海街diary(9) の商品レビュー
白や余白を生かした、シンプルな美しさ。 説明のいらない、完璧にキャラが立った多彩な登場人物。 時折見せるユニークな表情と真剣な表情。 日本のマンガの最高技術を見る。 映画化もされたけど、マンガとしての表現力こそやはり味わうべき。 構図、見せ方、セリフなど、マンガの構成要素の全て...
白や余白を生かした、シンプルな美しさ。 説明のいらない、完璧にキャラが立った多彩な登場人物。 時折見せるユニークな表情と真剣な表情。 日本のマンガの最高技術を見る。 映画化もされたけど、マンガとしての表現力こそやはり味わうべき。 構図、見せ方、セリフなど、マンガの構成要素の全てが魅力的です。 2018年12月にいつのまにか刊行されていた最終巻。
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とうとう終了。結末まで描き切ったのは三女くらいで、他の姉妹たちについては、未来をある程度示して、みたいなところで完結。なかなか味わい深い最後でした。
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終わってしまった…寂しいなぁ。 四姉妹みんな幸せな感じになって良かった。 あと最後の番外編が、意外だけど結構よかった。 陽子さん本当ダメだね…ってのは別に意外ではなく。 彼を主人公にしたのが意外だった。 陽子さんについていった方がグレてしまって、おじさん夫婦のところに残った方がまともに育った…そうだろうそうだろう。実の母親と居ることが万能なわけではないよね。
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4姉妹それぞれが良縁に恵まれる大団円。 現実の鬱屈を忘れたくてフィクションを読むわけだから、この爽やかな読後感で良いのだけれど。 でも今は少し精神状態が悪いので、良いパートナーが見つからないと幸せになれんのかと捻くれたくなる…。
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『海街ダイアリー』は、鎌倉で暮らす4人姉妹を中心に繰り広げられる人間ドラマ。 この漫画には、あらゆる年代の人が登場します。 この漫画を読んで思うのは、 「人にはそれぞれ特徴がある」ということ。 そりゃそうだろう、というツッコミは承知の上。 だけどやはり思ってしまうのです。 ...
『海街ダイアリー』は、鎌倉で暮らす4人姉妹を中心に繰り広げられる人間ドラマ。 この漫画には、あらゆる年代の人が登場します。 この漫画を読んで思うのは、 「人にはそれぞれ特徴がある」ということ。 そりゃそうだろう、というツッコミは承知の上。 だけどやはり思ってしまうのです。 アイドルにいそうなかわいい顔の女子がいたり、 ある人から見たらブスと言われるような顔の子がいたり、 しっかり者のおねえさんがいたり、 大酒飲みのおねえさんがいたり。 金持ちの子で、さらにイケメンでもある男子がいたり、 ワアワアうるさくてどうしようもない関西男子がいたり、 心を表に出すのが苦手な鎌倉男子がいたり。 その子供たちを守るように存在する、 父親、母親、おばあちゃん。 近所のおじちゃん、おばちゃんたち。 海と山、寺のある街、鎌倉。 ああ、世の中にはいろんな人がいるなあ。 みんなそれぞれ、特徴があるなあ。 ああ、この人はあの人が好きなんだな。 このおじさんはおばちゃんのことが好きなんだな。 誰かが誰かを思う気持ちが、 物語のそこかしこにあふれている。 その気持ちにふれるたび、 読者の心は震える。 なんでもない人たちの、 なんでもない日常。 「すごくなくていいの」 「無事に帰ってきてくれれば」 作中のある人物が言ったセリフが、 この漫画のすべてを物語っている気がしました。 すごくなくていい。 ただそばにいてほしい。 そばにいてくれるだけ、 ただそれだけで幸せなの。 そんな彼女の思いが、 私の胸を熱くさせる。 『海街ダイアリー』は、 そんな物語でした。
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「細雪」みたいに、長く長く続く四姉妹の話かと思っていた。そう思った途端に終わってしまった。永遠に続く物語というのは無いんですね。 「人の幸不幸は、本人にしかわからへん」(73p) 「あーウマ。腹がへって、めしが食えるって、すげーことだ。幸せって、コレでいいんだよな。生きてるっ...
「細雪」みたいに、長く長く続く四姉妹の話かと思っていた。そう思った途端に終わってしまった。永遠に続く物語というのは無いんですね。 「人の幸不幸は、本人にしかわからへん」(73p) 「あーウマ。腹がへって、めしが食えるって、すげーことだ。幸せって、コレでいいんだよな。生きてるって、それだけで超ラッキーだ」(113p) 「お姉ちゃんも、もうどこにも行けるでしょ」 「は?」 「『うちでいっしょに暮らさない?』あの時すずにそう言った時から、責任があるって、思ってたんでしょ?もうすずは大丈夫よ。子育て終了!婚活上等よ」(156p) あゝもう一度、広瀬すずが浅野すずになって、スクリーンに帰って来て欲しい。
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「喜望峰の風に乗せてThe Mercy」という映画を観終わって、町を歩いていて、このマンガを思いだした。 吉田の「行ってくる」という題の付け方にとても感心して、マンガの内容は端折るけれど、「行ってくる」に対して、「待っている」人や場所がある。マンガはそこがいい。それで覚えていたのだけれど、この映画では「待っている」けれど、「帰れない」。そこが辛い。どっちもあるよな。
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ついに完結! 姉妹たちは勿論、各キャラの人生が区切りのいいところで終わった感じ。まだまだ人生が続いていく様子も感じられて、良い終わり方だと思います。
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番外編「通り雨の後に」に登場した、大人になったすずちゃん。帽子の陰で表情は見えなかったけれど、きっと、美人さんに成長したんだろうなあ。 河鹿川のすぐそばを流れている小さな詩歌川。二つの川は決して交わらないそうだけど、いつか、見てみたいな。
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最後ちかちゃんに泣かされるとは。 勢いで、仕方なく、自分から…色んな選択を重ねてここに着いたんだなと。
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