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名もなき星の哀歌 の商品レビュー

3.6

37件のお客様レビュー

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2020/11/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読書備忘録549号。 ★★★★☆。 良く練られたストーリーです。面白かった。表題の通り哀歌です。第三者の介入で人生が変わってしまった物語。 岸良介と田中健太。同じ大学で知り合った。意気投合する彼らは何故か尾行されていることに気づく。 尾行者は「店」のスタッフ、ジュンさん。 2人は「店」のスタッフとしてスカウトされた。 「店」とは?人の記憶を取引する企業。記憶を売る。記憶を買う。そして、記憶=人格を入れ替えて他人になる・・・。 スタッフとなった2人は、ジュンさんから課題を貰う。3年以内に1千万稼げと。そしたら、次のステップに移行できると。出来なければ、「店」の記憶を消されて放り出される。 2人は絶妙なコンビネーションを発揮し、順調に稼いでいく。目標達成まであと少しということろで足踏みが始まる。そんな時、路上で歌う保科ひとみに出会う。 神出鬼没の保科ひとみの活動には疑念があり、それを探ることで目標達成の糸口になるのではと考えた2人は「店」の記憶情報から保科の情報を探す。 調べれば調べるほど明らかになる矛盾。その矛盾を解決すべく推理を働かせる2人。そして、矛盾を解く驚愕の解は、ひとみと良介と健太の関係性であった。 そこには、遡ること小学校時代からの哀歌が・・・。 記憶をどうとでも出来るという設定で作られたトリック。面白いかったです。そしてちょっと悲しかった。

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2020/08/13

めちゃ奇抜なideaとストーリーで、面白かった^ ^ 記憶の売買なんて、人間の「生き様」を変えちゃうんだから、本当だったら怖い。やっぱり一回きりの人生だから、悔いが無いように生きる実感が湧きます。 しかし、読んで良かったです^_^

Posted byブクログ

2020/03/10

記憶を売買できる現代社会を舞台にしたミステリであり、たぶん恋愛小説でもある。思考実験としても面白い。 2020/3/10

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2019/12/15

「新潮ミステリー大賞受賞作」で、「記憶を売買する店」という設定に引かれて読み始めたが、不完全燃焼な印象。今どき「水晶玉」って……(笑)。『記憶屋ジョニィ』が出てから何年経っているんだろう? 細部の詰めが甘く、ツッコミどころ満載だ。プロットも破綻しており、まったく楽しめなかった。文...

「新潮ミステリー大賞受賞作」で、「記憶を売買する店」という設定に引かれて読み始めたが、不完全燃焼な印象。今どき「水晶玉」って……(笑)。『記憶屋ジョニィ』が出てから何年経っているんだろう? 細部の詰めが甘く、ツッコミどころ満載だ。プロットも破綻しており、まったく楽しめなかった。文章力はある(でなければ途中で放棄している)と思うので、次作に期待したい。

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2019/12/11

発想は面白い。いかにも荒唐無稽な設定だけれど、そこは小説なので、「アリ」ではある。しかし、話が複雑に入り組みすぎていてわかりづらいのと、あまりにも都合のいい記憶が簡単に転がってい過ぎるのと、なにせとにかく夢見がちで甘すぎて気持ち悪いのと、こんな特殊な「店」の管理体制が出来てなさす...

発想は面白い。いかにも荒唐無稽な設定だけれど、そこは小説なので、「アリ」ではある。しかし、話が複雑に入り組みすぎていてわかりづらいのと、あまりにも都合のいい記憶が簡単に転がってい過ぎるのと、なにせとにかく夢見がちで甘すぎて気持ち悪いのと、こんな特殊な「店」の管理体制が出来てなさすぎるのと、そもそも記憶が別人ならそれはもうただの「そっくりさん」でしかなく、実は僕がナイトでしたとわかったところでその僕に感慨に浸る権利はもうないと思うのです。自力で記憶が甦ったという設定ならまだしも、ここまで引っ張った肝心の秘密をいとも簡単に他人から教えられる、という設定ではこちらの感情移入がついていけず、ただのナルシストにしか見えないのでした。 長い時間をかけて最後まで読んできて明かされるナイトの行動は、あまりにも身勝手で短絡的としか思えず、そんなことするくらいなら電話すれば?とか実家知ってるなら行けば?とかなんで健太を巻き込むの?とか考えてしまった。 坊っちゃんがスターダストの最終回について尋ねるけれど、それは君の記憶の中にあるのでは? 美談で終わる物語だけど、偽の記憶と知ってしまった彼等(特に健太)はこの先、どのように生きていけばいいのか路頭に迷うよね。

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2019/12/08

記憶を売り買いする仕事を裏稼業として行なっている青年二人のお話。 他人の記憶を買って覗くことができたり、逆に売るときは物によって相当の値段で売ることができたりする。面白い。それによって人助けもできるし悪用もできるのだということもストーリーの中で挙げられていました。 「わたしには...

記憶を売り買いする仕事を裏稼業として行なっている青年二人のお話。 他人の記憶を買って覗くことができたり、逆に売るときは物によって相当の値段で売ることができたりする。面白い。それによって人助けもできるし悪用もできるのだということもストーリーの中で挙げられていました。 「わたしには消したい記憶あるかな?」 と考えさせられます。トラウマや思い出したくないことを記憶から消去することもできるのは便利だなぁと思う反面、それを無くしたら自分で無くなってしまうのではないかとも思いました。 印象に残ったフレーズは 『誰かに覚えていてもらえる限り、人は生きている』 という部分。 前回読んだ『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』という小説に救いがなさすぎて凹んでいたところを立て直してくれたフレーズです(笑)主人公の友達になった藻屑は主人公が覚えている限り生き続けているのかなって、、、 小説読む順番大成功だった⭐︎

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2019/09/29

考えて読むとしんどいけれど、面白い!!と思った。 記憶。。わたしも今とても興味のあるところなので一気に読んでしまった

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2019/09/22

裏稼業で記憶の売買を行う銀行員良平と漫画家志望の健太。そんな二人のまえに神出鬼没の歌姫が現れる。彼女の過去を暴こうとする彼らに脅迫状が届くが・・・

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2019/10/23

9月-12。3.5点。 記憶を売り買いできる「店」。大学からの親友二人が女性路上歌手と出会い、魅力に惹かれていく。 ファンタジーかと思ったが、しっかりとしたストーリー。 スピード感あり、結構面白い。

Posted byブクログ

2019/07/26

発想はとても面白い。まあエターナルサンシャイン的だけど。 だけど最後の方は説明くさいしごちゃごちゃして危うく途中で読むのを投げ出しそうに。 新人の作者の意欲を買って星3つ。

Posted byブクログ