金魚姫 の商品レビュー
ブラック企業の営業マンである潤は鬱状態寸前。偶然、気まぐれにすくった琉金は金魚の化身となり、奇妙な同居生活が始まる。温かく切ない、ひと夏の運命の物語。 ファンタジーものが苦手な私には、やっぱりストーリーに入り込むことができなかった。いいお話ってのは分かるんだけど、独特な世界観にど...
ブラック企業の営業マンである潤は鬱状態寸前。偶然、気まぐれにすくった琉金は金魚の化身となり、奇妙な同居生活が始まる。温かく切ない、ひと夏の運命の物語。 ファンタジーものが苦手な私には、やっぱりストーリーに入り込むことができなかった。いいお話ってのは分かるんだけど、独特な世界観にどっぷり浸かることができない。
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潤とリュウの漫才のようなやりとりに笑わされ、元恋人の✕✕に泣かされ、終盤「●●だ」に驚かされ、余韻残すラスト…荻原浩らしさ全開のファンタジー。
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やっぱり、荻原は期待を裏切らない。 解説の富崎由美氏の言葉を借りると 記憶のメカニズムに対する関心の深さ、 社会的弱者や苦しんでいる人たちに向けられる温かいまなざし 残酷な世界に対するアンチテーゼ、ユーモラスな会話 驚きの展開、感動の着地点 荻原ワールドのすべてが盛り込まれた作品...
やっぱり、荻原は期待を裏切らない。 解説の富崎由美氏の言葉を借りると 記憶のメカニズムに対する関心の深さ、 社会的弱者や苦しんでいる人たちに向けられる温かいまなざし 残酷な世界に対するアンチテーゼ、ユーモラスな会話 驚きの展開、感動の着地点 荻原ワールドのすべてが盛り込まれた作品とみる。 冒頭から、引き込まれる作品にはなかなか巡り合えないが、これはいい!!
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大変面白く読ませていただきました。荻原浩のファンタジー系作品の集大成であり、現時点での最高傑作だと思います。 マイナス思考で鬱気味の潤とお嬢様気質のリュウとのやり取りはまるでラブコメを読んでいるようで楽しいですし、所々で挿入される中国を舞台としたリュウの復讐譚を描いたパートも効果...
大変面白く読ませていただきました。荻原浩のファンタジー系作品の集大成であり、現時点での最高傑作だと思います。 マイナス思考で鬱気味の潤とお嬢様気質のリュウとのやり取りはまるでラブコメを読んでいるようで楽しいですし、所々で挿入される中国を舞台としたリュウの復讐譚を描いたパートも効果的です。主人公が務めるブラック企業が仏壇販売店というのもうまいなあと。荻原作品はリアリズム系の作品だとユーモアがちょっと空回りするきらいがあるのですが、本書のようなファンタジー系の作品だとさほど違和感なく読めるところもいいですね。 でも一番びっくりしたのは、全ての真相が明らかになったリュウのあの一言でした。えーそっちなのかよ、という感じで。驚きの余韻が残る中でのリュウの最後の決断、そしてラストシーンには胸が打たれました。まったくもって荻原さんは人が悪いですなあ(誉め言葉です)。 笑って泣ける、というのは荻原作品によく付けられるキャッチコピーですが、まさに本作はその言葉がぴったり当てはまる印象でありました。おすすめです。
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映画的な描き方。そしてちょとラノベぽく思えた。 表紙が美しかったので購入したが、内容が想定よりポップで拍子抜けした。
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現実には絶対ありえない世界。 次が気になって読み進めたな。 でもリュウは無条件に憎めない、というわけではなく、正直本当の意味で憎らしい部分があり、微妙かな。 「お前だ」のところは衝撃!
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ストーリーはファンタジーそのものだ傀れど、 荻原さんの描くサラリーマンはリアリティがありすぎる。 主人公も、会社や社長に翻弄される脇役の人たちも。 心情がわかるだけに、胸がつまる。 その分、ファンタジーの要素がちょうどいいスパイスになって どんどん読み進めることができた。 ただ、決して結ばれることがないのはわかっていたものの、 ラストは想像よりもあっさりしていた。 お別れが突然で、名残を惜しむ暇もなかった。 だから、だろうか。 来世でまた必ず出会えるように 運命が導くといい。そう願った。
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思ったより金魚に詳しくなる。 様々な伏線はあったにせよ、過去の因縁が思わぬ形で明らかになり、思わず『あぁ、、、』と心の中で言葉が漏れた。 後日談というか、その後の描き方が温かくて切ない。
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萩原さん作品、初読み。「意外な終わり方」というレビューを見かけたので、読んでみました。終始穏やか感じ。確かに意外な最後でしたが、私には少し刺激が少なかったかも。
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