ハーバードの人生が変わる東洋哲学 の商品レビュー
孔子の「礼」の部分だけでも読む価値あり。 「かのように」ふるまうことで普段と違った反応を引き出し、より良い関係を築ける。この連続こそが世界を変える力になる。
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ハーバードの人気教授が、東洋思想の重要性を改めて説いた本。 西洋的な「自己に忠実になる」信仰へのチャレンジ。 下記にいろいろな思想があるが、それぞれ、世界をどうみるかによって力点が異なる 孔子:礼によって仁を促す 孟子:世界は安定していない。命(運命、天命、宿命等の「命」だが、...
ハーバードの人気教授が、東洋思想の重要性を改めて説いた本。 西洋的な「自己に忠実になる」信仰へのチャレンジ。 下記にいろいろな思想があるが、それぞれ、世界をどうみるかによって力点が異なる 孔子:礼によって仁を促す 孟子:世界は安定していない。命(運命、天命、宿命等の「命」だが、孟子にとっては人生の偶然性)に従う。性善説 老子:分化していないのが道(タオ) 荘子:物化(物の変化のこと)。物事は変転する。変転するものとの一体化が荘子にとっての「道」 荀子:ことわりをつくったのは人間。人為の適用の仕方が重要
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孔子からはじまり中国哲学の流れが西洋哲学と対比しながらコンパクトにまとめられています。 各思想について、厳密さという面では詳しい方から見ると不足があるのかもしれませんが、入門書としては読みやすいと思います。 本書を読んで、中国哲学というのはいわば日常の哲学と言えるのではないか、と...
孔子からはじまり中国哲学の流れが西洋哲学と対比しながらコンパクトにまとめられています。 各思想について、厳密さという面では詳しい方から見ると不足があるのかもしれませんが、入門書としては読みやすいと思います。 本書を読んで、中国哲学というのはいわば日常の哲学と言えるのではないか、と思いました。 日常生活のなかで、礼をもって「かのように」振る舞い、自分を、そして世界をより良いものにしていく。 小難しいことを考えるのではなく、日々の生活に取り入れることによって、まさにタイトル通り「人生が変わる」のではないかと感じました。
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様々な東洋哲学のエッセンスが書かれている。初めの孔子の話が印象的であった。人は日々の様々な出来事に対してパターンに凝り固まって反応している。その行動の中には「仁」のない、感情に任せた行動や合理的なだけで感情を無視した行動も多くある。しかし、何か出来事が起きたときにいつもと違うパタ...
様々な東洋哲学のエッセンスが書かれている。初めの孔子の話が印象的であった。人は日々の様々な出来事に対してパターンに凝り固まって反応している。その行動の中には「仁」のない、感情に任せた行動や合理的なだけで感情を無視した行動も多くある。しかし、何か出来事が起きたときにいつもと違うパターンで行動してみる。その行動を「礼」といい、「仁」のある「礼」を日々、意識的に行うことによって人は様々な出来事に対する反応が研ぎ澄まされていき、どんなことが起きたとしても柔軟にふさわしい反応を起こすことができる。
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儒教というと、厳しい社会階層、男女の役割分担、礼儀正しさなど、正直古い考えというイメージがありましたが、そんな考えを改めさせてくれました。 文章は簡潔ですが、内容は深く、大学入試の現代文で出てきたら卒倒しそう(笑)。 自分なりにまとめた要旨はこの2つ。 ・なぜ「礼」を大切にする...
