信長の原理 の商品レビュー
装丁でジャケ買い
装丁デザイン、内容、書籍の厚み、手触り…全てにおいて満点の作品だった。働きアリの話はあくまで物語におけるマクガフィン的なアレでしかないものの、登場人物たちの魅力を大いに引き立たせている。後半以降の怒涛の群像劇は結果を知っていてもハラハラさせられるし、最終盤なんてもはや光秀が主人公...
装丁デザイン、内容、書籍の厚み、手触り…全てにおいて満点の作品だった。働きアリの話はあくまで物語におけるマクガフィン的なアレでしかないものの、登場人物たちの魅力を大いに引き立たせている。後半以降の怒涛の群像劇は結果を知っていてもハラハラさせられるし、最終盤なんてもはや光秀が主人公になってたりはするが、そこも含めて楽しませてもらった。読んでて物理的に重たかったが、ぜひとも単行本で読んで欲しい。
6lackbirdz
タイトルと表紙の絵からはどんな内容かわかりませんでしたが、読んでみて納得しました。 今までに信長に関する本やドラマなど数多く触れて来ましたが、これが最も真実に近いのではないかと思いました。 人、蟻、見えない力、、、 現代にも適用出来る原理。色々思うところがあり、読み応えのある作品...
タイトルと表紙の絵からはどんな内容かわかりませんでしたが、読んでみて納得しました。 今までに信長に関する本やドラマなど数多く触れて来ましたが、これが最も真実に近いのではないかと思いました。 人、蟻、見えない力、、、 現代にも適用出来る原理。色々思うところがあり、読み応えのある作品でした。 とても面白かったです。
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信長の話は華やかでお気に入り。信長が狂っていたと言われる史実を、納得できるような描写をして、信長だけでなく光秀や秀吉に感情移入できる。家康の長男を切腹に追いやった手紙は出てこなかった。 次に光秀の定理を読むのが楽しみ
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何故私は 筋立ても結末もキャラクターもわかりきっている織田信長の物語を好んで何冊も読むのか? ソレに対する答えの一つを教えて貰えた この話は中盤までは織田信長、そしてラストに向けては明智光秀を中心にストーリーが展開する 正直よくあるパターンだし(1番古い記憶だと司馬遼
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前半は信長の視点、後半からは各家臣の視点で描かれている。 主にそれぞれの内面から歴史を掘り下げている。 パレートの法則に信長が気付き、応用した点についても無理なく自然に描かれている。 光秀に続き、作者が現代ものだけでなく、歴史者も書けることが示された。 最後の本能寺の変に...
前半は信長の視点、後半からは各家臣の視点で描かれている。 主にそれぞれの内面から歴史を掘り下げている。 パレートの法則に信長が気付き、応用した点についても無理なく自然に描かれている。 光秀に続き、作者が現代ものだけでなく、歴史者も書けることが示された。 最後の本能寺の変に至るまでの流れは納得感があった
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歴史小説は好きな方だが、大好きな織田信長の話。蟻の話など、作者独特のフィクションを加えながら魅力のある人物像を描く力量に感心した。後に、極楽征夷大将軍で超有名作家になったのは感慨深い。
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幼少期に蟻の動きからパレートの法則を捉え、実証まで行い確信にいたる執念深さ。 すべての悲劇はここにあったのではないだろうか。 常に2:6:2を意識し部隊を精錬する様は理想とストイックさが垣間見える。 無慈悲さがイメージの信長であったが適材適所に努め、リーダーとして全体最適を常に...
幼少期に蟻の動きからパレートの法則を捉え、実証まで行い確信にいたる執念深さ。 すべての悲劇はここにあったのではないだろうか。 常に2:6:2を意識し部隊を精錬する様は理想とストイックさが垣間見える。 無慈悲さがイメージの信長であったが適材適所に努め、リーダーとして全体最適を常に考え行動していたようだ。 冷徹さは徹底したシステマチックさと効率性の追求にあるのではと思った。 終盤にかけて光秀を追い込む信長の狂気、頭の良すぎる光秀の様々なシミュレーション、意図せぬ和歌の解釈と優秀過ぎる光秀の部下たち。 光秀本人は逡巡した挙句ベターな策を講じようとした矢先、時既に遅し。歴史は動いてしまった。怒涛の展開に読む手が止まらなかった。 信長が果てる間際に件の法則から光秀の裏切りに心底驚き、目をかけていた側近中の側近が何故との疑問もすべては自分の蒔いた種と悟る姿。 すべてを悲観的にとらえ完全に憎みきれないまま破滅へ進んだ光秀。 ほんの少しのズレがこうも大きな結果をもたらす。 何かが起きる時とは案外こんな読み違えからなのかと感じた。
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やーーーっと読み終わった! 数年前に半分まで読んで挫折して、ついにリベンジ成功。 あの光秀が熟考を重ねた上で利三を助ける手立てを見出したのに、あれよあれよと本能寺の変に向かっていってしまうのが無念。この小説の中では光秀のうっかりでそうせざるを得なかったところが詮ない。 1:3:1...
やーーーっと読み終わった! 数年前に半分まで読んで挫折して、ついにリベンジ成功。 あの光秀が熟考を重ねた上で利三を助ける手立てを見出したのに、あれよあれよと本能寺の変に向かっていってしまうのが無念。この小説の中では光秀のうっかりでそうせざるを得なかったところが詮ない。 1:3:1の蟻の法則、魚たちの大量死、そうだったのかー!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
光秀の定理に続いて2冊目。 一生懸命働くのは全体の2割。これは最新の科学的根拠に基づくものか? 色々な歴史解釈が出来るが、家康謀殺説も考えられないことはない。 歴史小説はもうありきたりのことではワクワクしないかな。
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歴史物はあまり読んでこなかった。これはページ数は多かったが、心理描写が細かいのが、かえって興味深く、信長がこんな風に考えていたとしたら…光秀はこうして信長を討とうと思い始めたのかも…と、最後まで、主従の力関係、様々な均衡が崩れる瞬間、こんなことが起きていたのかな、と思わせられた。...
歴史物はあまり読んでこなかった。これはページ数は多かったが、心理描写が細かいのが、かえって興味深く、信長がこんな風に考えていたとしたら…光秀はこうして信長を討とうと思い始めたのかも…と、最後まで、主従の力関係、様々な均衡が崩れる瞬間、こんなことが起きていたのかな、と思わせられた。 面白かった。
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