胎児のはなし の商品レビュー
妊活や胎児期、出産前後の過ごし方などの参考になるかと期待したが、中身はどちらかというと産婦人科医療が如何に発展したか、というところに主眼が置かれていたような気がする。雑学的には知識は着くが、これから父母になっていく人には少し視点がズレているため注意が必要。
Posted by
三木成夫の本を引き継いだ本と前書きで書いてあったが、この何十年かでわかった胎児のことってそれだけ?というのが正直なところだった。 けっこうわかってないこと多い。医師が臨床で忙しすぎるようだ。 以下、面白かったこと。 ・胎児はずっと寝ているが、レム睡眠が多く、覚醒の代わりに夢を見て...
三木成夫の本を引き継いだ本と前書きで書いてあったが、この何十年かでわかった胎児のことってそれだけ?というのが正直なところだった。 けっこうわかってないこと多い。医師が臨床で忙しすぎるようだ。 以下、面白かったこと。 ・胎児はずっと寝ているが、レム睡眠が多く、覚醒の代わりに夢を見ている。 ・胎児のDNAが母体に微力入ってきている。 ・狭い産道を通る時に胎児のスポンジ状の肺を圧迫して鼻から水が出るので肺に空気が入って泣きだせる。帝王切開だと、自然とは水が出ないから新生児が少し困惑する。
Posted by
ちょっと人に教えたくなっちゃう豆知識がたくさん載ってる本。 最相葉月さんの『絶対音感』が割と面白くて、他の本も読んでみたいなぁと思って手にとったけど、『絶対音感』の方が内容が濃くて読み応えがあった感じがする。
Posted by
2019年の本ということもあり、すでに知っている情報も、もっと今は研究進んでるよ〜と思う箇所もあったが、わかりやすく語られた本だった。 (詳しくないけど、この間つわりの原因も判明したんだったっけ…?) 羊膜っていう胎児側から出来る膜は、翼状片という目の病気で活用できる。 だとか...
2019年の本ということもあり、すでに知っている情報も、もっと今は研究進んでるよ〜と思う箇所もあったが、わかりやすく語られた本だった。 (詳しくないけど、この間つわりの原因も判明したんだったっけ…?) 羊膜っていう胎児側から出来る膜は、翼状片という目の病気で活用できる。 だとか、 血液は混ざらないのに、胎児のDNAはお母さんに入っているということは、その半分入っているお父さんのDNAも胎児を介してお母さんに行っている。 夫婦は他人と言うけど、実は生物学的につながっている。 など、知らなかった情報も。 夫婦は似てくる理論も納得。
Posted by
妊娠や胎児のありようという「未知の領域」をスピリチュアルさで丸めずに語ってくれる本は貴重に思います。妊娠出産どうしようか考え中の身で読みましたが素直におもしろかったです!どうするかはさておき前向きな気持ちを抱きました。装丁がかわいいおもしろいのもよい本です。
Posted by
最近出産した友人に勧められて、図書館でたまたま見つけたので読んでみることに。 専門的な内容も含まれるが対話形式なので読みやすい。 印象的に残っているのは以下。 ・おなかの中にいるときも泣いていること ・胎児は自分のおしっこを飲んでいること ・父親の遺伝子は胎児を通して母親にも...
