スティグマータ の商品レビュー
サクリファイスシリーズ第5弾。第4弾のキアズマは2年前に読んだ。チカがヨーロッパでロードレースに参加し始めてから5年。伊庭もヨーロッパにやってきた。伊庭のイメージで周りとうまくやれないような感じだったが、チカの下宿のパトリシアへの挨拶はスマートでかっこよさそう。 ツールが始まり、...
サクリファイスシリーズ第5弾。第4弾のキアズマは2年前に読んだ。チカがヨーロッパでロードレースに参加し始めてから5年。伊庭もヨーロッパにやってきた。伊庭のイメージで周りとうまくやれないような感じだったが、チカの下宿のパトリシアへの挨拶はスマートでかっこよさそう。 ツールが始まり、メネンコの周りでは不穏な空気が?!結末はちょっと濁された感があるが、最終的にはアルギやウィルソンが大事を起こさなくてよかった。
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サクリファイスから読んでると、チカが大人になってるー!もう何年もヨーロッパにいるのすごい!とかいう身内気分に(笑) ステージ優勝目前にしても、徹底してアシストでいられることに尊敬する。エースのアシストとして覚えられる存在ではないけど、ニコラの物語もミッコの物語も体験できる、アシストのチカの物語にわたしたちは夢中にさせられました!
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サクリファイスシリーズのこの最新作まで一気に読んだけど、これほどロードレースとミステリーが親和性が高いと思わなかった❗️ロードレース自体に臨場感があり、あえてアシスト役をストーリーの主軸にすえてレース全体が見渡せるように描写するなんて、上手いっ❗️
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ようやく読むことができた。ツールドフランスを知り尽くしてないと、書けないと思った。自分のストーリーは歴史に名を刻まず、アシストに徹するって、なかなかできないことだし、考えさせられる展開でした。
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自転車ロードレースの世界に魅了されてしまいました。チームでトップを勝ち取る戦略がチームプレイを好む日本人に合ってると思います。また、感情の繊細な揺れや心の平穏を保つためのメンタルコントロールについても興味を持ちました。スポーツは、体力と精神力が両輪でなんだと改めて感じました。たま...
自転車ロードレースの世界に魅了されてしまいました。チームでトップを勝ち取る戦略がチームプレイを好む日本人に合ってると思います。また、感情の繊細な揺れや心の平穏を保つためのメンタルコントロールについても興味を持ちました。スポーツは、体力と精神力が両輪でなんだと改めて感じました。たまたま本書を読み始めますましたが、4作目なんですね、1作目からリスタートしたいと思います。
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シリーズ4作目。 だんだんとなじみのある登場人物が増えていくのは嬉しいものです。 はじめは新人だった白石誓も、もう歳をとったのだなと感じました。 一年ごとに違うチームと契約し、国内海外問わず拠点を変え、またレース中も何百キロもの移動を繰り返す…ロードレーサーの人生。 自分の人生...
シリーズ4作目。 だんだんとなじみのある登場人物が増えていくのは嬉しいものです。 はじめは新人だった白石誓も、もう歳をとったのだなと感じました。 一年ごとに違うチームと契約し、国内海外問わず拠点を変え、またレース中も何百キロもの移動を繰り返す…ロードレーサーの人生。 自分の人生では全く想像できませんが、安定した生活を捨てるほど、「自転車」に魅力を感じたのだなと思うと、少し羨ましくもなりました。 スポーツ小説、またミステリーとしても楽しめる一冊です。
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面白かったけど… ミステリーぽかったです。 それを良いと思うかですね。 自分は単純だから駄目でした。
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チカの大ファン。 奥が深いロードレースがわかりやすく書かれていて、最後まで本当に面白かった。シリーズこれで最後なのかああ
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謎解き(?)の最後、というか答えが、あまりに突然来た上にあまりに短くて、「エッ?」と声が出た。 驚くほど嫉妬心がなく、いい人の典型だった誓が、ピークをすぎつつある中で、元チームメイトの登場に心を乱していて、人間そういうものだよなー、と思わされた。 女っ気がなかった誓。今回はうまくいくといいな。 そして、メネンコには天罰を。
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p31 違う国の、違う文化を持った人間が集まっているのだから、シグナルだけは発し続けなければならない。 p33 ニコラはまだ若いから、今年勝たなくてもチャンスはまだあるように見えるが、つかめるときにつかまなくてはならないのが、チャンスだ。 p34 チャンスは今しかない。そう思...
p31 違う国の、違う文化を持った人間が集まっているのだから、シグナルだけは発し続けなければならない。 p33 ニコラはまだ若いから、今年勝たなくてもチャンスはまだあるように見えるが、つかめるときにつかまなくてはならないのが、チャンスだ。 p34 チャンスは今しかない。そう思わなければたった一度だって勝てない。 p346 自分にできることは最善を尽くし、そうてないことはなるべく楽観的に考える。そうでなければ自転車ロードレースの選手などやってられない。 p356 なにかを切り捨て、なにかを選び取る。ステージレースは、常にそういう選択を迫られている。 ただ、切り捨てたのではなない、もっと大きな目標のために捨て去ったのだ、そう思えば、少しだけ心は晴れる。 p359 なのに、ぼくより苦しそうなメネンコは、集団に食らいつく。もうボロボロに見えるのに、それでもペダルを踏み続ける。 p368 ニコラには希望がある。その希望はぼくらのものでもあるのだ。 p369 だが、アシストであるぼくにもわかる。選手にとって、いちばんのガソリンんは勝つことだ。 p370 ミッコは自分で、オールラウンダーであることから下りて、タイムトライアルに特化して戦うことに決めった。自分で決断できることはある意味、幸福なことだ。 p371 アスリートの中で、望み通りの結末を手に入れられる人間がどのくらいいるのだろう。多くの敗者と一握りの勝者。だからこそ、スポーツに人は熱狂するのだろう。 p372 アシストという役目は因果なもので、自分がどれほど役に立っているのかわらなくなる。確実に役に立ったと実感できるレースもあるが、最終グループについていけずに力尽きたときなど、自分が不甲斐なくなる。 だから、できることなら、このステージはニコラを最後まで連れて行きたい。それができれば、完走できなくてもかまわないと思う。 p380 そう、ツールは気力だけで勝てるようなレースではない。ぎりぎりまで体力を削られてしまった時点で、負けることは決まってしまう。 p385 もしかしたら、この先後悔するかもしれない。だが、手が届くかもしれないという夢だけでも充分だ。
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