日本人の勝算 の商品レビュー
◆大変革時代の生存戦略◆ 今の日本は人口減少に伴い、企業数も減る傾向にあるが、平均社員数は増加している。 しかし、生産力の低い企業が増えており、ヨーロッパに比べても、日本の最低賃金は低く抑えられている。最低賃金が上がれば、少子化にも歯止めがかかり、企業数が増えて働き口が広がる可能...
◆大変革時代の生存戦略◆ 今の日本は人口減少に伴い、企業数も減る傾向にあるが、平均社員数は増加している。 しかし、生産力の低い企業が増えており、ヨーロッパに比べても、日本の最低賃金は低く抑えられている。最低賃金が上がれば、少子化にも歯止めがかかり、企業数が増えて働き口が広がる可能性がある。 英国人エコノミストから見た日本の現状を踏まえて、将来に向けてどうあるべきか指標にしたい一冊である。
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国としては税金の引き上げではなく、人手不足の解消でもなく最低賃金の引き上げが最も重要。 企業レベルでは技術革新ではなく、生産性の向上が最重要。せっかくシステムがあっても無駄な作業が増えてることがある。 個人レベルとしては再教育(リスキリング)で長い人生社会のために貢献できるような...
国としては税金の引き上げではなく、人手不足の解消でもなく最低賃金の引き上げが最も重要。 企業レベルでは技術革新ではなく、生産性の向上が最重要。せっかくシステムがあっても無駄な作業が増えてることがある。 個人レベルとしては再教育(リスキリング)で長い人生社会のために貢献できるような人材居続けることが重要。
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菅義偉元総理大臣のブレーンでもあったと言われている元GSのデービッド・アトキンソン氏の著書。 内容には大方同意である。 今後給料を継続的に上げて行く事が出来ない企業=生産性が低い,イノベーションを起こしえない企業と判断され、急激な少子高齢化で"労働者"の大部...
菅義偉元総理大臣のブレーンでもあったと言われている元GSのデービッド・アトキンソン氏の著書。 内容には大方同意である。 今後給料を継続的に上げて行く事が出来ない企業=生産性が低い,イノベーションを起こしえない企業と判断され、急激な少子高齢化で"労働者"の大部分が減っていくことも相まって優秀な人材が集まらず、どんどん吸収合併され淘汰されていくだろう。 昨今の(まるで中小企業を蚊帳の外に置いた様な)賃上げブームが良い証拠で、良い悪いでは無く実際にもうその流れが目と鼻の先まで来ていると感じる。私達一労働者に出来ることは、某ネットニュースの賃上げ記事のコメント欄に「中小企業は関係無い」だのだらだら不満を書き散らすことではなく、今の給料に不満があれば転職する事、それしか無いのだろう。 また、著者を最近他の動画媒体でも比較的多く見かけるが、個人的にこの方の「多すぎる中小企業を淘汰すべき」との意見は1時間そこらの番組で末端まで説明するのはほぼ不可能で、言葉自体が強烈ながら無駄な誤解を産む可能性があると思われる。 少なくとも私はそう感じた。
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感想 最賃を引き上げる。人材確保のためのポジティブスパイラルが回る。しかし構造的問題は解決するのか。必ず救いきれない問題はある。
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気づき ・日本において最低賃金の引き上げは社会福祉政策であり、他の先進国においては経済政策であると言う違い ・人材育成の重要性 →任意ではなく強制。経営者にこそ育成が必要
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GDPが上がる要因は人口要因と生産性要因がある。前者が無理な日本は、後者を上げなくてはならないが、現状OECD最低基準。 日本の労働者の質は世界で第4位だが、賃金が低いため、生産性は28位。 色々な論文を提示して、根拠を持って論じているのは良いが、その論文の妥当性は自ら判断しない...
