14歳、明日の時間割 の商品レビュー
3時間目、数学の章 ハイレベル模試で9点を取った もう東京の高校なんて受からないんじゃないかと 思った この話、読みながら私も高校の時の テストのことを思い出した。 200点満点の数学のテストで23点 を取った日。ほんと、絶望した。 クラスの平均点130点だったのに。 私が平...
3時間目、数学の章 ハイレベル模試で9点を取った もう東京の高校なんて受からないんじゃないかと 思った この話、読みながら私も高校の時の テストのことを思い出した。 200点満点の数学のテストで23点 を取った日。ほんと、絶望した。 クラスの平均点130点だったのに。 私が平均点下げてるんじゃん! ってなったし。 あのときは、人生終わったって思ったけど 今となってはネタみたいな話。 でも、学生の頃ってそれがすべてだから そこでうまくやれないと人生終わった感 でちゃう。 それだけ追い詰められた主人公を 助けてくれる友達の言葉がありがたい。 そんなに仲がいいわけでもないのに 高校生にして先見の明があるっていうか 包容力があるっていうか、 こんな男子と結婚するといいよね笑 とにかく、どの章も楽しく読めた。 また読もう!
Posted by
さよなら田中さんで号泣したので同じ作者のこの本を手に取りました。 教科ごとになぞらえてそれぞれの悩みに焦点をあてていきます。 運動も勉強も出来て性格も良い中原くんがそれぞれの話に出てきます。 その中原くんにも悩みがあって…。 とりあえず中原君のファンになりました。 好きなことは結...
さよなら田中さんで号泣したので同じ作者のこの本を手に取りました。 教科ごとになぞらえてそれぞれの悩みに焦点をあてていきます。 運動も勉強も出来て性格も良い中原くんがそれぞれの話に出てきます。 その中原くんにも悩みがあって…。 とりあえず中原君のファンになりました。 好きなことは結果が出なくても誰がなんと言おうともやり続けたらいいよね。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
高校生のささいな日常をいろんな人の視点から書いている。 1時間目 国語 小説を書く三木さんの話。 2時間目 家庭科 全ての家事が苦手なお母さんをもつ伊藤さんと 卓球してたけどお母さんがガンになって家庭科に入った野間くん。 3時間目 数学 進学校に進めず親の期待に応えられず東京の高校に行くことにした坪田くん。 中原くんがうちから通えばって言ってたのが印象的。 4時間目 道徳 行き当たりばったりの夫婦から生まれた松尾くん。お母さんがミチを連れ込みお母さんもいなくなって2人生活してた。 昼休み 誰からも必要とされない山下さん。休み時間は本を読んでる。「人生を振り返ってみると 一点の曇りもなく最良の日と思えるのは生涯で4、5日」 5時間目 体育 末期のおじいちゃんと同居している運動神経悪い星野さん 友達のみおちゃんは親に容姿の評価ばかり受けてる おじいちゃんの言葉。少しずつ諦めていって死ぬ準備をしている。若い時と変わらなかったら人生が楽しくて死ぬのが嫌になる。命の砂時計の最後の一粒が落ちきる瞬間まで生きてる。亡くなったら自分のことは忘れていい忘れるくらいでいい。 中原くんのお兄さん 走ることが純粋に好きだった頃の自分に、少しずつもどってる。 放課後 小説家になりたかった先生。書くことをやめかけたけど小説家になりたくて書くんじゃなくて小説を書くのが好きだったと気づく。 人生は一瞬一瞬の積み重ね。いろんな人のいろんな思いがある。
Posted by
鈴木るりかの14歳、明日の時間割を読みました。 鈴木るりかが14歳高校受験の頃に書いた作品です、 国語、家庭科、数学、道徳、昼休み、体育、放課後と分けて書いてありますが、なかなか面白かったです 国語は、国語の先生が小説家志望で自分には才能があると思っていて主人公の受賞にびっくりし...
鈴木るりかの14歳、明日の時間割を読みました。 鈴木るりかが14歳高校受験の頃に書いた作品です、 国語、家庭科、数学、道徳、昼休み、体育、放課後と分けて書いてありますが、なかなか面白かったです 国語は、国語の先生が小説家志望で自分には才能があると思っていて主人公の受賞にびっくりして編集者に見てほしいと頼まれます。 家庭科は、お母さんの家庭科の話 一番面白かったのは体育です。 運動神経ゼロの主人公の視線からの文章が面白かったです。
Posted by
とてもよかったです! まず読み終わった一番の感想は、これが中学生が描いたものなのか!?でした。ほんとうに圧巻で収録されている7編もそれぞれタイプの違う人々の物語ですが、どの編もクスッと笑えて胸がじーんと温まる作品でした。 またカラテカ 矢部太郎さんのイラストとも作品の雰囲気が調和...
