樹木希林 120の遺言 の商品レビュー
なぜか泣いてしまった。 わたしも「じゃあネ」でいなくなりたいと思ったが、この言葉の先には親しい人がいるようで、その人たちはおいおい泣くような気がしてだめだなと考える。 あまりにも当たり前のように「受け入れて」いる。 同じような言葉ばかりなのは、考えが一貫してるからだろうと思う...
なぜか泣いてしまった。 わたしも「じゃあネ」でいなくなりたいと思ったが、この言葉の先には親しい人がいるようで、その人たちはおいおい泣くような気がしてだめだなと考える。 あまりにも当たり前のように「受け入れて」いる。 同じような言葉ばかりなのは、考えが一貫してるからだろうと思う。「一貫している」はこの場合貶しているのかもしれないがある時期においては一貫しているので年を経て確固とした考えがあって、ずっと自分を知りながら生きて、自然と違和感もなく居なくなったのだろうなと思った。「がんとは有難い病気だから」だろう。 羨ましいとか、そんなのできないとか、そういうのではなくて、「ああ、そうですよね」だった。完全なる共感ではないけれど。なんだろうか。
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2018年9月15日に逝去された女優樹木希林さん(享年75)の言葉120。 生、病、老、人、絆、家、務、死の8章から成る。 自然の中で、自分を信じて生きること。 人として生まれてきたこと自体、計り知れない魅力がある(p.232) こうするべきだじゃなく、自然体に。 何事も面白おかしく。 マイナスのところを、違う言葉でもって評価するようにしてるの。(p.204 2008.6) 私は絵の具の一つの色、あるいは庭の植木の一つになればいいという感覚だから。そういう場所が一番、居心地がいいのね。(p.218 2015.5) 自分の色を活かしながら生きていこう。
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女優・樹木希林が随所で語り綴ったあれこれの”遺言”集。(生・病・老・人・絆・家・務・死の8章仕立て。) 面白かった編 will019「自分の判断を超えるものに対して、拒否したり溺れたりしないでもう少し自然でいたいなあと思うのね。だってそれほどわたしは強くも弱くも偉くも駄目でもないんだもの」(神や宗教的なものについての綴)。 己を”弱くもない””駄目でもない”とか言っちゃえる時点で相当に猛者な気がするんですが。きっと自分だったら取り乱してガクブルだろうと思う。 他の所で「私の話で救われるなんて依存症よ」みたいな話もあったけど、皆が怯え惑う中で泰然としてる人がいたら、依存でもいいから縋りたくなっちゃう人の気持ちの方が分かっちゃうなぁ。まぁいくら彼女の話だけ聞いても彼女にはなれなくて、自分の人生を納得させるのは自分しかいないんだけど。 「わたしは強くも弱くも偉くも駄目でもない」 いい言葉なので落ち込んだ時に使おうかなこのセリフ。 will029「物がない暮らしはさっぱりするんですよ」 うちの祖母も最後の方こんな感じで、何か贈ろうとしても「もういいわぁ」て欲しがらなくなってたなというのを思い出した。孫の側としては寂しかったりもしたけど、自分も終わりが近くなったらさっぱり終活して周りを困らせないように死ねたらいいなあと思う。 総評 どこにでもいそうでそうそうお目にかかれない、肝の据わった人柄が感じられて面白かった。サブタイトル「死ぬときぐらい好きにさせてよ」てあるけど、いや多分生前からかなり好きに生きた人っぽくて、何だよまだもっと自由になりたいのかよ、と苦笑いしたくなるような気もした。最初の方に載ってた家族写真が(内側ではいろいろありまくっただろうけど)皆まんざらでもなさそうなのもよかった(樹木希林の本なのにご本人がはじっこなのがまた味噌)。
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樹木希林の惑わない生きっぷりに興味があった。 さまざまな年代のその時々の彼女のことばを読むと、迷いのない様がかっこいいなぁと思う反面、読了後は彼女の中でもさまざまな迷いや葛藤や執着もあったのだろうと感じた。 それにしても天晴れでかっこいい。ロックンロールだわ。 光は、生を受けた...
樹木希林の惑わない生きっぷりに興味があった。 さまざまな年代のその時々の彼女のことばを読むと、迷いのない様がかっこいいなぁと思う反面、読了後は彼女の中でもさまざまな迷いや葛藤や執着もあったのだろうと感じた。 それにしても天晴れでかっこいい。ロックンロールだわ。 光は、生を受けたもの全部にあたる。こちら側がスモッグがかかっているか晴れているかによってその光はくすぶったり輝くものだということばが印象に残った。背筋がのびるわ。
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「人から評価されるのは危険なこと」 評価された時に自分を見失わないようにすれば、次に繋がる。というページが1番心に残ってます。 まだ10代ですが、樹木さんの様な素敵な考えを持った人になりたいと感じました
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樹木希林さんの生前の思考や物の考え方等が垣間見れて良い読書体験させて頂けたタイトルであり、又自分の老後にも希林さんの言葉を思い起こせたら良いなーという妄想に浸って読了致しました。
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心に留めておきたいKirin's Will 34. ガンになって死ぬのが一番幸せだと思います。畳の上で死ねるし、用意ができます。片付けしてその準備ができるのは最高だと思っています。 109. 「いつかは死ぬ」じゃなくて「いつでも死ぬ」という感覚なんです
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世の中を面白がること。 受け入れる覚悟と言うよりは悟りに近い。 明日を今日を生きる糧となる考え方だと思います。
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樹木希林さんの今までの発言をまとめた本 希林さんの考え方、思いが集約されている これからの人生の先輩として75歳の彼女が言いたかったことにわりと共感できる 潔さ、ぶれない想い、自分を俯瞰してみることが出来ることに脱帽 真似ることは無理だけれど、大いに参考にさせていただきます
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考えさせられることがたくさんあった 特に死について 誰もが恐れることだけれどこんなにも受け入れ楽しんだ人はいないと思う
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