きれいなシワの作り方 淑女の思春期病 の商品レビュー

村田沙耶香(著者)

2023/04/30

村田沙耶香を知りたくて。
親しくない人間からの質問が相手を分類するための手段にしか感じられないのわかる、、。普段色々考えてるのにただ分類されるだけで終わる会話だから悲しくて、否定までされたように感じちゃうのか。
「アラサー女子」に自分を当てはめて、自分の「本当の言葉」を探すのをサボっているのも、恋愛トークに通じる部分あって、うわあ納得。ってなった。
私もいずれはちゃんとおばさんしよ。

2023/04/21

いつもとんでもないお話を考えてくださる村田沙耶香さん。日常で感じている事が、まるで自分と変わらず、嬉しくなってしまった。等身大の30代の女性がそこにいた。

ananの連載エッセイなので、ひとつひとつがサクッと読める長さなのも良い。とっても読みやすかった。まるで女子会に参加しているような、あるあるエピソード。

自分はリアルに30代後半で、ちょうど村田さんがコレを執筆されてるお年頃である。独身ゆえか、共感しまくり。『美容院の浮気』なんて、めちゃくちゃ自分もタイムリーでびっくり。『謙遜をサボる人』『高性能恋愛ブレーキ』『仕事の中で思うこと』『最後のセックス考』『産むか産まないか論』『店員として処女』などなど、わかりすぎるくらい同じような事を自分も感じていた。

共感も大きかったが、村田さん自身の優しさが伝わってきた。
わたしもシワが似合う素敵な大人になる為に、今まさに、もがき足掻いている最中なのだ。

2023/04/16

村田さんの著書の世界観にハマりすぎて、受賞時のスピーチや対談をネットで検索していた時期があった。が、エッセイがあったなんて！
いくつか作品を読んで、性や家族や倫理観に強い柱をお持ちなのかなと想像して本書を読み始めると意外にもそれらの話題に対して私たちとそう変わっていなかったり同じような悩みを抱えていることに驚いた。
「クレイジー沙耶香」さんは外交的(とエッセイから思ったが人見知りらしい)で昔はちょっとギャルで優しくて面白い方だった。

30代半ばとなった著者が身体の変化やマインドの変化を思春期病とし、71本の短いエッセイがまとめられている。
また村田さんは30代になっても沢山の「初めて」を経験して歳を重ねることにうきうきしているように感じた。素敵で、そんな風に生きていたいなと思った。

♡

◯モテモテ老人ホーム
独り身の著者を含む数人で、どうせなら老人ホームでモテたいと皆思っていたことが発覚するお話。
そんなに皆同じこと考えてたんだ‥とたのしくなってしまう。

◯通販の誘惑
ネットショッピングがない時代は、店頭でちょうどいいものに落ち着いたりサイズがなければ諦められた。でも今はネットならサイズがあるかもと検索したり、いくらでもある商品を比較しながらもっといいものを探したり、在庫△マークに振り回されたり「カッ」となった状態が続いているというお話。
わかる〜！お家にいるのにお金がなくなっていくよね。

◯セクハラ したくない問題
30代の著者の友人が10代のアイドルの子との握手会に参加したが「年上の人に性的に見られた」という経験を万一にでもさせてしまったらどうしようというお話。
うわー難しい。私もアイドルは好きだけどもう大抵は年下になってきている。そうかそういう面もあるのか、、

◯大人の習いごと
英会話教室初回のお話。
小説家の著者がジョージ先生にどんな話を書いてるのか聞かれて「10人産むと1人殺していい、という法律がある世界のお話」と言いたいところをカタコトで「コロス‥ヒトリ‥ウム‥ジュウニン‥」と伝えるシーンに声を出して笑っちゃいました。物騒極まりないセリフ。
また、ジョージ先生にどんな時ストーリーを思いつくのかと聞かれて音楽を聞いている時と答えていらっしゃるのに驚いた。

◯女の人生と愚痴
「負の感情についても言葉にしてくれることには感謝する。そして、それがいくら汚い感情でも、その汚さ込みで友達の人生を大切にしたいと思っている。(中略)膿を抱えて生きる友達をどうすれば言葉で抱きしめられるのだろうと思いながら、何時間も話し続けているのだ」

2023/03/09

この方の著書は何冊か読んだことがあったので、このエッセイも手に取った。

歳をとっていろんなことを考えると言うのは、こんなことなんだなぁと、自分の気持ち、また今まで気づいてなかったような気持ちも言語化してくれている。
もちろん、男女の違いや個人、背景の違いはあるけれども、親近感を感じるところやなかなか吹っ飛んでるところもあったりと、ついつい読んでしまった。

2023/02/26

아주 사소한 이야기이지만 누구나 한번 쯤은 고민해봤을 만한 지나가던 기억을 되살려주는 듯한 어른을 위한 에세이다. 아주 짦은 단편이 연달아 이어지는데(잡지에서 연재를 했기 때문인지라 그리 길지 않은 것도 이유다.) 그 내용들 하나하나가 마음 속에 위로와 삶에 대한 따뜻함을 느끼게 해준다. 마포대교를 걸어가다보면 ‘밥은 먹었어?’ ‘오늘 날씨는 어때?’와 같은 일상의 평범함을 느끼는 문장들이 나의 발걸음에 맞춰 따라온다. 이 시스템을 설치한 이유는 무언가의 이유로 절망적인 사람들을 구하기 위한 목적으로 설치했다고 한다. 이 책은 결코 열심히 살아야 한다고 말하진 않지만 내일을 보다 강인하게 살기위한 위로가 되어주는 책이다.

2023/02/13

歳をとるということをマイマスではなく、プラスに捉えようと読後に感じた。
私は今年成人式を上げたばかりだが、10代で無くなったことに少し寂しさもかんじていた。しかし、人生は若いだけが良いのでは無い。そう感じさせてくれるエッセイである。素敵な歳の取り方をしたいものだ。

2023/01/29

『ハコブネ』以来の村田沙耶香san。

身体の変化、心の揺れ、自意識過剰の嵐・・・悩み多き村田sanの赤裸々なエッセイ。思春期病の「あるある」に、村田sanならではのスパイスが加わっていました。

お気に入りは「謙虚をサボる人」と「同窓会より怖いこと」。店員さんからの明らかなお世辞に対する返し方、あまり覚えていないクラスメイトとの記号的な会話など。この感性が以降の作品の軸になっていくんですね。

また、得意な料理が「いろんな醤油炒め」という可愛さや、階段でダイナミックに転げ落ちたり、透明なガラス扉に激突したり、いきなり履いているサンダルから泡が出てきたり　といううっかりさん、ちょっと心配ですが素敵すぎます！

思春期病は続くかもしれませんが、これからも経過観察をお願いします。

2023/01/20

ちょうど今の私と同じくらいの年齢の著者が書いたエッセイだから、他人事とは思えないテーマばかりで面白かった。
アラサー女性ならではの悩みやあるある話、まるで自分もその会話に参加しているような気分になる。
村田さんのお話は奇抜な設定が多いイメージだが、そんな話を考えている人の頭の中を覗けたのも、面白かった。

2023/01/09

・大人のパンチラ考
・大人の親孝行
・謙遜をサボる人
・そこそこ高級クリーム
・セクハラしたくない問題
・大人の肌とチクチクニット

2023/01/02

あっという間に読み終わった。
大人の思春期エッセイというよりは著者のこじらせ具合が全面に出ているエッセイ集。