進歩とか、胎児を通じて母親に父親のDNAが入り込む事実とか、中々興味深い話が続く。そして、出生前診断や遺伝子異常など生命科学がもたらす進歩と負の側面についても語られる。 個人的には、羊水の中にいて胎盤を通じて酸素を得ている胎児が出生と同時に肺呼吸に移行するための工夫というか自然の摂理の絶妙なところに感心した。分娩は母体にも胎児にも大変なものだが、その大変なところにも無駄がないということに生命の神秘を感じる。

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2019/05/08

対話形式で進む胎児のはなし。40年間胎児の研究をされてきた先生産婦人科医の話は実に興味深い。国際的な出産に関する比較も豊富で知識の幅を感じた。それらは事実と体験に基づいているので話が具体的でわかりやすかった。 生殖細胞は太古の昔から死なずに受け継がれる。そしてゼロ歳から始めるため...

対話形式で進む胎児のはなし。40年間胎児の研究をされてきた先生産婦人科医の話は実に興味深い。国際的な出産に関する比較も豊富で知識の幅を感じた。それらは事実と体験に基づいているので話が具体的でわかりやすかった。 生殖細胞は太古の昔から死なずに受け継がれる。そしてゼロ歳から始めるために寿命をリセットする仕組みがある。というのはなるほどと思った。

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2019/04/21

とっても衝撃的な事実を知ってしまった! 心底、ビックリした!! 「胎児のDNAの半分はお父さんのものだから、お父さんのDNAが胎児を介してお母さんにいっちゃってる。大ショックですよ」 「ーやあ、びっくりです。夫婦は他人といいますけれど、実は生物学的につながっている。世界観がひ...

とっても衝撃的な事実を知ってしまった! 心底、ビックリした!! 「胎児のDNAの半分はお父さんのものだから、お父さんのDNAが胎児を介してお母さんにいっちゃってる。大ショックですよ」 「ーやあ、びっくりです。夫婦は他人といいますけれど、実は生物学的につながっている。世界観がひっくり返るほどの衝撃です」 「母親のDNAは父親にはいかない。父親はさびしいことに、あげるだけみたいな」 おまけの話。 「話は、夫婦の顔がにてくるっていう話につながるんだけど。」 (略) 「そっちは精子由来の話かも。いずれにしても、妻の方が夫に似てくる。」 以下、省略。 読書は思いもしなかった知識を与えてくれるので、 やっぱり楽しいなぁ!

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2019/04/13

日本経済新聞社 小中大 記事利用について 印刷 印刷 胎児のはなし 増崎英明、最相葉月著 未知多い世界をかみくだく 2019/4/13付日本経済新聞 朝刊  妊娠・出産をめぐる医療は進歩している。にもかかわらず胎児は今も「未知なるもの」だという。本書は科学をテーマ...

日本経済新聞社 小中大 記事利用について 印刷 印刷 胎児のはなし 増崎英明、最相葉月著 未知多い世界をかみくだく 2019/4/13付日本経済新聞 朝刊  妊娠・出産をめぐる医療は進歩している。にもかかわらず胎児は今も「未知なるもの」だという。本書は科学をテーマにした著作の多いノンフィクションライターが、長崎大学病院長も務めたベテラン産婦人科医に、素朴な疑問から最先端技術まで多様な質問をぶつける形で構成した対談集だ。  本書によれば、初めて胎児を生きたまま観察したのは日本人だという。胎児が子宮の中でどんな状態にあるのか。突き止めようとした人々を振り返る歴史の話がまず面白い。胎児が頭を下にしていると気づいたのも日本人だ。でもそれはなぜか。ほかにも、つわりとは何か、なぜ3000グラム前後で生まれるのかなど、基本的なことこそ解明されていないのだという。  一方で、救える命は格段に増えた。今や子宮の中にいる胎児に、治療や手術を施すこともできる。ウイルスの母子感染や遺伝子解析など、最先端の知見にも本書は紙幅を割いている。  ただ、出生前診断などで妊娠出産が悩ましい時代になった。せっかくのおめでたを「楽しんで」と言いたいのに、つらい仕事が増えたと増崎医師は憂う。この医師の、九州の方言をまじえた柔らかい語り口も本書の魅力。生殖医療など難しい問題も含めて、人間の不思議についてかみくだいて教えてくれる。(ミシマ社・1900円) このページを閉じる 本サービスに関する知的財産権その他一切の権利は、日本経済新聞社またはその情報提供者に帰属します。また、本サービスに掲載の記事・写真等の無断複製・転載を禁じます。 NIKKEI Nikkei Inc. No reproduction without permission.