とてもよかったです! まず読み終わった一番の感想は、これが中学生が描いたものなのか!?でした。ほんとうに圧巻で収録されている7編もそれぞれタイプの違う人々の物語ですが、どの編もクスッと笑えて胸がじーんと温まる作品でした。 またカラテカ 矢部太郎さんのイラストとも作品の雰囲気が調和していてより一層温まりました☺️
Posted by
各話が教科の名前になってるのが素敵で内容にピッタリ。 もうめちゃくちゃ良い彼に毎話心が救われる。彼がいてくれて良かった。
Posted by
「国語」「家庭科」「数学」「道徳」「昼休み」「体育」「放課後」 中学校を舞台に、時間割に見立てた7編の短編が収録されています。 前作の『さよなら、田中さん』は未読なので著者初読みでしたが、テンポの良さ、知識と語彙の豊富さ、ユーモアセンス、感情の揺さぶり方、本当に中学生にして何た...
「国語」「家庭科」「数学」「道徳」「昼休み」「体育」「放課後」 中学校を舞台に、時間割に見立てた7編の短編が収録されています。 前作の『さよなら、田中さん』は未読なので著者初読みでしたが、テンポの良さ、知識と語彙の豊富さ、ユーモアセンス、感情の揺さぶり方、本当に中学生にして何たる才能!と素直に驚かされた。 特に印象深いのは五・六時間目の「体育」 死を目前にした祖父と、主人公のやり取りには涙が溢れる。 「忘れていい、っていうのは、いろんな事を許しているってこと」他、おじいちゃんの残した数々の言葉が胸を打つ。 感動の1冊。
Posted by
今三章まで読んだ。で、思った。予想だ。多分、この本のキーパーソンは〇〇君だ。ってのはほとんどの人が思っただろう。 主人公でもないけれど、彼が何らかの役目を果たしながら物語の中の問題は解決し話が進行していくのだ。残りは読み終えてから書きまする。 はい、読み終えました。3章ぐら...
今三章まで読んだ。で、思った。予想だ。多分、この本のキーパーソンは〇〇君だ。ってのはほとんどの人が思っただろう。 主人公でもないけれど、彼が何らかの役目を果たしながら物語の中の問題は解決し話が進行していくのだ。残りは読み終えてから書きまする。 はい、読み終えました。3章ぐらいまでは中学生(高校生?)の書いたものだな。でも、とてもうまいな。なんて思ったけれども、6章(5,6時間め)では我を忘れて没頭した。大人でもこれだけのことが書けるだろうか?と思うくらいに驚かされた。それになんともみずみずしい。10代の女の子の感性のなせる業だろうか。感動し励まされた。もっと若いころに読んでおけばよかったなどとありえない後悔もした。素晴らしいストーリー性を描けるセンス。事前にプロットとかを組み立てるのではなく、筆が進む感じで書いているのだと思う。言葉が次の言葉を生み、放った言葉が次の映像を生んでいるといった気が、書き進むうちにどんどんとその指先に力が増していっている感じがする(Wikiに実際そうやって書いているとの紹介があった)。小説家にこそそんな才能があるのだろう。るりかさんのほかの本もぜひ読んでみようと思います。
Posted by
「さよなら田中さんシリーズ」「落花流水」も面白かったけど、本作も面白かった! タイトルを見てもわかる通り、まず学校の時間割になぞらえた章が懐かしい。 国語、家庭科、数学、道徳、体育。昼休みに放課後まである。 苦手な教科に対して「これがいつ役立つのか」という、いつの時代もみんなが...
「さよなら田中さんシリーズ」「落花流水」も面白かったけど、本作も面白かった! タイトルを見てもわかる通り、まず学校の時間割になぞらえた章が懐かしい。 国語、家庭科、数学、道徳、体育。昼休みに放課後まである。 苦手な教科に対して「これがいつ役立つのか」という、いつの時代もみんなが抱く感想には思わずクスリ。わかるわかる~。 そして、心の突っ込みが面白い。 るりかさんの作品は、懐かしくて読むとほんわかした気持ちになれる。 健やかな笑いと共にしんみりした空気感もあって、読むと少し元気になれる読後感がいい♪
Posted by
本作もすごく面白かったです。 とある田舎の同じ中学校に通う14歳の少年少女たちによる短編集。連鎖と言えるほどではないけど、ところどころ繋がってる部分があったり。どのお話にも、つねに中原くんという男の子が出てきます。各話の主人公にはならないけどキーパーソンとして登場する彼にもいろい...
