金魚姫 の商品レビュー
ブラック企業に勤めている。 人生に希望はない。毎日苦しくて。 しかしお祭りですくった金魚によって 救われる。 最後は切ないような、苦しいような ちょっとほっこりするような。。。 こういう物語、好き。
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ブラック企業、仏壇会社営業の江沢。失恋もしてうつ状態。コンビニより近いということで空腹を満たすためにお祭りへ行く。そこで金魚の光に惹かれて、金魚すくいをして琉金をとった。その夜、謎の美女(リュウ)が現れるが、実はその琉金の化身であった。それよりこの世に残る霊が見えるようになり、会社の成績も上がってゆく。実はリュウははるか昔、中国で人間だった時の恨みが心の底にあり、その記憶をなくしているが生き延びていた。全てが偶然のつながり。リュウの記憶は戻るのか、そして江沢とリュウの未来は…。ファンタジーものですが、ラノベっぽくならず、堅苦しく重くならず、残虐なものなく、軽やかに描いているのは荻原さんの力ではないかと思います。リュウと江沢のやり取りも可笑しいのですが、何と言ってもリュウの可愛さがよく出ていました。その他、鬱の状態やら、様々な悲しさ、よく表現されていて、いたるところに作者のメッセージがありました。リュウの最後は悲しいね。少々詰め込みすぎなのが玉に瑕かなあ。
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リュウがとても可愛いのです。 コマーシャルのマネをして「新麦、冷えてるよぉ」とポーズをとっている姿を想像するだけで、キュン♥としちゃうくらい可愛いのです。 あまりにカワイイ2人だから「王子様とお姫様は幸せに暮らしました」という結末で、おとぎ話を終わりにして欲しかったな~と思ってしまいました。 とっても素敵な、そして、とっても切ない、ひと夏の恋の物語
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社会から落ちこぼれそうな潤。夏祭りで金魚すくいに出会う。すくえたのは一匹の紅い金魚、リュウと名付ける。その夜現われたのは赤い衣の変な美女。とんちんかんな同居生活が始まる。潤に少しずつ少しずつ生気が戻ってくる。 この現代でのひと時リュウは幸せだったかな
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ラスト切ない。 けど、金魚の本と、リュウの過去の場面が読みづらかった。 暑さで集中力なかったから、涼しくなったら再読しよう。 潤の転職先はなるほど。
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ブラック企業に勤める潤と、金魚の化身のリュウのお話。テレビのない時代からきたリュウが、一日中テレビを見てCMを真似したりするのがかわいかった。 潤のだめだめぶりや、仕事にやる気を見いだせない毎日の描写がリアルで面白かった。
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アラサーの主人公相手に適した表現だとは言い難いが「押入れのちよ」と同系統のひと夏のボーイ・ミーツ・ガールなファンタジー小説。ハートフルな現代パートとミステリアスな過去パートを時空を超えて行き来しながら進むものの、過去と現在が交わるべき終着地点が見えないまま、終盤はかなり駆け足で終...
アラサーの主人公相手に適した表現だとは言い難いが「押入れのちよ」と同系統のひと夏のボーイ・ミーツ・ガールなファンタジー小説。ハートフルな現代パートとミステリアスな過去パートを時空を超えて行き来しながら進むものの、過去と現在が交わるべき終着地点が見えないまま、終盤はかなり駆け足で終幕。序盤から随所に散りばめられた思わせぶりで不穏な過去パートの描写が実はストーリーの核心に全く影響しないことが判明した際の衝撃は大きかった。要素を絞り、もう少しコンパクトに纏めた方がラストシーンの余韻も味わい深かったのではないか。
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