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異類婚姻譚 の商品レビュー

3.2

71件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    17

  3. 3つ

    32

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

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2024/02/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

芥川賞受賞作品という事もあり、とても期待して読んだわりには、、、????? みたいな所が沢山ありました。 一作目はなかなか面白かったけど、、、4作目の藁??? 私には理解不能でした

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2024/02/17

なんとも言えない不気味な終わり方… 昔から夫婦は似てくると言われているけど、なんだか不気味な話だなと本作を読み終えた時に感じました 芯のない者同士が支え合おうとすると、いつしか同化していってしまう感じ カタチを変えてしまう感じ それが長年連れ添った夫婦にあらわれる「顔が似てきた...

なんとも言えない不気味な終わり方… 昔から夫婦は似てくると言われているけど、なんだか不気味な話だなと本作を読み終えた時に感じました 芯のない者同士が支え合おうとすると、いつしか同化していってしまう感じ カタチを変えてしまう感じ それが長年連れ添った夫婦にあらわれる「顔が似てきた」 ブラックユーモアと言うか、心がザワザワした作品でした

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2024/02/13

「人の形」 慣れ親しんだ生活の中に異物が一点混ざり込み、それが当たり前として読者の中に溶け込んだタイミングでその異物が“異物らしさ”を表象する。 読み手は強制的に第三者の立場から読むことになるため、この世界に恐ろしさを感じつつも現在の世界とそう大して変わらない世界に違和感を懐く...

「人の形」 慣れ親しんだ生活の中に異物が一点混ざり込み、それが当たり前として読者の中に溶け込んだタイミングでその異物が“異物らしさ”を表象する。 読み手は強制的に第三者の立場から読むことになるため、この世界に恐ろしさを感じつつも現在の世界とそう大して変わらない世界に違和感を懐く。 怖さとユーモアが混ざった文章は、この筆者ならではだなあ。

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2024/02/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・異類婚姻譚 感想がまとまらない あとで考える。保留 ・トモ子のバウムクーヘン この世界が途中で消されてしまうクイズ番組だということを理解した。 ってどんな感じ? ・〈犬たち〉 白い犬と雪深い白い世界が美しい。 街に誰もいなくなった描写は、本当に自分以外が街からいなくなったのか、それとも自分が異世界に連れて行かれたのか分からなくて、でも不思議と恐怖がない。一番好きな話。 ・藁の夫 藁の夫むかつく けど、車を傷つけたのは奥さんも悪いしな…とも思ったり。 全体的によくある夫婦の話だけど、少しのファンタジー要素が混じって不思議な読み心地と、家庭・夫婦の問題以外に伝えたいことがあるんだろうなと思わせる本谷有希子さんの作風がおもしろい

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2024/01/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

旦那の横柄さとか、家で気が抜けて顔が崩れる感じ、ちょっと自分を顧みてヒヤッとする。描き方が上手だな、と。 最後、同一化した挙げ句に花になるのはなんだったのだ、、、?結局旦那捨てただけ、、? それにしてはなんかほのぼのした読後感で不思議。

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2024/01/06

表題作の冒頭一文は、タイトルとの相乗効果で衝撃。以降は、期待感程ではなかった。寓話と言うには粘度が強すぎる。

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2023/10/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

⚫︎受け取ったメッセージ 「夫婦は似てくる」というのは良いことなのか? 表面的には似てきても、本質的には思いもしない相手の姿があるかもしれない。 ⚫︎あらすじ (異類婚姻譚) 専業主婦の私は、夫に顔が似てきていることに気づく。最後決別に至る。夫は可憐な花になる… (犬たち) 別荘に女一人こもっている。犬がたくさんくる。村人は山を降りないと居ない。なぜか? 村人がいなくなる。犬は見つけたら捕まえられないといけないルールがある。 女の背中に白い毛が生えてくる。 (藁の夫) 夫の小言がどろどろの楽器になって、藁の間から漏れ出す… ⚫︎感想 「夫婦は似てくる」というフレーズを、マイナスの意味で受け取ったことがなかった気がするので、新しい見方を与えてもらった。他人の本音はわからないし、自分の本音すら見て見ぬ振りをしながら生きている… 犬たち、笑の夫も非常におもしろく、本谷有希子さんの他の著作も読みたいと思う。

Posted byブクログ

2023/09/10

女の人が主人公の、4つの短編集。 家族や夫婦がテーマになっているが、寓話を読み慣れていないせいか、理解が難しかった。 異類婚姻譚と藁の夫に関してはこんな夫婦にならないよう気をつけようとは思った。 バウムクーヘンの話は、今自分がリアルと思っている世界は、作り物じゃないかという空想は...

女の人が主人公の、4つの短編集。 家族や夫婦がテーマになっているが、寓話を読み慣れていないせいか、理解が難しかった。 異類婚姻譚と藁の夫に関してはこんな夫婦にならないよう気をつけようとは思った。 バウムクーヘンの話は、今自分がリアルと思っている世界は、作り物じゃないかという空想は恐ろしくもあるが案外楽な考え方かなと思った。 作り物の世界ならば、自分で判断したり責任を負わなくて済むから。

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2023/05/05

自分が男性なので、本谷さんの書く男性像にはドキッとする。 自分はこうじゃないと思ってるし、こうなりたくないなぁって感じの男。 でもそのダメさに主人公の女性などが慣れてたり諦めてたり、なんなら居心地良く感じたりしてるように思うので読んでて非常にむずむずする。居心地が悪い。 自分に...

自分が男性なので、本谷さんの書く男性像にはドキッとする。 自分はこうじゃないと思ってるし、こうなりたくないなぁって感じの男。 でもそのダメさに主人公の女性などが慣れてたり諦めてたり、なんなら居心地良く感じたりしてるように思うので読んでて非常にむずむずする。居心地が悪い。 自分にはこういうあり方は無関係だ。 でもこういうあり方はきっと存在するし、それってすんごいイヤだなぁっていう。 あーやだやだ。

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2023/04/12

夫婦は妥協と諦めで互いに似てしまう。 不満を持ちながらも、どこか身を任せたほうが楽だと思った結果であり、自身も不満を持たれていることがある事実に目を背けた結果でもある。 そんな誰にも起こりうる問題をファンタジーに落とし込んだ秀作。 最後の藁の夫のモラハラDV具合が怖かった。

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