今はちょっと、ついてないだけ の商品レビュー
昔有名だったカメラマンがバブル崩壊の如く消え、故郷に帰り抱えていた借金を返済。しかしまたカメラマンとして活動することを決めて東京に行く。 主人公の金魚のフン(アシスタント?)やメイクさんなどと一緒に小さいが仕事をちょこちょこ請け負い生活する話。 正直、そこまで楽しめたわけではな...
昔有名だったカメラマンがバブル崩壊の如く消え、故郷に帰り抱えていた借金を返済。しかしまたカメラマンとして活動することを決めて東京に行く。 主人公の金魚のフン(アシスタント?)やメイクさんなどと一緒に小さいが仕事をちょこちょこ請け負い生活する話。 正直、そこまで楽しめたわけではない。 多分3日経てばこの小説の存在忘れてると思う。あまり印象に残るような小説ではなかった。 人間ドラマも少しは描かれてあるが、読んだ感想としては「薄っぺらい、印象に残らない、そこまで面白くない」である。
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中年からのワイルドカード(敗者復活)ショートストーリー。 同年代だから、あー、わかる…なんて感覚になる。 傷つくのが怖いのよね、ある程度年齢重ねてくると。 だから傷つかないフリする。 傷つかないようにひっそり生きようとする。 敗者復活があるならば、傷ついたとしても挑戦しなければい...
中年からのワイルドカード(敗者復活)ショートストーリー。 同年代だから、あー、わかる…なんて感覚になる。 傷つくのが怖いのよね、ある程度年齢重ねてくると。 だから傷つかないフリする。 傷つかないようにひっそり生きようとする。 敗者復活があるならば、傷ついたとしても挑戦しなければいけないのかも。
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連作もの 過去にテレビで人気が出た男だが 事務所に負わされた借金返済で その後の人生をすごしていた 借金返済が終わってからの物語でした 章ごとに視点が変わりそれぞれの物語が楽しめました それほど盛り上がる感じはないですが ストーリーは楽しめました 他の作品も読んでみたいです
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私の中ではちょっぴりブームな作者さん。 楽しめる話が続いていたが、今回は残念、曰く言い難いのだが、あまり好みではなかった。 かつて世界の秘境を旅するテレビ番組で一躍脚光を浴びながら、バブル崩壊で事務所の社長に負わされた借金を返すためだけの生活になった立花浩樹。必死に働いて借金を...
私の中ではちょっぴりブームな作者さん。 楽しめる話が続いていたが、今回は残念、曰く言い難いのだが、あまり好みではなかった。 かつて世界の秘境を旅するテレビ番組で一躍脚光を浴びながら、バブル崩壊で事務所の社長に負わされた借金を返すためだけの生活になった立花浩樹。必死に働いて借金を完済したが、気付けば40代になっていたというところから始まる物語。 その立花の現在の境遇が描かれる最初の話は、彼を『お前は一体何をしたいんや?』と叱咤する母親の、一方で『今はちょっと、運がむいてないだけ』と息子を信じ励ます姿が良い話だったのだが、それ以降の話は、登場する人物の誰もがモヤモヤする人ばかりで、共感できなかったりあまり興味を惹かなかったり。 最期の話でかつての事務所の社長と対峙した立花自身もなんかぐずぐずしていて、何かしたいという気概があまり感じられず、みんなとなんとかやっていたら、ついてない時期を抜けてきたよう、みたいな流れが物足らなかった。 佐山さんって、あれで人生を前向きにとらえたことになるんだろうか、私には壊れたようにしか思えなかった…。
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主人公たちと同じような年代だからなのか、挫折とか大切な人がいなくなるとか未来への焦燥感とか、色んなことにものすごく同調してしまった。物語全体に流れる雰囲気は優しくて美しいのに突然嫌な現実突きつけられる怖さはあるけど、基本的に前向きな再生の物語だったので、読み終わったときホッとした...
主人公たちと同じような年代だからなのか、挫折とか大切な人がいなくなるとか未来への焦燥感とか、色んなことにものすごく同調してしまった。物語全体に流れる雰囲気は優しくて美しいのに突然嫌な現実突きつけられる怖さはあるけど、基本的に前向きな再生の物語だったので、読み終わったときホッとした。
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主役が各話ごとに変わっていくけど、みんな共通して言えるのは、色々大変なことや挫折するような経験があっても、もう一度やり直そうとゆっくりと、でも少しずつ着実に前を向いて歩いてるところ。 読むと勇気がもらえる1冊です。
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短編集のような でも物語としては連動していて 主役の一人称が代わっていく設定 序盤は良かったんだけど だんだん、その一人称が誰なのか分かりづらくなってきて、途中から集中して読めなくなってしまった。 この作家さんの小説は、5冊読んだけど すごく柔らかい感じで女流作家という感じ やっ...
短編集のような でも物語としては連動していて 主役の一人称が代わっていく設定 序盤は良かったんだけど だんだん、その一人称が誰なのか分かりづらくなってきて、途中から集中して読めなくなってしまった。 この作家さんの小説は、5冊読んだけど すごく柔らかい感じで女流作家という感じ やっぱり全般的に好みではないのかも
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世の中で「成功者」とされている人、自分が正しいと信じて疑わないが故に他人を見下している人を見ると、どんなにうだつが上がらなくてもああはなりたくないな、と思ってしまう。 そんなひねくれ者の僕は、心の底から巻島を否定したい。心の底から。 しかし、彼の前に出ると、自分こそが間違いでち...
世の中で「成功者」とされている人、自分が正しいと信じて疑わないが故に他人を見下している人を見ると、どんなにうだつが上がらなくてもああはなりたくないな、と思ってしまう。 そんなひねくれ者の僕は、心の底から巻島を否定したい。心の底から。 しかし、彼の前に出ると、自分こそが間違いでちっぽけで無価値に思えて、結局は何も言い返せない。 痛いほどわかるぞ、その気持ち。 けど、主人公の浩樹は、つまるところ、顔とスタイルとセンスが良いんじゃねーかよ。 ケッ。 とも思ってしまう、ひねくれ者の僕なのです。
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初め宮川がとんでもなく嫌〜なヤツに思えたのに 2章目で宮川もとんでもなく行き詰まっていることが発覚。3章目からは2人は協力関係あるになって 最終的には全面的に単なる面白い相方のおじさんみたいになっていたのが嬉しく頼もしい展開。 1番読み応えがあり面白かったのも宮川の章だった。 読...
初め宮川がとんでもなく嫌〜なヤツに思えたのに 2章目で宮川もとんでもなく行き詰まっていることが発覚。3章目からは2人は協力関係あるになって 最終的には全面的に単なる面白い相方のおじさんみたいになっていたのが嬉しく頼もしい展開。 1番読み応えがあり面白かったのも宮川の章だった。 読めば読むほど、主人公の浩樹がかっこいい。人の借金背負って自力で完済しネイチャリングシリーズてまは野生み溢れる一面を醸しながらも謙虚な姿、、、(他人からは謙虚にみえる)しかも長身。会話での柔らかい雰囲気がたまらなく素敵。ネイチャリングシリーズみたいです。装丁、素敵だと思いました。最後のお母さんへの手紙も良かったです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
バブル期に東京で騙されて借金を抱えた主人公が、田舎に帰りバイトをしながら借金を返済した。 寡黙だが人間味のある主人公を応援したくなる作品だった。 作中に出てくる『ネイチャリング・シリーズ』は映像を見ていなくても脳裏に浮かんでくるような描写であり、印象的だった。 今はちょっと、ついていなくても何かがきっかけでつきはまわってくる。
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