最近出産した友人に勧められて、図書館でたまたま見つけたので読んでみることに。 専門的な内容も含まれるが対話形式なので読みやすい。 印象的に残っているのは以下。 ・おなかの中にいるときも泣いていること ・胎児は自分のおしっこを飲んでいること ・父親の遺伝子は胎児を通して母親にも入っていること 友人は面白すぎて2回読んだと話していたが、私は一回読めば十分かなと思った。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
胎児を介して父親と母親に遺伝的なつながりができる点がいちばんの驚き。 女性の方が長生きなのはそうした多様な遺伝子を持っているのも理由の一つなのかしら、と思った。 胎児や妊娠についてはわかっていることが少なく、最近わかったことも多いのだということも驚き。 お産なんて人類始まって以来ずっと続いていることなのにねぇ。 魚群探知機を超音波診断に応用したのは天才だと思った。 羊水は血液から作られていて、羊水って胎児が飲んで排泄してを繰り返しているのを知って、自分も胎児の頃、経験してたと考えるとなんだか複雑な気分。 あと肺の仕組みも面白いと思った。出産の時に狭い産道を通ることによってスポンジ式の肺胞から羊水が出るなんてよくできてるなぁ。生まれてすぐ泣くのは肺呼吸を始めるためなのね。 胎児にも表情があってあくびをしていることが多いのは面白いと思った。感情と表情は関係があるのかしら、興味深い。 母乳による母から子への病気の感染があるのは知らなかった。母乳育児こそせいぎってわけではないのね。 胎児を出産前に治療できる技術があるのもこの本を通じて知ったことの一つ。しかし胎児治療は保険適用外らしい。どこからが社会的に人間として認めるのか難しい問題ね。 女児の先天的な障害が少ないのはX染色体が2本あってバックアップが取れているからという話も興味深いと思った。 全体を通して、遺伝や胎児の研究はまだまだこれからという印象を受けた。 つわりの仕組みだって2023年に改名されたばかりだ。 妊娠や出産は女性の体で起きるイベントで、こうした医学的研究を行うのは歴史的に男性が多かったからという話をどこかでみた。(この本かインターネットの記事かは忘れたが。) 人の誕生は宗教的な側面や優生学など倫理的な面が絡んでくるという意味でも研究は難しいのだろうけど、これからどんどん新しいことが解明されてほしい。
Posted by
ほー、と思うところと、最新の医療を語りつつ、女性の立ち位置の部分に対しては古風な考え課題お持ちなのかな?と思いながら読みました。
Posted by
妊娠中のため少しでも備えたく読んでみました。出産に向けてというよりは、今までの胎児に関する歴史や研究を学ぶことができる。 優生学、出生前診断など今もなかなか難しい問題に切り込んでいて自分自身考えるきっかけとなりとても勉強になった。情報まみれの現代で、妊娠出産子育てと不安になる事は...
妊娠中のため少しでも備えたく読んでみました。出産に向けてというよりは、今までの胎児に関する歴史や研究を学ぶことができる。 優生学、出生前診断など今もなかなか難しい問題に切り込んでいて自分自身考えるきっかけとなりとても勉強になった。情報まみれの現代で、妊娠出産子育てと不安になる事は毎日だけど、妊婦は楽しめばいいんですよ的な言葉が一番心に残りました。神秘的な経験ができることに感謝を。
Posted by
『胎児のはなし』 初めての妊娠、出産 こんにちは赤ちゃん 的な内容ではありません。 胎児という生き物を研究してきた産婦人科医にインタビュー。的な。非常に興味深い内容でした。 ◎生まれた後のいわゆる赤ちゃん、ではなく胎児とはどのような生き物なのか。 ◎超音波診断が出来るようにな...
『胎児のはなし』 初めての妊娠、出産 こんにちは赤ちゃん 的な内容ではありません。 胎児という生き物を研究してきた産婦人科医にインタビュー。的な。非常に興味深い内容でした。 ◎生まれた後のいわゆる赤ちゃん、ではなく胎児とはどのような生き物なのか。 ◎超音波診断が出来るようになって何が変わったのか。 ◎胎児の時期に出来得る治療は。 ◎妊娠、出産にまつわるいろいろ。 ◎周産期医療について。 ◎ヒトはどこから来てどこへ向かっているのか。 などなど。 難しい科学や倫理、哲学の話かと思いきや、対談式なのでさらさらっと読めちゃいます。 ・胎児は実はお腹の中でも泣いている ・鼻から羊水を吸って鼻から出して鼻呼吸の練習。ブシャーっと。おっぱいを吸う為に鼻呼吸必須だから。 ・それを生まれるときにブシャーと鼻から出してくる。 ・父親が胎盤担当、母親が胎児担当。 など面白いコラムのようです。 中でも一番驚いたのは、 両親のDNAが胎児へ入っている →分かる 胎児のDNAが母親へ入っている →へぇ〜 胎児の幼若なDNAが母親の損傷部位を癒している →ほぉ〜、何か凄い! 父親のDNAが胎児を介して母親に入っている →えぇえぇぇぇーーっ!! そんなことってある? でもまあ、胎児のDNAが入ってるなら有るのか。 いやいや、それでもビックリなハナシです。 子どもを介してパートナー(子の父親)とDNAが繋がっちゃうなんてね。 なのでパートナー同士はだんだん似てくる説があるみたいですよ。理屈からしたら母親が父親に似てくる。らしいです。 楽しくためになる本でした
Posted by