1,800円以上の注文で送料無料

平場の月 の商品レビュー

3.8

183件のお客様レビュー

  1. 5つ

    34

  2. 4つ

    78

  3. 3つ

    43

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    3

レビューを投稿

2020/08/28

読み終わっても、ずっと後を引く感じです。 近い年代だからなのかもしれないです。 冒頭に結末が示されていますが、読んでいて青砥と須藤を応援したくなる物語でした。 中高年の恋の物語として、ぜひ近い世代の人には読むことをお勧めしたいです。 若い読者にはもしかしたら響かないのかもしれない...

読み終わっても、ずっと後を引く感じです。 近い年代だからなのかもしれないです。 冒頭に結末が示されていますが、読んでいて青砥と須藤を応援したくなる物語でした。 中高年の恋の物語として、ぜひ近い世代の人には読むことをお勧めしたいです。 若い読者にはもしかしたら響かないのかもしれないですが、年を重ねればきっとわかってくるのではと思います。

Posted byブクログ

2020/08/27

はじめに結末があり、回想する形ですすむ、50を迎えた大人の恋物語。約1年の濃密な時間は、庶民的で、侘しさもあり、もたれ合わない意地もあり、必死感もあり。 青年期とは違う恋の形は、湿り気を帯びてこちらに伝わります。話に出てくる全てが、ささやかで、切ないです。 平場の恋とは、こういう...

はじめに結末があり、回想する形ですすむ、50を迎えた大人の恋物語。約1年の濃密な時間は、庶民的で、侘しさもあり、もたれ合わない意地もあり、必死感もあり。 青年期とは違う恋の形は、湿り気を帯びてこちらに伝わります。話に出てくる全てが、ささやかで、切ないです。 平場の恋とは、こういうものでしょうか。

Posted byブクログ

2020/08/26

飾らない表現で、日常を朴訥と語ってくれたのですらすらと読むことができました。年齢的に、自分も受けている検査が話の元なので、他人ごとではありませんでした。ただ、こんな素敵な再会はないですね。

Posted byブクログ

2020/08/21

2人の行く末がわかっているだけに、どの瞬間も切なく貴重な時間に感じられた。 よく考えたらわたしたち誰しもが行く末は決まっている。形は変われど「別れ」は逃れようのない結末。周りの大好きな人たちとの時間を大切にしていこうと思わせてくれた一冊! ただ余計か描写が多い気がする…

Posted byブクログ

2020/08/16

64大人の恋のちょっと重い物語でしたね。寄る方ない寂しさで胸が苦しくなるような、後悔が残るような、みんなどうしてるかなあ、と思う今日この頃です。

Posted byブクログ

2020/07/26

冒頭、回想と現在が混ざった感じに混乱してちょっと読みにくく感じたけど、読み終えるとその混乱さがぐっと切なくなる話だった。 最初から結末が明かされてそこに向かっていくスタイルなので、結構しんどくて休み休み読んだ。 50歳ってもっと熟成されてるイメージだったので、部長とかそのくら...

冒頭、回想と現在が混ざった感じに混乱してちょっと読みにくく感じたけど、読み終えるとその混乱さがぐっと切なくなる話だった。 最初から結末が明かされてそこに向かっていくスタイルなので、結構しんどくて休み休み読んだ。 50歳ってもっと熟成されてるイメージだったので、部長とかそのくらいの年代で、子どももすでに成人してますくらいの人たちがこんな傷つきやすかったり瑞々しく恋愛するのか…いやとかではないけどきついな…って感じた。いい意味で。 本を読んでいるときに、BGMがあってちょうど心地よい本と、とにかく静かに読みたい本があって、これはその間というか、窓を開けて車や雨や鳥の鳴き声とかの外の音が聞こえてきたり、隣の部屋の人がベランダでタバコ吸ってる匂いがしてきたりっていう生活の気配を感じながら読みたくなる本だった。そういう、世界や人が生きている気配がないと辛すぎる終わり方というか。救いなく終わってへこんでしまう。 …と、思っていたけど、作者の人がインタビューで、50代のセカチューを意識してエンタメ強めに書いた的なことを話していて、いい意味ですん、ってなれた。

Posted byブクログ

2020/07/25

この2人の関係性に憧れる。 須藤という女性のカッコ良さ、芯の太さ、強さ、落ち着きを思い描き、青砥が狂おしく惚れて、もどかしい距離感に悩む様が自分ごとの様に共感できた。 映像にしたら、どんな風になるんだろう。

Posted byブクログ

2020/06/28

切ない気持ちで読み終えてちょっと涙。 それぞれの人生を歩んできて再びめぐりあい、一緒に時間を過ごす様になった2人。 病気という現実をも乗り越えられるのかと思っていたけれど。。。 悲しくて切ない読後感。

Posted byブクログ

2020/07/08

中年の恋愛ですが、不倫でも許されない恋でもないので、そういうのが嫌いな人も読めます。 基本どんなに飾っても不倫は不倫で、誰かが泣くんだと思うと面白い本でも心の何処かが冷たくなっているのを感じます。 これはどちらも結婚を失敗し、年齢的にも終盤戦に差し掛かったあたりで、諦めと共に色々...

中年の恋愛ですが、不倫でも許されない恋でもないので、そういうのが嫌いな人も読めます。 基本どんなに飾っても不倫は不倫で、誰かが泣くんだと思うと面白い本でも心の何処かが冷たくなっているのを感じます。 これはどちらも結婚を失敗し、年齢的にも終盤戦に差し掛かったあたりで、諦めと共に色々な事が輝きを失ってくる頃、35年ぶりに再会した男女に静かな火がともされる物語です。 自分が50歳に近づいていくと分かるのは、自分の中では何も変わらず10代から地続きで今の自分が存在するという事でした。 達観なんて出来ないし、でも冒険できる年でもない。でも大事に守りたいものが新たに出来た時、年齢を超えた火が自分の心に灯る。これは何歳でも同じではないでしょうか。 彼「青砥」はそれを彼女「須藤」に見出してしまった。お互い独身で何も遮るものは無いのに、素直に歩み寄れないのは何故なのか。 これは昔読んだら全然分からなかったかもしれないけれど、今ならとてもよく分かります。 男女の恋愛の物語は概ね激しくて、ホルモンバランスが崩れる位感情を揺さぶられます。確かに僕も若いころはそうだったような気がします。 今は好きな相手の幸せを素直に祈ることが出来るし、もしその幸せのそばに自分が寄り添っていられたら望外の幸せと思えます。 素直になれない「須藤」。彼女の頑なさはこの話の中で一番10代の青さを残しています。一番強そうでいながら一番青く脆い。そこに惹かれる「青砥」の気持ちは分かります。 全体的に漂う貧乏くささがリアリティーあるなあ。

Posted byブクログ

2020/06/27

年齢も近く、日々を淡々とやり過ごすように暮らしている私。二人に自分を重ね合わせて読んでしまった。二人の純愛はただ、ただ悲しい。須藤のきもちも、青砥のきもちもわかる。泣いた。読了後も、小説の中の二人を思い出して泣いた。こんな経験は初めてだ。 こんな私だけど、また明日も淡々と日々の暮...

年齢も近く、日々を淡々とやり過ごすように暮らしている私。二人に自分を重ね合わせて読んでしまった。二人の純愛はただ、ただ悲しい。須藤のきもちも、青砥のきもちもわかる。泣いた。読了後も、小説の中の二人を思い出して泣いた。こんな経験は初めてだ。 こんな私だけど、また明日も淡々と日々の暮らしを続けていくのだ。

Posted byブクログ