ショコラティエ の商品レビュー
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小説的な分かりやすい起承転結や、面白みは薄かった。ただただリアルに、神戸で生きた誰かの人生を切り取ったよう。求めていたものとは違っていたが、これはこれで良かった。 ただ途中から聖太郎はショコラに入れ込みすぎ、かと言ってもう一人の光博は基本的に甘ったれの坊ちゃんだったので、感情移入が出来ず、微妙だった。
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母子家庭で育った聖太郎と、大宮製菓の御曹司・ 光博は、共通の趣味であるお菓子作りを通して 親友に。だが、些細な出来事から、疎遠となってしまい…。 ちょっぴり甘くてほろ苦い成長ストーリー。
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ショコラティエそのものな表紙がスマートで素敵ですね。 幼馴染の男子二人と女子一人の成長物語。 スムーズには行かない関係と人生がリアル。 母子家庭で育った聖太郎は、小学校の同級生・光博の誕生日パーティーに招かれる。 大宮製菓の御曹司の光博のパーティーは豪華で、初めて見るチョコレー...
ショコラティエそのものな表紙がスマートで素敵ですね。 幼馴染の男子二人と女子一人の成長物語。 スムーズには行かない関係と人生がリアル。 母子家庭で育った聖太郎は、小学校の同級生・光博の誕生日パーティーに招かれる。 大宮製菓の御曹司の光博のパーティーは豪華で、初めて見るチョコレートの泉に魅了される聖太郎。 お菓子を通して急に仲良くなった二人は、光博の家でお菓子作りを楽しむ。 光博の幼馴染でピアニストを目指す凛々花と出会い、惹かれながらも裕福な二人に引け目を感じる聖太郎。 光博は裕福だが特に才能もなく、やりたいこともないことに苦しみます。それぞれ嫉妬や葛藤に悩み、距離があいてしまう。 聖太郎は順調にフランスに留学する機会を得て、お菓子作りの修行に打ち込みますが、思わぬ出来事が‥ 日本では大震災が起こったのです。 その影響もあってまた運命が変わり‥ 努力して得たものもあり、行き詰まってしまう面もあり。 最後の方はやや駆け足な印象で、えっこうなるのと驚きましたが、突然のこれもハッピーエンド? 若々しいひたむきさが爽やかで、好印象が残りました。
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短編集となっており、テンポよくサクサクと読み進める事ができた。しかし後半では話があまりにも急に進んだため、少し驚いた。また読みたいとはあまり思わなかった。しかし、主人公達のその後の話は気になる
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母子家庭の聖太郎と創業一族の社長を父にもつお金持ちの光博が小学生の時に出会い、それぞれの道を歩んでショコラのお店を共同に始めようとするまでの話。小学生の頃、お菓子作りに熱中して二人でよく作った。光博の祖父は戦後に進駐軍からもらったチョコレートの美味しさが忘れられなくてお菓子の会社を創業したこともあり、お菓子作りをする二人を可愛がった。二人は対照的でそれぞれに相手に劣等感を抱き中学生の途中からは疎遠になる。光博の幼なじみの凛々花との恋愛もからんでどういう結末になるか気になりながら読みすすんでいった。自分のやりたいことを見つけて苦しくても一生懸命に取り組み才能を発揮する聖太郎とやりたいことがなくて怠惰に過ごす光博が対照的に描かれるが、後半は光博は家の会社に入り修行しながら社長の息子という難しい立場で嫌なことも多い中頑張る。聖太郎は才能と地道な努力が実って早い段階からコンクールで入賞したりして順調に自分の店を構えるまでになるものの、売り上げに苦戦するようになる。最後に中学生以来ぶりに聖太郎と光博が再会して光博が一緒に共同経営しようと持ちかけるところで終わってしまうが、ショコラへの思い入れの強い二人が一緒にやるならばきっと成功するだろうと思わせる。二人が劣等感を感じて離れた時間があるからきっとうまくやれると思いたい。自分が仕事にしたいことは何か、何なら頑張れるのかを見つけるヒントになる話。
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父を交通事故で亡くし貧しい家庭で育った聖太郎は、小学校の同級生・製菓会社の御曹司である光博と趣味のお菓子作りを通じて友情を育んでいく。 恵まれた環境の光博に劣等感を覚えながらも、菓子作りを自分の進む道と決め、才能を花開かせていく聖太郎。 会社の後継ぎとして将来を約束されながら、才能のない自分、やりたいことを見つけられない自分に屈折した思いを抱き悶々とする光博。 それぞれが抱えた劣等感、嫉妬、葛藤は境遇に関わらず彼らを悩ませ、やがて疎遠になっていく・・・ 光博の幼馴染・ピアニストの凜々花を交え、恋心、失恋、友情と3人の小学生から大人になるまでの成長が美味しそうなケーキやチョコレートの描写と共に描かれる。 当初想像したような一人の女子を巡る男子二人の甘々の物語ではない。端から見るとどんなに恵まれた環境にある者も、他人にはわからない劣等感や葛藤を抱えていることが青春の苦い味付けのように描かれ、それでも、少年時代の友情をまっとうさせたラストは爽やかで、この後の3人の物語を是非とも読みたくなる読後でした。
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お菓子作りを通し、母子家庭である聖太郎と御曹司の光博は親友になる。二人の境遇の違いから感じる劣等感、嫉妬、葛藤、恋、夢が丁寧に描かれたちょっぴり甘くてほろ苦い成長ストーリー。
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読み始めてすぐに、転機がどこで訪れるのか想像がついて、そこに向かって読み進める形になった。読む前、ショコラティエの活躍の話かと思っていたら小さい頃から始まって驚き。しかも、読みたかった展開が訪れたところで終わり。これから先が読みたかったな。
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初めましての作者さん。 図書館でふと手に取って、期待してなかったけど想定外に良かった! ありきたりなボーイミーツガールとか友情モノかな?と思ったけど、聖太郎と光博が、自分の才能や家庭環境への葛藤などを乗り越え、少しずつ成長していく姿が丁寧に描かれていた。読みやすい文章だけど、流れも自然で、よく組み立てられてるお話だなと思う。 女の子のポジションが、あくまでもスパイス的なところや、光博の会社に入る訳じゃないラストも、すごく私好みだった。 とにかく美味しいショコラが食べたくなって近くのショコラトリー探した!笑 調べたらこの方、今まで児童文学が多かったのかな? 本書のような大人向けの小説もたくさん書いていって欲しいなぁ。
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