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2019/03/31

出産を約4ヶ月後に控えての読了。出産を経験する段階になってようやく興味を持った分野だけど、ちょうど自分が生まれてくるくらいにやっといろんなことがわかるようになったんだなぁと驚き。エコーとか当たり前のものかと思ってた。道理で親世代が最近の出産事情を話すと驚くわけだ。夫のDNAが私に...

出産を約4ヶ月後に控えての読了。出産を経験する段階になってようやく興味を持った分野だけど、ちょうど自分が生まれてくるくらいにやっといろんなことがわかるようになったんだなぁと驚き。エコーとか当たり前のものかと思ってた。道理で親世代が最近の出産事情を話すと驚くわけだ。夫のDNAが私にも入っているっていうのもすごい。色々わかるようになって不安材料も増えたけど、産むってことをもっと単純に、神秘的なものとして受け入れたいなって思った。

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2019/03/30

父親のDNAが胎児を通して母親に入っているという話がもっとも衝撃的。ほかにも、胎児はノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返していて覚醒はしていないとか、福沢諭吉の先見とか、胎児手術の話とか、知らないことばかりで大いに勉強になる。先生の専門外なので仕方ないが、出生前診断に関してはもう少し深...

父親のDNAが胎児を通して母親に入っているという話がもっとも衝撃的。ほかにも、胎児はノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返していて覚醒はしていないとか、福沢諭吉の先見とか、胎児手術の話とか、知らないことばかりで大いに勉強になる。先生の専門外なので仕方ないが、出生前診断に関してはもう少し深い議論を読みたかった。先生のキャラを伝えるための無駄な会話、主に権威のある男性にありがちな「自分大好きすぎ」会話パートが私には無駄に感じられた。(これは読者の好みによる)妊娠9ヶ月で読了したものの、自分のお腹の中にいるものと同じ胎児のこととはなかなか繋がらないのが不思議。

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2019/03/13

長崎大学医学部産婦人科の名誉教授に、あれこれ訊く対談本。 知らない話だらけで、ためになった。(なんのためになるのかは訊かないで) 羊水が汚れることとか、帝王切開はなぜ横に切るのかとか、胎盤の不思議、出生前診断は受けるべきかとか。最先端医療では、帝王切開で切って、胎児の顔だけ出...

長崎大学医学部産婦人科の名誉教授に、あれこれ訊く対談本。 知らない話だらけで、ためになった。(なんのためになるのかは訊かないで) 羊水が汚れることとか、帝王切開はなぜ横に切るのかとか、胎盤の不思議、出生前診断は受けるべきかとか。最先端医療では、帝王切開で切って、胎児の顔だけ出して気管挿管しているとか。 印象的な話は英国と日本の違い。日本では医者や看護師が夜通し働くことで、周産期医療を支えているけれど、英国では、自分の仕事はここまでと割り切っている。日本は個人の頑張りに頼りすぎていて過保護だという話。普通の出産は町中のクリニックや助産師に任せるべきであると。なるほど。 ざっくばらんに何でも答えてくれ、また好奇心にあふれた増崎先生のキャラクターも良かった。

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2022/07/09

未知なるもの、胎児。その神秘な存在にスポットを当てた興味深い内容。著者と産科医の先生との対話形式なので、理系に疎い自分でも読みやすかった。 息子がお腹にいた時はこんな状態だったのかと驚くことばかり。胎児を介して父親のDNAが母親に移動するとか、祖先からこの先もずっと死なない細胞が...

未知なるもの、胎児。その神秘な存在にスポットを当てた興味深い内容。著者と産科医の先生との対話形式なので、理系に疎い自分でも読みやすかった。 息子がお腹にいた時はこんな状態だったのかと驚くことばかり。胎児を介して父親のDNAが母親に移動するとか、祖先からこの先もずっと死なない細胞が受け継がれているとか、「へぇ~」と妊娠出産の奥深さに自然と低頭するような神妙な気持ちになる。 心に残る「妊娠は楽しまなくてはいけません」「親と子も一期一会」の先生の言葉。 もう戻らない妊娠から出産の時間がひとしきり愛おしく思えた。 帝王切開で誕生した息子も出生時やはり呼吸障害があったようで、胎児の肺の話と帝王切開の話は今更だがとても合点がいった。水の中の生活から空気の生活へ、あの時息子は必死で呼吸して、これからの新しい生活に命を繋ごうとしていたんだな…。

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2019/03/07

産婦人科に関することが一通りわかる。結婚して、父親になるダンナは読むといいと思う。女性の権利など難しいことではなく、あまり気構えず読めると思う。理系の知識は要らない。

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