一度だけ の商品レビュー
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悪く言えばぱっとしない、でもどこにでいる30代姉妹の、美しくはない物語。美しくなく感じたのは、きっと二人とも子供のいない資産家の叔母や、意識高い系の友人や、ツアー旅行で一緒になった裕福で未婚の息子がいる老夫婦を宛にしてた部分。そんな恥ずかしくてみっともない人間の感情がとても丁寧に表現されていて、こちらが読むのが辛いほど。 美人で人を惹きつける叔母の描写もリアルで、主役にはなれない人間の辛さとか諦観とか嫉妬とか、こちらもやはり読んでいて辛かった。 最後には二人とも意識する人ができるのが、やはり人生を輝かせるのは恋なのかと個人的にもやっとしたけど、姉の「カンベンしてくれ」という言葉に、そういうわけでもないのか、と笑ってしまう。 ラスト向けていろいろと救いが用意されているのが、益田ミリさんらしい。傷をつけてもちゃんと軟膏を塗ってくれる、そんな優しさを感じた。
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2020.08.26.読了 面白かった。 益田ミリさんは ツアーで色々なところに行っているはずなので、 リオのカーニバルにも行ったんだな、と思ったよ。 モノを書ける人は本当に羨ましい。 自分の行動が、ちゃんと収入として戻ってくるからね。 旅行もしやすい。 弥生もひな子もわかるけど、 清子さん 確かにかっこいい。 そして淑江さんも。 キッチンから見えるお気に入りの、隣の家のシマトネリコがなくなって思い切ってリフォームするあたり、 とてもよい。 リオのカーニバルもいいけど、 南米のいろいろな土地に行きたいな
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離婚し、ヘルパーとして働く姉と恋人のいない、派遣社員の妹。 性格も真逆だし、お互い人生なかなか上手くいかない。 なかなか上手くいくことないよね、と思いながら読み進めましたが、最後は少し上向きになったかな?とちょっと嬉しくなりました。
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対照的な二人の姉妹、視点が入れ替わりながら物語が進んでいく。 私は自分が姉妹の長女だからか、どうしても姉の方に肩入れしてしまった。 二人ともなかなか上手くはいかないのだけど、そういう思い通りにいかなさって人生そのものというか。 あーなんか分かるな、と思いながら読んだ。 文章も簡単...
対照的な二人の姉妹、視点が入れ替わりながら物語が進んでいく。 私は自分が姉妹の長女だからか、どうしても姉の方に肩入れしてしまった。 二人ともなかなか上手くはいかないのだけど、そういう思い通りにいかなさって人生そのものというか。 あーなんか分かるな、と思いながら読んだ。 文章も簡単でさくさく読めて、後味も悪くない。 なんとなく、私も頑張ろう、という気持ちにさせられた。
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姉の弥生は介護ヘルパーとして働き、妹のひなこは派遣社員。2人の母はよくいるふつうのお節介焼きのお母さんで、2人の叔母は人目を引く派手で綺麗な未亡人。 叔母の付き添いでブラジルに行ったひなこと、ひなこの留守中に毎日何か新しいことをしようとする弥生。2人それぞれ自分の人生をついにパッ...
姉の弥生は介護ヘルパーとして働き、妹のひなこは派遣社員。2人の母はよくいるふつうのお節介焼きのお母さんで、2人の叔母は人目を引く派手で綺麗な未亡人。 叔母の付き添いでブラジルに行ったひなこと、ひなこの留守中に毎日何か新しいことをしようとする弥生。2人それぞれ自分の人生をついにパッとさせよう的な事に手を出しますが.... 益田ミリさんの本は漫画も小説もとても身近に感じられます。登場人物に共感したり逆に「やめときなよ!」とハラハラさせられたり。
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何で本書を読む気になったのかすっかり忘れたけど、それは本書を読んでからも同じ。 なんてことの無い、そこその年齢のいってる姉妹。 別居してる普通の両親、お金持ちで綺麗な未亡人の叔母。 それら登場人物が、置かれた場所から自由に、普通に動き出す。 そして、話はそこそこ展開し、展開した...
何で本書を読む気になったのかすっかり忘れたけど、それは本書を読んでからも同じ。 なんてことの無い、そこその年齢のいってる姉妹。 別居してる普通の両親、お金持ちで綺麗な未亡人の叔母。 それら登場人物が、置かれた場所から自由に、普通に動き出す。 そして、話はそこそこ展開し、展開したまま話は終わる。 何だったんだろう? 道の途中は、それぞれそこそこ読まされたので、面白かったのかもしれない。それで?
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いつものミリさんの漫画が小説になったような感覚。 ほしいものはなんですか?とかすーちゃんシリーズに近い。 性格の異なる姉妹を取り巻く人々のお話。 叔母のおこぼれでブラジルに連れて行ってもらったちょっとだらしない妹と、 介護ヘルパーをしながら堅実に生きる姉。 姉にいいことがあるの...
いつものミリさんの漫画が小説になったような感覚。 ほしいものはなんですか?とかすーちゃんシリーズに近い。 性格の異なる姉妹を取り巻く人々のお話。 叔母のおこぼれでブラジルに連れて行ってもらったちょっとだらしない妹と、 介護ヘルパーをしながら堅実に生きる姉。 姉にいいことがあるのかなぁと思いながら読み進めていたけど、そうでもなかった。 ラストもはっきりとした結論があるわけでもなく、どこまでも現実。 でも2人が生きた日々そのものが、後々読者に響いて何かの支えになるのかもしれない。
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大したことない内容なのに読み終わった後味悪く、なんだかつらくなる。 マンガでの心地よさがあまり発揮されてないミリ作品だなとガッカリ
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帯の「一年に一度でいい。熱く、熱い夜が欲しい。」の言葉と違う印象を受けました。 登場人物の母と叔母、姉妹の日常はごく普通でそしてちょっとカッコ悪かったりして、決してドラマチックではなく、そこにちょっとホッとしたりしながら読みました。 カッコ悪くたっていいよね、大丈夫だよと言われて...
帯の「一年に一度でいい。熱く、熱い夜が欲しい。」の言葉と違う印象を受けました。 登場人物の母と叔母、姉妹の日常はごく普通でそしてちょっとカッコ悪かったりして、決してドラマチックではなく、そこにちょっとホッとしたりしながら読みました。 カッコ悪くたっていいよね、大丈夫だよと言われてる気分になりました。 穏やかでいい小説でした。
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