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ドライブインまほろば の商品レビュー

4.1

48件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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2019/04/18

虐待、殺人と重い内容だが、引き込まれ一気に読んだ。 夫婦の関係、親子の関係は色々で、愛情を持てなかったり、持ちすぎたりで上手くいかない事も多々。 ドライブインまほろばの店主もその一人だが、幼い子らを守る事で立ち直っていく。 最後は温かいものが残った。

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2019/04/08

ドライブインまほろば 遠田潤子さん。 グイグイと引き込まれていった。 この本は、 読んでみないとわからない。 すごい本でした。

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2019/03/22

預かった溺愛する孫を不慮の事故で死なせてしまう祖父母はこの世で最強最悪の不幸であるといつも報道を見ていて思うのだがそれに飽き足らずネグレクトやペドフィリアまでをもグリグリとねじ込んで来る遠田ワールド、まったくもってこの人の不幸辞書の充実振りには畏れ入る。 今回もそんな不幸せの連鎖...

預かった溺愛する孫を不慮の事故で死なせてしまう祖父母はこの世で最強最悪の不幸であるといつも報道を見ていて思うのだがそれに飽き足らずネグレクトやペドフィリアまでをもグリグリとねじ込んで来る遠田ワールド、まったくもってこの人の不幸辞書の充実振りには畏れ入る。 今回もそんな不幸せの連鎖のなか心に傷を持つ人々が血生臭い事件を巻き込みながら展開して行くのだが銀河のいい人具合が明け透けでラストの着地点が見えてしまうのが少々残念なところ。 ハッピーエンド路線も悪くはないがやはりハードボイルドは滅びの美学こそが真骨頂、遠田さんにはそんな作品を期待したい

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2019/03/22

父と義父から虐待を受けていた憂。 事故で娘を亡くした比奈子。 双子の弟と共に悪の道へ踏み出してしまった兄銀河。 不幸に見舞われた3人が目指したのは、10年に1回だけ現れるという幻の池だった。 登場人物に1人も幸せな人がいない。 特に憂の不幸は極めつけ。 なんで憂なんて名前をつけ...

父と義父から虐待を受けていた憂。 事故で娘を亡くした比奈子。 双子の弟と共に悪の道へ踏み出してしまった兄銀河。 不幸に見舞われた3人が目指したのは、10年に1回だけ現れるという幻の池だった。 登場人物に1人も幸せな人がいない。 特に憂の不幸は極めつけ。 なんで憂なんて名前をつけたんだろうと思っていたら、その経緯までもが不幸そのもの。 いろんな親がいて、いろんな今年がいる…。 そうではあるけど、でも、親はしっかりしないと。 子供にとって親が全てなのだからとモヤモヤしました。 比奈子のお母さんの立場もなかなか難しい。 彼女はどうするのが正解なのでしょうか。 あのような事故はきっと他にもあるはず。 お母さんのとる行動としては、何が正解かを考えてしまいました。 最後に救いがありホッとしましたが、良いイメージの持てないというところで印象に残る作品でした。

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2019/02/24

相変わらず主要登場人物が地獄のような過去持ちか社会のクズかどっちかだった・・・暗い・・・マジでドン引くレベルで暗い・・・。 『アンチェルの蝶』の絶望再び・・・。 でも、多少なりとも、未来への希望のある終わり方で良かった・・・多少だけど・・・。

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2019/01/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小学六年生の憂は、5歳の妹・来海を連れて、幼い頃祖父から聞いた「ドライブインまほろば」に逃れてきた。 憂は、父母から虐待を受けて育ち、母の再婚相手である義父・流星からも虐待を受けた末に、流星を撲殺してしまったのだ。 店主の比奈子は、憂の告白を受け入れ、「夏休みの終わりまで」ふたりをかくまうことにする。 比奈子もまた、幼い娘を喪った傷に苦しみ、夫や双方の両親と苦悩を分かち合うことも出来ず、ひとりになるためにここに逃れてきたのだった。 そして、流星の双子の兄・銀河は、憂が持ち出した兄弟の違法行為の証拠となるデータを取り戻し、弟を殺した憂に復讐をしようと兄妹の行方を探すうちに、憂の祖父を殺してしまう… 苦しい。苦しい。痛い。苦しい。辛い。苦しい。 絶望と孤独の底に、さらに信じられないような残酷もある、ひたすら苦しい運命がふりかかる。 けれども、それでもなお、そこにありえないほどに美しいものもある…奇跡も、きっとあるのだと、ひとかけらの希望を残してくれる物語。 しばらく口もきけないほど消耗したけれど、静かに満足。

