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一度だけ の商品レビュー

3.1

45件のお客様レビュー

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2024/07/12

弥生とひな子の姉妹、どっちも痛々しい…。でも妙にリアル。現実にこんなこといっぱいありそう。自分にはないものを求めている時って現実が見えなくなるのかな。特にひな子の方は痛々しすぎて読むのが辛かった。

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2024/04/30

「弥生は、なんだか、くたびれたのだった。人をあてにする生き方に、ではなく、自分をあてにできないような生き方に。」(185頁) 30代後半の、離婚歴あり・子供なしの介護ヘルパーの姉と、未婚独身の派遣社員の妹の日常が描かれているのだけれど、読んでいる間ずっとなんだか危なっかしい姉妹だ...

「弥生は、なんだか、くたびれたのだった。人をあてにする生き方に、ではなく、自分をあてにできないような生き方に。」(185頁) 30代後半の、離婚歴あり・子供なしの介護ヘルパーの姉と、未婚独身の派遣社員の妹の日常が描かれているのだけれど、読んでいる間ずっとなんだか危なっかしい姉妹だなと思っていたので、上の文章がすごく腑に落ちた。 状況も何も、変えられるのは自分にまつわるところだけ。氷河期世代ど真ん中の私はそう思いながら生きてきたけれど… 人は様々だけれど、できるだけ大勢が平穏に暮らせる社会であるために、もう少し各人がきちんと考えて行動すべきなのかなと、例えば選挙に行くとかとても大切なことだよなと思う。

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2023/07/14

「くたびれたのだった。人をあてにする生き方に、ではなく、自分をあてにできないような生き方に。」という言葉がグッときた。 弥生と同年代で自分に自信を持てない私には心に響いた言葉だった。 弥生に幸あれと思った。

Posted byブクログ

2023/02/12

益田 ミリさん、9年ぶり2作目の長編小説 帯には>一年に一度でいい。熱く、熱い、夜が欲しい。 とうたい文句があり、恋愛小説をイメージしていましたが全く違いました。 30代姉妹、ひな子と弥生、彼女らの母親・淑江とその妹・清子 二組の姉妹の物語です。 伯母の清子に誘われブラジル旅...

益田 ミリさん、9年ぶり2作目の長編小説 帯には>一年に一度でいい。熱く、熱い、夜が欲しい。 とうたい文句があり、恋愛小説をイメージしていましたが全く違いました。 30代姉妹、ひな子と弥生、彼女らの母親・淑江とその妹・清子 二組の姉妹の物語です。 伯母の清子に誘われブラジル旅行に出かけたひなこ ブラジル、リオのカーニバルで踊るダンサー達に触発され 自ら輝きたいと思います。 そしてそこで出会った夫婦から息子の話を聞き、玉の輿婚を狙うと言う コメディー要素もある展開 日本に残された弥生は水泳教室の体験入学で知り合った女性から美味しい話を持ちかけられて転職を考えます。 平々凡々な日常に棚ボタを求める姉妹の期待、落胆が非常に解りやすく描かれています。 ただ帯で期待し過ぎていた事もあり、面白く読めたものの残念感が残りました。 過剰な推薦文や帯に乗っかってはいけないなと自省。

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2022/12/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

30代姉妹で二人暮らしを続ける派遣社員ひな子と介護ヘルパー弥生。 弥生は、離婚して介護の仕事をしている。そんな中、とても魅力的な仕事の話を聞きたい早とちりした弥生は、介護の仕事を辞めて、そこへ行く。マルチ商法の手先に使われそうになっただけだった… ひな子は、母親・淑江の妹である清子と、往復ビジネスクラスの一人180万円かかるブラジル旅行に出かけた。 ひな子は、旅行先で、出会った夫婦に息子が二人いてどちらかとの結婚を狙う。 ブラジルから帰国後写真を渡す口実で和菓子屋に向かったものの、リップサービスだったことがわかり落胆。 どうしてこの話が、一度だけ、というタイトルになるのか、全くわからず。 淡々と話が進み、淡々と終わる。

Posted byブクログ

2022/12/09

アラフォーの姉妹の暮らしを描いた小説。 妹は派遣で働きながら叔母とブラジル旅行中。 姉は訪問介護をする毎日。 益田ミリさんは何気ない日常を書くのがお上手だなとこれまで読んできたけれど 奥手なもさい女の人を描くのも上手いなといつも思う。 人をうらやむ気持ちや妬み、でもそれを吹っ切...

アラフォーの姉妹の暮らしを描いた小説。 妹は派遣で働きながら叔母とブラジル旅行中。 姉は訪問介護をする毎日。 益田ミリさんは何気ない日常を書くのがお上手だなとこれまで読んできたけれど 奥手なもさい女の人を描くのも上手いなといつも思う。 人をうらやむ気持ちや妬み、でもそれを吹っ切る強さも含めて。

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2022/10/05

妹は叔母とブラジル旅行に出る、残った姉は仕事しつつ妹に少しの嫉妬がある。自分を振り返りつつ将来が不安な2人の気持ち。

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2022/06/05

母、叔母、長女と次女。 わたしは長女。 結婚をし、幸せな生活をしているが この本の登場人物の4人が日々感じ、期待し、落胆する様はとても分かる。 似たようなことは、誰にでもあると思う。 難しいよね、人生。 そんな言葉を、彼女たちに伝えたいし 私にも伝えてくれた気がする。 期待す...

母、叔母、長女と次女。 わたしは長女。 結婚をし、幸せな生活をしているが この本の登場人物の4人が日々感じ、期待し、落胆する様はとても分かる。 似たようなことは、誰にでもあると思う。 難しいよね、人生。 そんな言葉を、彼女たちに伝えたいし 私にも伝えてくれた気がする。 期待する分、悲しくなるものだ。 今私は幸いにも、大きな悩みなく毎日を送っている。 でもいつかくるんだろうなあ。

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2022/05/29

想像以上に面白くて一気に読了♡ ミリさんが書く本は、いつも読みやすい! そして人の心の中が鮮明に表せてあって 読んでて気持ちが良い! 登場人物一人一人の面からストーリーが 構成してあって飽きずに読めた〜☺︎☆ ブラジル行くのに180万は高いな〜(笑)

Posted byブクログ

2022/03/01

益田ミリさんの小説は初めて読んだ。平凡な30代の弥生とひな子の姉妹が自分の人生が何とか良い方に変わっていかないか行動しようとするけど、まったく思うようにいかない。この本を読んで思ったのは、人生はそう簡単に上手くいくものじゃないよなぁということ。最後にほんの少しだけ、希望のようなも...

益田ミリさんの小説は初めて読んだ。平凡な30代の弥生とひな子の姉妹が自分の人生が何とか良い方に変わっていかないか行動しようとするけど、まったく思うようにいかない。この本を読んで思ったのは、人生はそう簡単に上手くいくものじゃないよなぁということ。最後にほんの少しだけ、希望のようなものが見えた気がした。

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