鵜頭川村事件 の商品レビュー
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人って怖いなーって思える作品。 群集心理とそれを操る方法と。 今もこういう村があるのかもしれないって思えるくらいに日本の閉鎖的な部分が濃く出てる。 話も昭和の話だしね。 最後は暴力的な方向へ進んで。 読後の爽快感はなし。 所々の新聞描写。 裏ではこんな事があったんだってのは記事からは伝わらない。 それが一番怖いってちょっと思った。
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8月-8。3.0点。 1979年の事件。閉鎖性の高い村で起きた、殺人事件。土砂崩れで外部と遮断された村で、抑圧されていた若者達が実力者達と対峙する。 まあまあ。オカルト性は低め。殺人の動機も少し弱いかな。
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大雨で孤立した集落で殺人を機に暴動が起こっていく。なかなか読み進みにくく、最後は思っていた方向とは別の方向に行ってしまった。 最後のWikipedia記載からみると岩森さんは助かったのかな。
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後半の暴力描写はしんどい。あまりにも村全体が胸糞悪くて、酷い目に合う理由がありすぎてでも狂ってく若者たちが辛くてしかもことが起こるまでが長くてしんどい読書体験だった。しかし本人がやったか、真犯人がやった確証を得た上で暴動起こし始めたのかと思いきやそうでもなくてほんとうにただ全てを...
後半の暴力描写はしんどい。あまりにも村全体が胸糞悪くて、酷い目に合う理由がありすぎてでも狂ってく若者たちが辛くてしかもことが起こるまでが長くてしんどい読書体験だった。しかし本人がやったか、真犯人がやった確証を得た上で暴動起こし始めたのかと思いきやそうでもなくてほんとうにただ全てを壊したかったんだなっていうのが悲しい。ただ親父供は糞だけど、主犯がここまでやるには動機がうすい気がした。あらゆるタイミングがかちあってしまったってことなのかな。岩森が無事だといい。しんどい中にも港人やピアノさんたちの光があってそれが良かった。
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なんでそんなに騒がれてたのかな? という読後感。 一番悪いのは口の軽い人って事だとして、 なぜゆみさんは全然訛ってないんだい。
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リアリティがあるようなないような集団心理の恐ろしさ。こんな単純なの!?とも思うが、鬱屈した不満が集まって弾けると誰にも止められない勢いが簡単に生まれてしまうのだろう。 子連れの逃避行はドキドキ。後半は櫛木さんお得意のバイオレンスの連続。港人と廉太郎の友情、ピアノさんの逞しさ…チラリと垣間見える良心もあるけれど、感情移入する登場人物がいなかったのと結局狩る側狩られる側どっちもどっちだったから、終わりはちょっと物足りなかった。 耐えてばかりだった有美さんが爆発しちゃえば意外性もあってスッキリしたなと思う。
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閉塞した村の悲劇。 典型的な村社会の弊害(今の感覚で言えば)を享受してきた大人と、虐げられてきた若者の構図。 弱い立場が強権を手にしてしまった時、強い立場に反転する。 その様子がなかなかに生々しくて、怖かった…… とにかく嫌な奴ばかりで、群集劇としても読み応えというか、ストレ...
閉塞した村の悲劇。 典型的な村社会の弊害(今の感覚で言えば)を享受してきた大人と、虐げられてきた若者の構図。 弱い立場が強権を手にしてしまった時、強い立場に反転する。 その様子がなかなかに生々しくて、怖かった…… とにかく嫌な奴ばかりで、群集劇としても読み応えというか、ストレスがすごかった。 その分、子供たちやかくしゃくとした老婆などの存在には心底ホッとさせられた。 主人公の愛情もビンビンに伝わる。 ラストの肉弾戦、さすがホラー小説出身かと。 「痛い、痛いワアアアアア!」の描写よ…… 後日談が猛烈に読みたい。 そして辰樹の敦人に対する想いに感じ入っタア。
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次どうなるのかわからず、ハラハラしながら読んだ。相変わらずこの作者さんは閉塞感とか狂乱を描くのが上手い
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ド田舎の積もり積もった鬱屈が暴動に至る。 過去作の「避雷針の夏」を改題修正したような話だった。 昭和五十年代、長雨による土砂崩れにより鵜頭川村は孤立状態となった。 水害は県内全域に及んでいた影響で、救援も遅くなった。 この村には道路拡張計画をめぐり賛成派と反対派に分...
ド田舎の積もり積もった鬱屈が暴動に至る。 過去作の「避雷針の夏」を改題修正したような話だった。 昭和五十年代、長雨による土砂崩れにより鵜頭川村は孤立状態となった。 水害は県内全域に及んでいた影響で、救援も遅くなった。 この村には道路拡張計画をめぐり賛成派と反対派に分かれていた。 反対派の村長は昔からの地主であり、賛成派は農地解放後に農地を売った金を元手に成功した土建屋の一族だ。 村民たちはほとんどがこの土建屋に従事しているため、この一族には逆らえずに鬱憤が溜まっていた。 そしてこの長雨による水害のさなかに殺人事件が起きた。 一人の若者が殺されたが、犯人と目されるのは土建屋一族の息子で、大人たちはそのことを指摘できなかった。 自らの命は自らで守るしかない。 自警団を呼びかけた若者もまた、心に鬱屈を抱えていた。
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旧弊で閉鎖的な村での暴動に巻き込まれた父娘の話。昭和を生きていないと伝わりにくいかもしれない。読み進めるほど嫌な感じが増してきて、荒唐無稽なようで、すごくリアルなようで、割と一気読みだった。
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