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水曜日の凱歌 の商品レビュー

4.3

44件のお客様レビュー

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2018/10/03

水曜日の凱歌。知らなかったことが知られて、本当に良かった。乃南アサさんの戦う女性を題材にした作品は、読み終わったあと、気分が晴れる思いになります。暴力や権力はチカラにあらず。絶望の中を生き抜くチカラこそ、真のチカラなのでしょう。

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2018/09/11

 いわゆる「終戦の日」から始まった、戦争に傷つけられた者たちの新たなる闘いの日々を描いた物語・・・といったところか。  いわゆる昭和の「中流の上 な階級」の母娘が戦争で何を失い、何を目撃し、どのように時代に流され、どのように抗っていったのか・・・・・・・・・、そんな母娘の物語を...

 いわゆる「終戦の日」から始まった、戦争に傷つけられた者たちの新たなる闘いの日々を描いた物語・・・といったところか。  いわゆる昭和の「中流の上 な階級」の母娘が戦争で何を失い、何を目撃し、どのように時代に流され、どのように抗っていったのか・・・・・・・・・、そんな母娘の物語を通じて浮き彫りにされる、戦後日本のやるせない現実。  エンタメではない。だから、決して楽しい読書とはならなかった。しかし、巻末解説文にも書かれていたように、こうして人気作家による作品として描かれなかったならば、平成を生きる一般人には知るよしもなかった世界の出来事。 本作はフィクションではあっても、RAAは実在の組織だそうだし、ここで描かれた慰安所等もしかり。楽しい読書ではなかったが、一読の価値は十二分にあったし、周囲の人々にも勧めたい・・・日本人なら一度は読んでおくとよいと思える一冊だった。 ★4つ、8ポイント半。 2018.09.11.新。 ※オフリミット後決行後のARR組織がどのような道を進んだのか、気になった。調べてみようかしら。 ※ヒロイン母娘らは、あくまでも「ちょっとだけいいところのお嬢さんとその母」であったからこそ、激動の戦後に生活の道を見出していけた・・・彼女たち以下の完全な「庶民」の見た地獄もちらほらと描かれているのも、またやるせなさを産む・・・。

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2018/08/27

108史実を元にしながら多感な子供の視点で生きると言うこと、戦争の理不尽をうまく描いていて、ネット世代に是非読んで欲しいなあ。

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2018/08/26

8月15日、14歳になった鈴子が迎えたのは「終戦」。家族を亡くし空襲の炎から逃げまどった日は終わりをつげた。 しかしすぐに平安な日常になるわけでは無かった。そう、時間がかかるのだ社会の変化には。 しぶとく生きる道を捉えて変わっていく母を見つめる14歳の目に透明さとしぶとさを感じる...

8月15日、14歳になった鈴子が迎えたのは「終戦」。家族を亡くし空襲の炎から逃げまどった日は終わりをつげた。 しかしすぐに平安な日常になるわけでは無かった。そう、時間がかかるのだ社会の変化には。 しぶとく生きる道を捉えて変わっていく母を見つめる14歳の目に透明さとしぶとさを感じる。 当時の国策、当時の世相、それらの一部とはいえ実態を持ってそこに表現されている。 国がRAAを作らせた…… 今、国が決めていることに似たようなことが無いか?? 国のいいようにされていることはないか?? まあいいかと流してしまっている事はないか??

Posted byブクログ