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悪人 新装版 の商品レビュー

4.1

49件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    23

  3. 3つ

    8

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2022/07/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

切ないなぁ。 人物設定が細かく、その後の人物の行動の理由が分かる。 祐一の性格なら、自分が悪人となることで一生光代を想いながらかばっていくのだろう。 光代は日常生活に戻っているので、逃亡の日々に実感がなくなっていく。そして過去を抱えつつ、前を向くために祐一が悪人だったと思おうとするのだろう。心のどこかではそうじゃない、と思いながら。 切ないなぁ。

Posted byブクログ

2022/05/28

田舎での生活がよくイメージできた。 狭い世界で暮らす閉塞感 やるせなさ、虚無感 などなど よくわかる その中で必死に生きること そもそも老いること と 生きること 何が違うのか 同じようで 違う気がする 意味ある毎日を送るには? やっぱり意味を意識しないといけないのだと思う。 味...

田舎での生活がよくイメージできた。 狭い世界で暮らす閉塞感 やるせなさ、虚無感 などなど よくわかる その中で必死に生きること そもそも老いること と 生きること 何が違うのか 同じようで 違う気がする 意味ある毎日を送るには? やっぱり意味を意識しないといけないのだと思う。 味気ない日常は人間を疲弊させる 虚無感に繋がり、存在意義を疑う。 そしてなんでもない事が良い(実際にはその通りなのだけど)と自分に言い聞かせて、虚無感と闘う。 そしてそれの繰り返し。。 気がつけば、何もできなくなっている 時間も労力も十分ではないと嘆く そしてまた感謝、日常への感謝 それがずっと続いて、最後は死ぬ。 人生を振り返った時に、あ、もっと大切にすれば良かったって、必ずこれだと、感じるのだと思う。 結局長い暇つぶしなんてよく言ったものだけれど、本当にそうか? 本当に何もしなくていいのか?ただの浪費、人生の無駄遣いでいいのか? 主人公は厳しい結末を迎えたが、結局はやるせなさがたまたま悪い方向へ転じただけ。 根っからの悪人 ではない それが主題のひとつなのだとも思う。 ではどうすれば良いのか?これは難しい。 一つあるのは、諦めないこと。なあなあで生きない事、立ち向かう事、辛くても辛くても、諦めない。 本当の幸 に向けて諦めないことが、幸 なのかもしれない。

Posted byブクログ

2022/04/17
  • ネタバレ

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どんな理由であれ、人を殺してしまうと、罪悪感から逃れられないことがよく分かった。一気に読んでしまう面白さだった。

Posted byブクログ

2022/03/08

悪人って何だろう… 犯人は悪人なのか…?もっと悪人と言える人はいくらでもいるのでは…? 筆者の投げかけが何となくわかった気がした。

Posted byブクログ

2021/12/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

出会うタイミングや環境の変化次第で、誰もが悪人になってしまうんだなぁと思った。 罪は犯してしまったけど、本当は母親にも周りにも優しすぎる人。 『どっちも被害者にはなれない』 すごく深い言葉。 面白かった。

Posted byブクログ

2021/12/21

単純に一人の悪人がいて犯罪が起きる、 というのではなく 長い期間をかけて絡み合ってくる 多くの要素が 結果 犯罪 となり誰かを 悪人にしてしまう 出会う順番が違ったなら 誰もが幸せになったかもしれない 可能性や、 被害者が1番の加害者なのでは ないかとも考えてしまう 奥深さが絶...

単純に一人の悪人がいて犯罪が起きる、 というのではなく 長い期間をかけて絡み合ってくる 多くの要素が 結果 犯罪 となり誰かを 悪人にしてしまう 出会う順番が違ったなら 誰もが幸せになったかもしれない 可能性や、 被害者が1番の加害者なのでは ないかとも考えてしまう 奥深さが絶妙な作品で、 終始暗さがあるものの、面白かった

Posted byブクログ

2021/12/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

悪い人、、、 馬鹿にする人、嘲笑する人、人の不幸を武勇伝のように話す人。上げればキリがないほどでてくるが、 怖いのはそれらの昏い部分が必ずといっていい程自身にあるだろう事。 罪を犯した人だけが悪人ではない。 うまく書けない上に月並みな言葉ですが、考えさせられる作品でした。

Posted byブクログ

2021/09/26

終わり方がとても好きだった 自分にとっては善人でも、他人からすれば悪人 タイミングや受けた事象で相手に抱く感情は変わる 出会う時期がもう少し早かったら幸せな未来が待っていたのかも知れない

Posted byブクログ

2021/05/08

二人が出会えた時期が遅かったんじゃないの? 作者が練り出して練りだして新聞に連載されていた当時、『まだか、まだか?』と待ちわびながら読んでいた。人物の描写が細かく、彼の作品には中毒性を感じる。

Posted byブクログ

2021/03/15

悪人とは誰のことを指しているのか 祐一のことなのか 佳乃のことなのか 増尾圭吾のことなのか ストーリーの展開にスピード感はなく平坦な道を歩いてる印象が強いがずっと読んでいる自分がいて不思議な感覚に陥ってしまう 他の作品も読んでみたいと感じた一冊

Posted byブクログ