1,800円以上の注文で送料無料

ドライブインまほろば の商品レビュー

4.1

48件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    24

  3. 3つ

    9

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/04/25

軽い気持ちで読み始めたのに内容のベビーさにびっくり。 『ネグレスト』『DV』『性暴力』 辛い内容なのに先が気になる。 読み進めてこのまま終わってしまうのかと思い気や未来が見えるラストにホッと出来る。 この作家の他の作品も読んでみたい。

Posted byブクログ

2022/02/18

重くて、痛くて、忘れられない物語だった。 残念ながら、最近よく耳にする「ネグレスト」。 その裏側には本当にこういう現実があるのだと思う。 憂と来海、そして比奈子さんの未来が輝いていてほしい。 また、希望を感じさせるラストに震えた。 図書館で借りた本だったが、ずっと持っていた...

重くて、痛くて、忘れられない物語だった。 残念ながら、最近よく耳にする「ネグレスト」。 その裏側には本当にこういう現実があるのだと思う。 憂と来海、そして比奈子さんの未来が輝いていてほしい。 また、希望を感じさせるラストに震えた。 図書館で借りた本だったが、ずっと持っていたくなったので購入しようと思っています。

Posted byブクログ

2022/02/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

義父と殺した少年 憂。 生まれてきていいことなんて一つもなかったと叫ぶ。 妹を守るための行動。 母の運転で娘を事故で失った比奈子。 実親に捨てられた双子。 みんな家族に苦しめられている。 やってしまったことはどうしようもないが、最後は希望ある終わり方。

Posted byブクログ

2022/02/10

一言では表せない、いろいろな要素が入った話だった。 虐待を受けていた少年、憂が最初に出てくるが、途中まで来海、母親との関係、流星、銀河、も解らなかった。 母親の運転ミスで、大切な我が子を失い、離婚して、山奥のドライブインでひっそり暮らす、比奈子。 比奈子に謝ることで、自分の罪を...

一言では表せない、いろいろな要素が入った話だった。 虐待を受けていた少年、憂が最初に出てくるが、途中まで来海、母親との関係、流星、銀河、も解らなかった。 母親の運転ミスで、大切な我が子を失い、離婚して、山奥のドライブインでひっそり暮らす、比奈子。 比奈子に謝ることで、自分の罪を償うカタチ(のようにしか、思えない)を取る比奈子の母親。 義父を殺し、血のつながらない妹もさらなる生け贄になることから防ぐため、連れて家出する憂。 いびつな双子として育った、流星と銀河。 ありえない設定ではなく、ありそうな設定なのに、どうしてこの中に出てくる、登場人物は、生命力を感じるのだろう。 最後は、10年池を見ることができて、再生する、そういうラストだけど、納得の行く収まり方だった。 ブクログのあなたへのおすすめから、読んだ本だったけど、よかった。

Posted byブクログ

2022/02/07

何故だろう。 遠田潤子さんの作品は、読んだ後になかなか感想が書けない。 色々な気持ちがまとまらずに溢れてしまう。 育児放棄、虐待、共依存。沢山の負の連鎖。 もちろん傷付けられる子供を思い苦しくなるけれど、どうしようもない大人たちも、それぞれに痛みがあって、様々な気持ちに揺れてし...

何故だろう。 遠田潤子さんの作品は、読んだ後になかなか感想が書けない。 色々な気持ちがまとまらずに溢れてしまう。 育児放棄、虐待、共依存。沢山の負の連鎖。 もちろん傷付けられる子供を思い苦しくなるけれど、どうしようもない大人たちも、それぞれに痛みがあって、様々な気持ちに揺れてしまう。 最後に光が見えて良かった。 とても苦しいけれど、とても好きな作品です。

Posted byブクログ

2022/01/17

峠越えの酷道沿いで「ドライブインまほろば」を経営する女性は1人娘を喪くしている。 ある夏に少年た幼い妹が現れて、夏休みが終わるまで置いてほしいと言う。 そこから物語は始まるのだが、もう最初からこの少年に引き込まれてしまって一気読み。 単にネグレクトを強調した小説ということで...