GDPが上がる要因は人口要因と生産性要因がある。前者が無理な日本は、後者を上げなくてはならないが、現状OECD最低基準。 日本の労働者の質は世界で第4位だが、賃金が低いため、生産性は28位。 色々な論文を提示して、根拠を持って論じているのは良いが、その論文の妥当性は自ら判断しないといけない。
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日本は少子高齢化と人口減少が同時に訪れるという世界でどの国も経験したことのない恐ろしい未来が見えているにも関わらず、国は危機感が足りず、従来の延長線での対策しか打てていない。今のままでは急速な経済の縮小は避けられない。 個人としては国に期待せず、自らの人材価値を高めるための努力を...
日本は少子高齢化と人口減少が同時に訪れるという世界でどの国も経験したことのない恐ろしい未来が見えているにも関わらず、国は危機感が足りず、従来の延長線での対策しか打てていない。今のままでは急速な経済の縮小は避けられない。 個人としては国に期待せず、自らの人材価値を高めるための努力を粛々と続けていく必要があると感じた。
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面白かったです。 ・大企業に比べて中小零細は生産性が低く、企業統合して規模を拡大すべき ・日本は中小零細が多すぎる ・中小零細からは技術革新も起きづらいどころか、前時代的な技術を使い続けている という話は特に印象的でした。 最低賃金アップの話も面白い。 インボイス制度が賛否両論...
面白かったです。 ・大企業に比べて中小零細は生産性が低く、企業統合して規模を拡大すべき ・日本は中小零細が多すぎる ・中小零細からは技術革新も起きづらいどころか、前時代的な技術を使い続けている という話は特に印象的でした。 最低賃金アップの話も面白い。 インボイス制度が賛否両論を呼び起こしているが、中小零細の優遇を改めるには良い政策だと思った。
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300ページ以上ある本ですが、主張としては「日本は最低賃金上げよ」の1点のみだと思います。 最低賃金を上げれば、企業は生産性を上げざるを得ない。 その結果として、企業は高付加価値・高収益体質になり、税収が増えるので、少子高齢化が進んで人口が減少しても、社会保障制度は維持できる、と...
300ページ以上ある本ですが、主張としては「日本は最低賃金上げよ」の1点のみだと思います。 最低賃金を上げれば、企業は生産性を上げざるを得ない。 その結果として、企業は高付加価値・高収益体質になり、税収が増えるので、少子高齢化が進んで人口が減少しても、社会保障制度は維持できる、という内容です。 そういう意味では、シンプルでわかりやすい主張なのですが、そのためだけにこれだけの紙面を使うのは、生産性が低い(著者にとっても、読者にとっても)ように思います。 また、生産性を上げよ、と繰り返し書いている割には、具体的な施策があるわけではないので、具体的な行動にはつながらない気がします。 ここ最近、現場経験のない、机上の空論だけの人たちと話をする機会が多いのですが、この本にも同じ匂いを感じました。 これだけの紙面を使うならば、無駄な繰り返しを削って、もっと具体例を紹介してほしかった、というのが正直な感想です。
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日本人は変化を極端に嫌う。物事の急激な悪化には仕方なく変化を了承するが、緩やかな悪化には目を瞑り反対する傾向にある。 また、その場で反対せずに後から文句を言う傾向にもある。自分の頭で考えることが苦手で、人の頭で考えさせる人間が多く存在する。 日本人の人材の質は世界4位であるが、給...
日本人は変化を極端に嫌う。物事の急激な悪化には仕方なく変化を了承するが、緩やかな悪化には目を瞑り反対する傾向にある。 また、その場で反対せずに後から文句を言う傾向にもある。自分の頭で考えることが苦手で、人の頭で考えさせる人間が多く存在する。 日本人の人材の質は世界4位であるが、給与水準は世界28位である。人口減少に目を瞑り、人口が多かった際の企業数のまま、人口減少時代に突入したため、給与水準は低い位置にある。 戦後は子供が増え、企業も増えてそれに伴う仕事も増えて知らず知らずのうちに経済成長が進み、それに伴って給与水準も上がっていった。しかし、GDPと人口、給与水準、生産性、企業数の相関性を正しく分析してこなかった為に、人材の質と給与水準が反比例する歪な社会となってしまった。 政府、会社経営者のみならず一般市民に於いても、安易な楽な選択をせず、勉強を続け、将来を見据えた行動をすべきであるとの提言書。
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