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幸せについて の商品レビュー

4.2

50件のお客様レビュー

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2024/10/03
  • ネタバレ

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歳を重ねるたびに手放して、軽やかに生きている人たちが好き。自分もそうなりたいと思う。そんな憧れの大人の1人に、谷川俊太郎がいる。「幸せ」という、時に呪いにもなるような言葉に、軽快さと親密さを感じさせてくれた。駆け込み寺みたいな1冊。 ・幸せはひとりひとりのヒトのカラダとココロに湧く、感情の次元を超えた〈感動〉のこと。外にあるのは幸せそのものではなくて、お金とか、友達とか、地位とか、広々した自然とか、可愛い子犬とか、幸せの理由だけ。 ・映画の物語の終わった後に現実の人生が続くように、死の後に続く現実があるかもしれない。それを空想するのは、恐ろしくもあるけれど楽しくもある。 ・人生というコトバで生きることを総括?するのはほんとは好きじゃない。人生はコトバで論ずるものじゃなく、生身で生きるものだから。 ・幸せはささやかでいい、ささやかがいい、不幸せはいつだってささやかじゃすまないんだから。 ・幸せは自己中です、幸せになる条件を分かち合うことができても、幸せそのものは人と分かち合うことができないから。幸せは自分ひとりのものだから、他人と比べることもできません。自分が幸せであるってことだけで、何も言わなくても他人を傷つけることだってあるんです。 ・目の前にいなくても、その人がいると思うだけで幸せになれる、そんな「その人」がいるのは幸せだ。 ・鍵をあける幸せがあれば、鍵をかける幸せもある。 ・過去も未来もコトバが作った概念で、ヒトが現実に生きているのはこの「現実ただ今」しかない。 ・「不幸」というコトバを辞書で引くと「家族・親戚の人などの死」という意味が出てくる。不幸=死、死=不幸という等式はいつ成立したんだろうね。 ・〈HAPPY BIRTHDAY〉おめでたいのと幸せなのはどこかずれている。

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2024/09/25

さすが谷川俊太郎さん。 こういう本を読むとなぜか推しに当てはめて読んじゃってむっちゃ共感したり考えたりします。 【死んでからヒトは生きていたことが、 生きているだけでどんなに幸せだったか悟るんじゃないか】 この文章を読むと、あれしたいこれしたいで終わっている口だけの願望を実現...

さすが谷川俊太郎さん。 こういう本を読むとなぜか推しに当てはめて読んじゃってむっちゃ共感したり考えたりします。 【死んでからヒトは生きていたことが、 生きているだけでどんなに幸せだったか悟るんじゃないか】 この文章を読むと、あれしたいこれしたいで終わっている口だけの願望を実現しなければと思いました。口だけでは勿体無い! 言葉の力って不思議ですね。

Posted byブクログ

2024/09/17

題名のとおり幸せについて様々な思いや、幸せの在り方について書かれていた。この本を読んで、「幸せ」というものは、何気なく過ごしているこの毎日なんだな、きちんと気づかずに幸せを味わってるんだなって思えた。

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2024/09/08

著者の手書きでカバーにある。「一度でも ナマで幸せを 体験していれば コトバの幸せの嘘に だまされることはない」幸せについてずっと考えている。9月に入って仕事がひと段落し、京都駅から少し歩いたところに新しくできた「鴨葱書店」を訪れた。そこで見つけた本。思わず手に取った本。「幸せが...

著者の手書きでカバーにある。「一度でも ナマで幸せを 体験していれば コトバの幸せの嘘に だまされることはない」幸せについてずっと考えている。9月に入って仕事がひと段落し、京都駅から少し歩いたところに新しくできた「鴨葱書店」を訪れた。そこで見つけた本。思わず手に取った本。「幸せが毎日の暮らしの低音部を担っていて、幸せだっていうことにも気づかないくらいの、BGMみたいな幸せが、一番確実な幸せかもしれない。」「愛されているのは最高の幸せだけど、もしかすると愛されていなくても愛している幸せのほうが、もっとずっと深く長くヒトを支えるかもしれない。」「ときどき思う、死んでからヒトは、生きていたことが、生きているだけでどんなに幸せだったか悟るんじゃないかって。」「大きな幸せより深い幸せ!」「幸せを忘れている幸せ」どこかでだれかが書いていた。詩は読むだけではなく書き写してみた方が良いと。書いていると気づく、句読点の打ち方とか、漢字か、ひらかなか、カタカナかとか。僕にとっての幸せって何だろう。その子にとっての幸せって何だろう。幸せって人によって感じ方は違う。ならば、どうせ同じ時間・空間を生きていくのならば、幸せの感度をちょっと上げて、ちょっとしたことでも幸せって感じる方が得なのではないか、そんなことをいま考えている。ところで、「鴨葱書店」には奥に小さな展示スペースがあった。ゆっくり見ようと思っていたら、その部屋の中で蜂を発見。蜂はじっとしていたけれど、そのうち蚊が右手親指にとまって、払いのけたけれど間に合わなくて、じわじわとかゆくなってきたので、すぐに退散してしまった。

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2024/08/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「本当の幸せというのは、、、イノチの自然として、湧いてくるものではないでしょうか」とあとがきで書かれているがつくづく身に染みる言葉です。 感じたこと、思いつき、広がる想像など幸せについての断片

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2024/06/10

幸せについて谷川俊太郎さんが語った本。 「幸せだっていうことにも気づかないくらいの、BGMみたいな幸せが、一番確実な幸せかもしれない。」 「目の前にいなくても、その人がいると思うだけで幸せになれる、そんな『その人』がいるのは幸せだ。」 出会えてよかったフレーズ。

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2024/05/15

幸せになるために何かを手にする。 それはそれで満たされるのかもしれないけど 本当は空っぽでも潤せる心があったら花は咲くのだろう。 ある時レジに並んでいた私の後ろにいたカップルのやりとり。 「これは私が買うの?◯くんのカード?どっちがいいんだろう?」と彼女は言った。 「あ、いいよ...

幸せになるために何かを手にする。 それはそれで満たされるのかもしれないけど 本当は空っぽでも潤せる心があったら花は咲くのだろう。 ある時レジに並んでいた私の後ろにいたカップルのやりとり。 「これは私が買うの?◯くんのカード?どっちがいいんだろう?」と彼女は言った。 「あ、いいよ」と彼は言った。 私はそんな彼女にこの本を贈りたいと思った。

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2024/04/08
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※このレビューにはネタバレを含みます

家で1人で読んだ今より友達と旅行中に寄った本屋さんで立ち読みしている時の方が言葉が刺さったのでその時私は幸せだったんだなあと思ったり 谷川俊太郎さんも「幸せを言葉で定義できるはずがない」と書いている通り、自分が幸せと思ったらこれがいつかは終わるかもとか幸せってなんだろうとか一般的なことは考えすぎず素直に感情に従って喜んでしまえばいいなと自分の考えに気付いてスッとした

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2024/03/19

幸せは、幸せだとは気づかないような、そんなささいな瞬間にこそ転がっているものなんだろうと思う。 幸せはだれかと分かち合うことはできないと書いてあったけれど、だれかの幸せが自分の幸せになることがある、そんな幸せの理由ができれば、それこそ幸せだなと思った。

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2023/12/18

ガチで谷川俊太郎が生きているうちは、わたしの漠然とした感情を言葉で表してくれる人がいるという絶対的な安心感がある

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