峠越えの酷道沿いで「ドライブインまほろば」を経営する女性は1人娘を喪くしている。 ある夏に少年た幼い妹が現れて、夏休みが終わるまで置いてほしいと言う。 そこから物語は始まるのだが、もう最初からこの少年に引き込まれてしまって一気読み。 単にネグレクトを強調した小説ということではなく、深くて悲しくて苦しくて…。 ただ絶望感から救ってあげたいという気持ちが何よりも上回った。

Posted byブクログ

2022/01/13

継父を殺害し、妹を連れて逃亡した十二歳の少年・憂。彼が逃げ込んだ「ドライブインまほろば」には、娘を失くした傷の癒えない比奈子がいた。一方で弟を殺された銀河は、自らの保身と報復のために憂の行方を追うことに。この物語はどこへ行きつくのか、そしてその先に救いはあるのか。どうしようもなく...

継父を殺害し、妹を連れて逃亡した十二歳の少年・憂。彼が逃げ込んだ「ドライブインまほろば」には、娘を失くした傷の癒えない比奈子がいた。一方で弟を殺された銀河は、自らの保身と報復のために憂の行方を追うことに。この物語はどこへ行きつくのか、そしてその先に救いはあるのか。どうしようもなく苦しくて、だけれど読後は穏やかな物語です。 まだ子供であるのに重過ぎる罪を背負ってしまった憂。彼が本当にいい子で健気で、泣けてきます。「普通の子供になりたい」という彼の願いはあまりに悲痛でした。娘を失くし、そしてその原因となってしまった母との確執を抱える比奈子もまた悲痛。どうしようもない苦しみと悲しみを抱えた彼らが寄り添い、お互いの欠落を埋めるかのように穏やかな生活を送る姿にはほんのすこし温かな気分になれたのですが。それでもこの生活には必ず終わりが来ることがわかっていて、それがまた苦しく感じます。 そしてそれだけならまだ我慢できるのだけれど。一番つらいのは、「悪役」であるところの銀河もまた苦しみと悲しみしか抱えていないところでした。ヤクザまがいの稼業に手を染め、憂に殺意を抱いて追跡する銀河。だけれど彼もまた弟を失くした悲嘆と、自らが親になることへの恐怖で押しつぶされそうになっている姿にはつらさしか感じられません。自らの犯した罪に懊悩する姿もまた、あまりにやりきれなくて。なぜこんなことになってしまったのか。彼にはもっと違う生き方があったんじゃないのか。いったい誰が悪かったのか。読めば読むほどひたすら苦しくて、全然楽しくない読書でした。なのにぐいぐい引き込まれます。読む手は止まらない。 それでもきっと希望はあるはず。そう信じて読みました。むしろこれで救いがなかったら本を壁に叩きつけること間違いなし。苦しかった分、胸に沁みるそんな物語でした。

Posted byブクログ

2021/08/28

2021.8 重〜い空気が最初から最後まで続きます。でも暗すぎない。 おそらくそれは暴力シーンや残酷なシーンがあまり描かれていないのでリアルさが感じられないからだと思います。 でもそれがダメな訳では決してなく、むしろ小説に奥深さを与えてくれています。 作家の力ですね。

Posted byブクログ

2021/01/17

辛い境遇の中にいた者たちが出会い、いつか脱し明るい未来が見えて来る。 自分にとっては入り込みやすい序章だった。物語を読み進めるうちにどんな終わり方をするのか気になってどんどん読み進めることができた。

Posted byブクログ

2021/01/14

9馳星周の作品かと思ったわ。虐待のお話はキツくて辛いけど、これは奈良の田舎という事もあるのか、どこか救いがあって読んで良かった。生きている奴はみんな頑張れ!

Posted byブクログ