平場の月 の商品レビュー
過去を抱えた中年男女の恋愛は切ない。いろんなことを気にするからなかなか前に進めない。若い頃と違って、周囲が祝福してくれるかもわからない。 ただそういう面倒くさいことを抜きにして、青砥は須藤を最後まで世話したかったんだろうと思う。若かったら、そこまで思えないから。
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もっと甘えればよかったのに…と思いましたが好きだと余計にそんな簡単には行かないんだろうなぁ。家族だと最期まで繋がってるのに。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
50歳で再開した中学同級生の青砥と須藤の闘病恋愛小説。 どうしてそこまで強く生きられる?須藤よ。青砥の事を大切に想ってるようで、実はそうじゃないんじゃないか?逆の立場だったら? そんなふうに一人で逝く事ってエゴじゃないのか? 感傷じゃないの? 寂しすぎるよ、そんな逝き方、須藤よぉー。
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誰かの死というのは、急に突きつけられるのではなく、徐々にそのときを迎える形にできれば、逝く人にとっても遺される人にとっても良いと思う。 事故ではなく、病気だったら、そういう経過を経ることは可能だっただろうに、青砥さん切ないなぁ。 須藤さんは思いのほか残酷な人に思える。 淡々と...
誰かの死というのは、急に突きつけられるのではなく、徐々にそのときを迎える形にできれば、逝く人にとっても遺される人にとっても良いと思う。 事故ではなく、病気だったら、そういう経過を経ることは可能だっただろうに、青砥さん切ないなぁ。 須藤さんは思いのほか残酷な人に思える。 淡々と進むストーリーなだけに、青砥さんの辛さややるせなさが身に染みる。
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自分と同年代の恋愛ものと言うことで図書館の予約を待てずに購入。 心の葛藤や相手を思いやる気持ちの部分をくすぐる様なそんな優しさが伝わってくるような文章。 途中までははまり込んで読んでいたが最終盤の展開があまりにも中途半端と言うかしっくりこなかった。 これも僕がこの二人ほど強い人間...
自分と同年代の恋愛ものと言うことで図書館の予約を待てずに購入。 心の葛藤や相手を思いやる気持ちの部分をくすぐる様なそんな優しさが伝わってくるような文章。 途中までははまり込んで読んでいたが最終盤の展開があまりにも中途半端と言うかしっくりこなかった。 これも僕がこの二人ほど強い人間では無いと言う事を思い知らされた感じがする。 僕自身も大病を患って死を覚悟したことのある身だがこの歳になってもこんなに綺麗な潔い恋愛が出来るとはとても思えない。 気が若いのか成長していないのか(笑)
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良くも悪くも映画化しやすそうな作品。いや2時間ドラマかな。 設定や展開は斬新でもなく、文章は最初読み辛くて仕方ないんだけど、だんだん引き込まれる不思議な魅力がある。
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P30家に帰って用事を足してるうちにチー坊効果が薄れていって、ときどき『ちょうどよくしあわせだ』と感じた自分が実におめでたい人物だと思えてくることがあってね。布団に入るころには、もしやり直せるとしたら何歳に戻りたいとかさ、そこそこ本気で考えちゃうんだ。空想であそぶ時間は愉しくない...
P30家に帰って用事を足してるうちにチー坊効果が薄れていって、ときどき『ちょうどよくしあわせだ』と感じた自分が実におめでたい人物だと思えてくることがあってね。布団に入るころには、もしやり直せるとしたら何歳に戻りたいとかさ、そこそこ本気で考えちゃうんだ。空想であそぶ時間は愉しくないこともないけど、なんだろうなあ、いま抱えてるちょっとした煩わしさが寄り集まって、雨雲みたいに広がって、湿気ったきもちになったりするんだよ
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昔からの知り合いで、お互いそこそこ離婚や諸々経験してまた再会して でもガンがわかって なかなか上手くいかないし。 でも微妙な距離感がもどかしかった。ハッピーエンドじゃないけれど、2人は通じ合っていたのかな
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読み終わって、改めて冒頭を確認しました。そんなことをしないといけないような、とても悲しい気持ちになる小説でした。でも、不思議と嫌な気持ちにはならないで、穏やかな優しい気持ちになれたので、読んでよかったと。そう思いました。
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