本作もすごく面白かったです。 とある田舎の同じ中学校に通う14歳の少年少女たちによる短編集。連鎖と言えるほどではないけど、ところどころ繋がってる部分があったり。どのお話にも、つねに中原くんという男の子が出てきます。各話の主人公にはならないけどキーパーソンとして登場する彼にもいろいろあって…? それぞれの14歳たちの日々の生活や、悩み、感動に触れ合える。笑って泣ける、そして心に残しておきたいフレーズが必ずあるのはもう、るりか節ですね。 どのお話も好きだけど、一番共感し、励まされたのは「五・六時間目 体育」です。 このお話の主人公・星野茜は、運動神経が悪いどころではなく、もはや運動神経が「ない」レベルで、毎度の体育の時間が憂鬱。中学・高校・果ては大学にまで体育がつきまとうだと…!? そして個人競技なら本人が恥をかくだけですむが、球技などの団体競技になると迷惑をかけるしかなく、毎度申し訳なさを感じる彼女に共感。 なんせ私も運動神経が悪いので…まだ彼女と違ってマラソンで歩くほどではなかったけれども。私の場合球技などが散々なのが目立ったせいか、逆に冬に長距離走を普通に走ってクラスの平均くらいのタイム出したら周りに驚かれましたね。えっ、あなたそういうタイプだったの?って。どういうタイプだよ。とりあえず作中の彼女には、運動神経の悪さではいい勝負だな〜と勝手に心の中で声をかける笑 そして体育に対する気持ちも共感…体育以外の授業で居眠りしようがテストの点が悪かろうが周りに馬鹿にされることはそうないのに、なぜか体育だけは運動神経なし人間に対して公開処刑・罵詈雑言という仕打ちなんですよね。 まさに中学の時、体育のバレーの時間でボール取りに行くの間に合わないから見送ったら「最後まで諦めるな!」と叱責?激励?されたんですよね。その言葉を放った子は運動神経抜群。いやこれ授業で嫌々なんとかやってるだけだから勘弁してくれ…他の座学だとさして仲良くないクラスメイトに最後まで諦めるな!なんて言う機会ないのだけど…ペーパーテストの点が常にそんなに良くない子に成績良い子が「次も諦めるなよ!」って言ったら誰だお前嫌なやつになると思うんですけど…なんて思っちゃったりもして。なぜ体育やスポーツになると野次が合法になるんだろう??私には終わった話だがなんとかならんか。 いやそんな話は置いといて。 とにもかくにも、体育全般に対してもはややる気を奪われてしまって、今年のマラソンも歩いて終わらせようと思っていた茜。 しかし様々な事情からなんとしてもマラソンを最後まで走らなければならなくなった茜。この経緯が、最初は強制的なものだったのですが、最終的に、自宅療養をしているもう後が長くない大好きなお祖父ちゃんのために、嫌な体育と、マラソンと向き合う決意をしたのです。泣いてまうやろ。 またお祖父ちゃんのことや、体育が苦手なことに対して、茜は小さなことで悩んでしまうと思っているけど、そんなことないよ!と大声で言い張りたい。 大人になってもうじうじ悩むことはたくさんあるし、茜の悩みは決して小さなものではない。 そりゃ(作中にもあるように)発展途上国のゴミを拾ってなんとか生きている子どもたちに比べたら小さな悩みだと思えるけど。 その比較をプラスにとるかマイナスにとるかもその人次第だけど。 でも今の自分の悩みを些末事だなんて思わないで。 そう思ってしまった。悩まない人なんていないよ。 このお話には、たくさんのテーマが詰め込まれている。 それは生き方そのものについてだったり、生きること・死ぬことであったり。 茜14歳は、大嫌いで大の苦手な体育と向き合うという、彼女の人生の中で大きなチャレンジをした。 それはただ苦手を克服するというだけの単純なものではなく、彼女の生き方を、人生観を変えるほどのものであったと思う。 デッドゾーンを抜けた彼女の人生のその先は。 「西も東も、人から見たら間違っているかもしれないけど、私が走って目指すところが西。苦しくても、走り続けていれば、セカンドウィンドがやって来る。必ず来る。」 この物語の主人公たちは、みな14歳。 明日があるのです。少年少女たちの明日の時間割は、勝手に大人に決められて窮屈なものもあるでしょうが、自分で決めてもいけるのです。 彼ら彼女らの行く先に幸あれ。 他のお話にも言いたいことはあったけど、一番好きなこのお話について(余分な私の体験談?も書いてしまいましたが)感想を書きました。 他のお話については今回割愛。 備忘録がてら目次だけ載せます。 一時間目 国語 二時間目 家庭科 三時間目 数学 四時間目 道徳 昼休み 五・六時間目 体育 放課後
Posted by