恐い間取り の商品レビュー
事故物件に住み続ける芸人が著者、松原タニシさん。 ご本人が事故物件について書いたとしたら、ものすごい期待するじゃない……うん、でも、住んだ事故物件に対するお話が少なすぎるのである。全体の三分の一くらいじゃなかろうか。なんてもったいない。 ほんのささいなことでも、こわくないこ...
事故物件に住み続ける芸人が著者、松原タニシさん。 ご本人が事故物件について書いたとしたら、ものすごい期待するじゃない……うん、でも、住んだ事故物件に対するお話が少なすぎるのである。全体の三分の一くらいじゃなかろうか。なんてもったいない。 ほんのささいなことでも、こわくないことでもいいから、事故物件に住んでいるときのエピソードだけで埋めてほしかった。 他の事故物件に住んだ人から聞いた話や怪談も怖いのだけれども、全体的にあっさりしてしまっているのももったいない。肩書きとタイトルから想像した内容ではなかった。 事故物件に住み続けている人が黒くなり、真っ黒になった人がお亡くなりになったというエピソードが一番怖かった。その話を聞いてもなお事故物件を選ぶ松原タニシさんの心が。聞いてどう感じたんだろう、とか、そのあたりの住む人にしか書けないことがあるような気がする。 今の時代、どこでも事故物件になるだろうし、事故物件を作る側になるかもしれない。私はこの本を読んで、実際に住んだ家がヤバかったら即逃げようって思った。お金かかってもいい。そういうところで生活するのは無理。
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個人的には、ちょっと期待外れでした。確かテレビかネットで紹介されているのを聞いて、そのときはもう少し突っ込んだ内容を想像してたんですが、全部がさらっとした(よく言えば読みやすい長さで淡々としてる、悪く言えば短くて浅い)話ばっかりで。 それでも前半の事故物件の話はまだ良かったかな...
個人的には、ちょっと期待外れでした。確かテレビかネットで紹介されているのを聞いて、そのときはもう少し突っ込んだ内容を想像してたんですが、全部がさらっとした(よく言えば読みやすい長さで淡々としてる、悪く言えば短くて浅い)話ばっかりで。 それでも前半の事故物件の話はまだ良かったかな。後半はよくある心霊スポットネタで、ネットで拾った情報だけでも書けそうと思ってしまう感じ…せっかく現地まで足を運ばれてるみたいなのに中身が薄いというか…。 (ネット中継で~というような文章がちょこちょこあったし、執筆のための取材ではないなら仕方ないのかな?) 何枚か掲載されてる写真も白黒のせいか、「○○が写っている」と注釈を読んでも「え?どこ?どれ??」というのが多かったです。 実話だからこそこれくらいのほうがリアリティがあると言われれば否定はしないのですが、本で読むほどではなかったかなぁ。前半のご自身が住まわれてた事故物件の話と、いちばん最後の「弟の部屋」。このあたりにネタをしぼって、もう少し深い内容で読みたかったなと思います。…現存する部屋となると、書けないことも多いのかもしれないですけど。
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年始め、図書館の本の福袋企画で「怪談」ってのを借りたら入っていた。中身のわからない状態で、ジャンルだけで選んで借りるというものだったので、帰宅して袋を開けてみるまでどんな本が入っているのかわからない。ワクワク。 いやー、事故物件に住むという内容の小説は読んだことがあるけれど、これ...
年始め、図書館の本の福袋企画で「怪談」ってのを借りたら入っていた。中身のわからない状態で、ジャンルだけで選んで借りるというものだったので、帰宅して袋を開けてみるまでどんな本が入っているのかわからない。ワクワク。 いやー、事故物件に住むという内容の小説は読んだことがあるけれど、これ自分の話もしくは友人・知人から聞いた話を集めたもの。なので、別の意味で恐い。 夜に読むのは無理だろうと明るい昼間に読んだよ。 芸人として、他人とは違うという特徴があるのは強みだろうな。
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めちゃめちゃ怖面白かった!!すぐ読み終わっちゃった。関西に住んでいるから地理的にけっこう分かるので余計怖かった。住んではいけないヤバい土地ってあるんやなぁとしみじみ思いました。
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怪談グランプリで知りました松原さん。特殊清掃とか、インターホンの映像に残ったおじいさんとか…もう全部怖い!「北野誠のお前ら行くな。」も観ようかな。
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題名の恐い間取りはちょっと違うのではないかしら.事故物件に住む仕事とはまた違うような気がするが,とりあえず仕事とも言えるのかな.とにかくこんなところに面白がって住む人の気持ちが分からない.そのほかに心霊スポットや人から聞いたいわゆる出る話を集めたもの.すべてに間取り図や地図が載っ...
題名の恐い間取りはちょっと違うのではないかしら.事故物件に住む仕事とはまた違うような気がするが,とりあえず仕事とも言えるのかな.とにかくこんなところに面白がって住む人の気持ちが分からない.そのほかに心霊スポットや人から聞いたいわゆる出る話を集めたもの.すべてに間取り図や地図が載っていて臨場感はあった.装丁も全体に黒くて雰囲気が出ていた.
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怖かった。ひとつひとつは短編なんだけど、怖くて寝る時思い出して辛かった。 この人文章上手だなぁと。文章が淡々としているのに説得力あって。 事故物件には絶対住みたくない…
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怖かった。 事故物件だから何かが起こるんじゃなくて、 何かある部屋だから事故が起きる、という、 ニワトリが先か卵が先かみたいな感じ。 どっちにしても怖い。
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普段ホラー小説を読んで、怖いと思うことはなかったのだが、この小説は違った。 短い話の中にそれぞれちゃんと怖くて、思わず後ろを振り返ったりしながら読んでいた。 背筋が寒くなる、なんて経験をこの小説でするとは思わなかった。 小説を読んでいる間、夢にうなされたりなどもした。 1つ1つ...
普段ホラー小説を読んで、怖いと思うことはなかったのだが、この小説は違った。 短い話の中にそれぞれちゃんと怖くて、思わず後ろを振り返ったりしながら読んでいた。 背筋が寒くなる、なんて経験をこの小説でするとは思わなかった。 小説を読んでいる間、夢にうなされたりなどもした。 1つ1つの話はとてもシンプル。 だからこそ、ダイレクトに来る怖さがある。 でもちゃんと面白くて、数日で読了してしまった。 実体験を基にして書くと、こんなに恐ろしいものなのか。 それとも、筆者が体験した話や聞いた話がよっぽど怖いのか。 結末まで書かれていないのもあるが、だからこそモヤモヤして、余韻を引きずってしまう。 一度読んでゾワっとなってほしい。 1つの話につき間取りが載っていたり、写真も紹介されていたりして、飽きることがない。 暫くは読みたくないが、またいつか読みたいとは思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「あ、今自分は生きているんだな」 ラストの「弟の部屋」を読んで、ふと、松原氏のこの言葉を思い出した。 ◇ 「恐い」との前評判だったが、自分にはそう感じられなかったのは、いくつかの話が氏のラジオ番組やトークショーなどですでに耳にしていたものだったから、かもしれない。 あまりこの手の本を読んでこなかったこともあり、また、しばらく活字から離れていたこともあって、活字入門編といった感じで読み始めたが、おもしろく、先に、先にと読み進められた。
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