儒教というと、厳しい社会階層、男女の役割分担、礼儀正しさなど、正直古い考えというイメージがありましたが、そんな考えを改めさせてくれました。 文章は簡潔ですが、内容は深く、大学入試の現代文で出てきたら卒倒しそう(笑)。 自分なりにまとめた要旨はこの2つ。 ・なぜ「礼」を大切にするか、それはあえて別の自分になりきることで「礼」をくり返し、自分の多様な側面を開発でき、自分を変えていくことができるから。 ・私たちは条理ある安定した世界を築こうとしているが、現実は果てしない衝突と不完全な人間関係のまっただ中にあり、そこに秩序を生み出せるかは、理性と感情を合わせた「心」を修養することにある。 疾病、災害など世界は不安定で、絶対的なもの(ゼロリスクなんかそうですね)や力を求めがちですが、日々の様々な状況下での行いの一つ一つで、人生をよりよくできるのかな。 変えられない他人や社会に怒ったり嘆いたりするより、変えられる自分の日常を大切にしていきたいと思いました。 <印象に残った文章> 人生の脈絡や複雑さを凌駕する論理的、道徳的な枠組みはない。 あるのはわずらわしい現実世界だけで、わたしたちはそのなかで努力して自己を磨く以外ない。 ありきたりの<かのように>の礼こそ、新しい現実を想像し、長い年月をかけて新しい世界を構築する手段だ。 人生は日常にはじまり、日常にとどまる。 その日常のなかでのみ、真にすばらしい世界を築きはじめることができる。
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なかなか面白かった。西洋からみた中国思想といった形で、より明確に中国思想の輪郭が見えてくるようでした。 ありのままの自分に満足するとか、強さを求めるとか、西洋人らしい考え方とは違う魅力が、中国思想にはあることがわかった。 西洋哲学と比べると、いかに自己研鑽するか、人と繋がるかと...
なかなか面白かった。西洋からみた中国思想といった形で、より明確に中国思想の輪郭が見えてくるようでした。 ありのままの自分に満足するとか、強さを求めるとか、西洋人らしい考え方とは違う魅力が、中国思想にはあることがわかった。 西洋哲学と比べると、いかに自己研鑽するか、人と繋がるかということを問題とした東洋哲学は実践性があるのかなとも思いました。 西洋と東洋の考え方や価値観の違いも見られて興味深かった。 自分を変容させる、弱さによって物事を動かす、世界の断片をつなぐ、自然かどうかよりも人為的なものが正しく作用しているか判断する、などなど、知ってるつもりの中国思想が、日常でも生かされる形に具体化されていました。 多少砕いて説明しすぎな感もありますが、ビュエット氏の解釈はかなりわかりやすく現代の問題に置き換えられているので、ある程度中国思想を学んだ人にも楽しめる本。
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自分の心と身体の状態を外側から看るために手にとった一冊。 感情をコントロールすることと感情を修養すること。 この類似する表現の全く異質な目的に気づくことができました。
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「わたしはなんだろうとなりたいものになれると考えるのではなく、自分がなにになれるかは、まだ自分でもわからないという気持ちでいろいろ試してみる。」本文 p109参照 著者は自分を農夫だと考えてみる。そして様々な趣味や興味を有機的に育てることを勧めている。 つまりはじめから自分自...
「わたしはなんだろうとなりたいものになれると考えるのではなく、自分がなにになれるかは、まだ自分でもわからないという気持ちでいろいろ試してみる。」本文 p109参照 著者は自分を農夫だと考えてみる。そして様々な趣味や興味を有機的に育てることを勧めている。 つまりはじめから自分自身を箱に押し込めるのではない。私達は常に変化するものと思えというのである。 私達はとかく自分はこういう人間だからこうしなくてはいけないと思ってします。 こんなことを学んだからこうなる。とか、自分は外交的だから営業だとか。 でもそうではないのである。自らを変化し、成長させていくことが必要である。 それを古典から紐解いているところに説得力がある。 また、中国の古典にたいして興味をもてるそんな一冊である。 「孟子にとっての命は、人生の偶然性を意味することであった。」(本文110P) 「なすべきことに力を尽くしてから死んでこそ、天命をまっとうしたことになる。(孟子) 生きていると色々なことに遭遇する。予期しないことが多い。それでもそれに対して対処できる人になること。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
内容としては、絶えず変化する世界に対して、常に「礼」「徳」「仁」を意識した振る舞いを重ね、「道(タオ)」に従って今を生きる事が大切である、ということを貫いている。 孔子、孟子、荘子について、もう少し整理した項目が置かれているとよりわかりやすかったと思われる。 特に新しい着眼点や考察があるわけではなく、良くも悪くも整理されているため、書物として読むよりも、講義として聴くべき内容なのだろうと感じた。
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いかに日本が西洋•欧米的な価値観を猿真似しているかがわかった。 今日本で課題だと叫ばれていることは実は、 国民性に合致しないシステムからもともとの自然な姿への回帰を行う自然なサイクルのように思えてきた
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