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2019/01/03

オブリヴィオンが印象的だったのでまた読んでみたけど、新年一発目に読む本ではなかったかもしれない…。 遠田さんが書く嫌な人は、もれなく絶妙にあり得そうな暗い過去を背負っていて、その過去がありながらも懸命に生きようとしたけどうまくいかなかなかったり過去を繰り返してしまったりという人ば...

オブリヴィオンが印象的だったのでまた読んでみたけど、新年一発目に読む本ではなかったかもしれない…。 遠田さんが書く嫌な人は、もれなく絶妙にあり得そうな暗い過去を背負っていて、その過去がありながらも懸命に生きようとしたけどうまくいかなかなかったり過去を繰り返してしまったりという人ばかり。負のスパイラルに落ちきったあとから始まってるところがつらい。 重い小説だったけど、ぐいぐい引き込まれて一気読みでした。 生き残ったみんなが、せめて人並みの幸せを手にいれてくれたらいい。

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2018/12/25

12月-11。3.5点。 虐待されて育った異父兄妹。有る出来事から、逃げてドライブインまほろばへ。ドライブインは、幼い娘を喪った女主人。 兄妹は何かを変えるため、ドライブインの近くの池を探しに。 一気読み。遠田潤子っぽく、暗い過去の登場人物多し。 ラストは光が見えて、ほっとした...

12月-11。3.5点。 虐待されて育った異父兄妹。有る出来事から、逃げてドライブインまほろばへ。ドライブインは、幼い娘を喪った女主人。 兄妹は何かを変えるため、ドライブインの近くの池を探しに。 一気読み。遠田潤子っぽく、暗い過去の登場人物多し。 ラストは光が見えて、ほっとした。

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2018/12/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

生きていく理由がわからなくなるほどの絶望感とこの先にいいことなんてないという諦め。暗く重いものに支配されて憎しみ、殺意を抱えて生きる小6の憂。苦しいだけの日々のなか、人を殺し幼い妹、来海と逃げたどり着いたドライブインまほろば。少しずつ変化が見え始めるとこのままこの日々が続いて欲しいと願わずにはいられない。何気ない日々が憂たちには特別になっている。憎しみの連鎖があるように憂の喜びから始まる連鎖がこの先も起こって欲しい。そう思いながら読み終えた。重くて苦しい物語だけれど読むことをやめられない素晴らしい作品。

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2018/11/29

人の不幸を書かせたら右に出る者はいない、遠田潤子の最新作。 虐待され続け、生きる意味を見つけるため十年池を探し求める少年・憂、親に捨てられ荒れて育ってきた双子の兄弟である銀河と流星、そして、交通事故で我が子を喪い「ドライブインまほろば」で、ほぼ隠遁生活に近い形で精神をすり減らしな...

人の不幸を書かせたら右に出る者はいない、遠田潤子の最新作。 虐待され続け、生きる意味を見つけるため十年池を探し求める少年・憂、親に捨てられ荒れて育ってきた双子の兄弟である銀河と流星、そして、交通事故で我が子を喪い「ドライブインまほろば」で、ほぼ隠遁生活に近い形で精神をすり減らしながら暮らしている比奈子がメインの登場人物。 上に書いただけでもアレだが、読み進めると、いやぁ本当に酷い(誉め言葉)。 遠田作品にしては珍しく「グッドエンド」と言えるようなラストだったが、これはこれでよいものだ。

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