贖罪 の商品レビュー
読了してから、少し時間が経ってしまった。 「盗まれた貴婦人」の前に冒頭の方を読んでいたが、あまり馴染めず、パーカーを優先してしまった。 その後、読み進むうちに、著者の方法に慣れて来て、面白く読んだ。 僕は、ロマンティックなシーンより、暴力的なシーンの方を好んでしまう。 昔、ツルゲ...
読了してから、少し時間が経ってしまった。 「盗まれた貴婦人」の前に冒頭の方を読んでいたが、あまり馴染めず、パーカーを優先してしまった。 その後、読み進むうちに、著者の方法に慣れて来て、面白く読んだ。 僕は、ロマンティックなシーンより、暴力的なシーンの方を好んでしまう。 昔、ツルゲーネフの「猟人日記」を読んだ時も、一番印象に残ったのは、馬を殺す話だった。 この作品でも、後半のブライオニーが戦地を歩いて故郷へ向かう部分が一番印象に残っている。 文学の要素はストーリーばかりではないが、最後の一章で、僕の心に疑念が沸き起こるのはむしろ、作者の狙い通りかもしれない。 ミステリーではないのだから、合理的に解決されていなくても良いのだ。
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久々に読んだ長編小説ですが、ミステリーとしてとても素晴らしい内容になっています。特に文体が素晴らしく、難解な箇所もありましたがこれぞ文学という、自分が今まで読んできた大衆小説とは違った際立った表現が数多くありました。 内容としては、小説家志望の少女ブライオニーがついてしまったウソ...
久々に読んだ長編小説ですが、ミステリーとしてとても素晴らしい内容になっています。特に文体が素晴らしく、難解な箇所もありましたがこれぞ文学という、自分が今まで読んできた大衆小説とは違った際立った表現が数多くありました。 内容としては、小説家志望の少女ブライオニーがついてしまったウソで、姉とその恋人が大変苦しい想いをすることになるのですが、その結末は如何にもミステリー小説といった形で終わりを見せます。600ページを越える長編ですが、時間のある夜などに纏めて読むことをお勧めしたい一冊でした。
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ラストの章で物語がガラッと反転するような感覚。タイトルの意味すら覆され、考えさせられる。再読リスト入り決定。映画『つぐない』も観てみたい。
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- ネタバレ
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再読。 読んだことは確かだが、単行本で読んだっけか? と思ったら、2008年に上下巻で文庫化されていた。恐らく読んだのは旧文庫版であろう。 しかしこれ、何度読んでも、なかなか酷い内容ではあるw 主人公は贖罪云々より刺されなかったことに感謝すべきだろうw
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