あずかりやさん 桐島くんの青春 の商品レビュー

大山淳子(著者)

2020/10/24

前作とは違い、あずかりやさんの話より
あずけれらる物やそれをあずける人の
話が掘り下げられた内容になっています。
作品途中に出てくるあっ！あいつは
ここで出てくるんだ！とかあぁ～ここで
あの話とつながっているんだなと、
１巻を読んだ人にとっては読み進めると
あちこちにそういった内容が
散りばめられているので読んでいて
楽しかったです。また桐島くんの過去の
話があるんですが、あずかりやさんの原点
とでもいうべきか、今の店主の桐島くんの
土台が作られたお話でなるほどと
思いながら読み終えました。

2020/09/25

あずかりやさん2作目
ゆったり穏やかで繊細な世界観。
物に魂が宿るという日本特有の考え方を大切にせねばと思い出させてくれました。
部屋の隅で埃かぶったオルゴールを綺麗にして、歌ってもらおう。

2020/09/13

あずかりやさんシリーズは読み終わった時いつも胸がほっこりと温かくなる。あずかりやさんの2巻目。先に3巻→1巻→2巻の順に読んだ。過去に登場した人物たちが時々ひょっこり再登場したりして、あれ？もしかしてあの時のあの子？と何度も読み返したくなる。散りばめられた点と点が一本の線に繋がっていく感じ。『夢見心地』ではオルゴールの気持ちになって涙がこぼれた。

2020/03/29

久しぶりにゆったりと
読み進めて

自然と涙がでるほど
暖かいお話ばかりで、

続編もよんでみたくなりました。

2020/03/24

続きがあることを知って、思わず買ってしまった「あずかりやさん」続編。

こういうタイプの物語を読むと、いつも思うのは「細かい設定って、最初からできているんだろうか」ということだ。
最初の本で出てきた、オルゴールの裏話とか。トロイメライに関する裏話とか。店主の事故の原因とか。
違和感を感じない程度に「あ、これは」という言葉が現れては消えていく大山さんの文章は、とても読み心地がいい。

この続きの一冊も、実はもう買ってある。
早速読もう。

2020/03/10

「海を見に行く」話が良かった。霧島くんの盲学校時代のきらきらした清清しいエピソードの数々。お父さんも悪い人ではないんだけど‥‥よくいる家庭内のピントの外れたお父さん。
今回はあずかりやを離れた処での物語が多く、前回よりもストーリーに広がりを感じた。
でも、石鹸さんとお母さんが出て来なかったのが気になる。次は出て来るのか？

2020/03/05

とにかくこのシリーズが大好きです。
商店街といった小さなコミュニティ。
現実では、寂れていく一方なのがとても残念ですが、昔はこんな感じだったのかなぁと想像することがとても楽しいです。

2020/02/14

あずかりやさんから続けて読了。
あずかりやさんのサイドストーリー的作品。続き、というよりは、あずかりやさんに登場したモノたちが、店主のもとに来るまでのいくつかの物語が、丁寧に描かれている。
最終章は、ずっと気になっていた、店主があずかりやさんになるまでの、学生時代の物語が収録されている。
桐島くん。なんだか、仙人のような、達観していて、冷静沈着なイメージだったんだけど、学生の時は割と普通な少年だったんだね。そして、両親とのエピソードや、視力を失った原因もここでわかる。
調べたら、去年またシリーズ新作が出ているようだ。
このシリーズ、ファンになりそうだなぁ。
店主が幸せになりますように。

2019/12/29

オルゴールがあずかりやに来るまでの話と、不器用な生き方をしてきた人の話、友人の鉛筆を盗んでしまった話、最後は桐島くんの過去。
記憶力いいし、頭いいんだろうなと思っていたけど、まさか東大目指せるレベルだったとは。
のんびりしている姿からは想像出来ない陸上部で走ってるところとか、ギャップがすごいです。

2019/10/05

前作から店主の桐島くんが点字本を広げ、読書している文机、そしてあのオルゴール。続編では文机とオルゴールの出自からはじまり、「あずかりや」へ来ることとなった経緯が、それぞれの目線で語られているのが面白かった。それぞれに物語があって素晴らしいと感じました。いっそう物を大切にしなければいけない気持ちになりました。
また、桐島くんの高校時代を、桐島くん目線で語られていて、ごく普通の高校生だったんだというところが、何だかとても面白かった。
この続編では、
「目が見えないのは不便だけど不幸ではない」 「自分にできることをきちんとやっていく」
という桐島くんの姿が印象的でした。