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金魚姫 の商品レビュー

3.8

67件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    26

  3. 3つ

    15

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

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2020/03/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なんとも悲しくて切ないラブファンタジー。この著者は映像化になったものしか読んでこなかったような気がするが、今回もTVドラマ化に備えて読んだのだが、今まで読んできたものに駄作はなかった、でも何故か他のベストセラー作家の次の存在になってしまう、きっとバイオレンスがちょっと足りないのかな。本作も本当に良く出来た作品で、復讐のために金魚になって生きてきた「りゅう」が切ない、そして主人公の母の旧姓がまさかの仇だったなんてそりゃないよ。しかし仇を愛してしまった「りゅう」は本来の金魚に戻ってその寿命を全うしたようだ。

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2020/03/20

表紙の美しさに惹かれてよみたいとおもってた、なかなかそこにたどり着けなく 荻原浩の海の見える理髪店に次ぐ二作目 わぁ一番苦手な、ファンタジーものだった。挫折するかと思いきや なかなか始めは入り込めなかった 並行して3冊ほど読みほかのは進むがー ブラック企業に勤める男があるとき...

表紙の美しさに惹かれてよみたいとおもってた、なかなかそこにたどり着けなく 荻原浩の海の見える理髪店に次ぐ二作目 わぁ一番苦手な、ファンタジーものだった。挫折するかと思いきや なかなか始めは入り込めなかった 並行して3冊ほど読みほかのは進むがー ブラック企業に勤める男があるとき金魚に出会い ー 別に目に見える世界だけ信じてる訳ではないのて そこに違和感がなかったが 切り替えがうまくできるようになると 面白さが増した。 何これ? しかし、荻原浩の書く 文章の美しさ、五感を駆使しての表現 音、水、色、ー目、耳、鼻、口、触 時と所を超えた表し方に違和感はなかった。 中国に関する知識が自分に足りないぶん 苦労した。 やはり読んでいく順番もあるかもしれない、 もう一度読めるといいのだが。

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2019/12/02

これまで読んだ荻原作の中でも上位に入る。ファンタジーは本来苦手だが、主人公の鬱やブラック企業ぶりがリアルでバランスがとれているので無問題。人生のドン底、死にたいと思った潤が、気まぐれに屋台ですくった1匹の金魚。なんと金魚は美少女に変身する。始めは受け入れられない潤だが、不思議な現...

これまで読んだ荻原作の中でも上位に入る。ファンタジーは本来苦手だが、主人公の鬱やブラック企業ぶりがリアルでバランスがとれているので無問題。人生のドン底、死にたいと思った潤が、気まぐれに屋台ですくった1匹の金魚。なんと金魚は美少女に変身する。始めは受け入れられない潤だが、不思議な現象は次第に人生を好転させていくー。正直1回読んだだけではよくわからない部分もあったが、解説(秀逸)を読んでスッキリ。まさに『人魚姫』を彷彿とさせる悲恋な雰囲気に、涙こそ出なかったが心がしっとりと潤った。くぷくぷ。

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2019/11/08

初、荻原浩さん。 ネットで「貴女にぴったりな一冊」の様な診断で勧められた一冊。 なんなのさ、ぴったりで驚いたではないか.... 自分が生きていく苦しさ。 自分が生かされる存在。 切なくて苦しかったけど、リュウと潤の日常にふわふわとした心地よさ。 自分が生かされる存在に全てをかけ...

初、荻原浩さん。 ネットで「貴女にぴったりな一冊」の様な診断で勧められた一冊。 なんなのさ、ぴったりで驚いたではないか.... 自分が生きていく苦しさ。 自分が生かされる存在。 切なくて苦しかったけど、リュウと潤の日常にふわふわとした心地よさ。 自分が生かされる存在に全てをかける熱量。 ハッピーエンド、で良いんだよね? 切なくて涙が溢れたけれど。 二人の未来は繋がっていくよね。

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2019/10/25

描写がすごい、、金魚のあの綺麗と気持ち悪いの狭間の感じがうまく表現されてて、なんかわかる、、あの肉瘤の感じ、品種改良されてひたすら醜い魚に変わっていった金魚なんだが、見る人が見ると美しいとすら感じるらしいなんとも言えない金魚の頭部の感じとか、ゾワゾワするほどあの肉瘤の雰囲気が描か...

描写がすごい、、金魚のあの綺麗と気持ち悪いの狭間の感じがうまく表現されてて、なんかわかる、、あの肉瘤の感じ、品種改良されてひたすら醜い魚に変わっていった金魚なんだが、見る人が見ると美しいとすら感じるらしいなんとも言えない金魚の頭部の感じとか、ゾワゾワするほどあの肉瘤の雰囲気が描かれておりました。 それだけの話じゃないんだけど、とにかく情景描写がうまくて目の前で画像が動いてるような気さえしてくる。 その金魚の醜さと相まって、金魚姫の可憐さとか綺麗さとかがさらに際立つ感じはあるものの、ラストのオチは一応どんでん返しを狙ったんだろうけど、ちょっともう少し伏線上手に引いて欲しかったなぁ。っていう、、、 祭りの金魚売りのおじさんの話も繋がってたような繋がりないような。笑笑 こういう、伏線処理は宮部みゆきとかには敵わないよなぁ。あ、宮部みゆき読みたくなってきた。 そんな一冊でした。

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2019/09/03

まるで浅田次郎みたい。 旅行に連れていった本。こういう本は旅のお供には不適。飛行機からの景色も見ずに読み続けました。ハッピーエンドはありえない設定だから諦めていたけど、奇跡は起こりませんでした。切ないです。

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2019/08/25

ラストは衝撃的でした。 金魚姫は綺麗な女の子なんだけど、何故か私の頭にはポニョが浮かんできちゃって(^。^)

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2019/08/18

切なくて切くて。悲しいくらい真っ直ぐで必死だった。 ブラック企業で働いている潤はアルコールと眠剤でスイッチを切るようにしないと眠れない。毎日が地獄の様で、自分では確実に鬱だと思っている。そんなある日、ひょんなことから、夏祭りで釣った金魚(琉金)を飼うことになり、どこからか赤い中国...

切なくて切くて。悲しいくらい真っ直ぐで必死だった。 ブラック企業で働いている潤はアルコールと眠剤でスイッチを切るようにしないと眠れない。毎日が地獄の様で、自分では確実に鬱だと思っている。そんなある日、ひょんなことから、夏祭りで釣った金魚(琉金)を飼うことになり、どこからか赤い中国の着物を着た美女(金魚…!?)が現れる。そして、そこから潤と美女(リュウ)との同居が始まる。 リュウとの出会い、生活から、潤の生活が少しづつ変わり始め、環境も変わり始め、心にも変化が現れる。リュウとは。彼女の過去とは。 本当に、リュウが可愛くて面白くて、潤との掛け合いも、声に出して笑いそうでした。 よく、こんな話を思いついたなぁと思いながら、ストーリーもテンポも良くて、あっという間に読んでしまいました。最後の方にいくにつれてページを繰るのが辛かったけど… 切なくて悲しくて、だけど愛おしくて甘酸っぱくて、愛が溢れている。 赤い着物を着たおねえさん、楽しそうに歌を歌ってるときもあって。本当に本当に良かった。

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2019/07/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

連載モノだったからか、ちょっと間延びした印象。面白かったけど。人間に戻れるのにそうしなかったのは、宿敵だったから、なのに好きになってしまったから、なんだろうなと。切ない。

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2019/06/21

荻原作品としては『押入れのちよ』と「メリーゴーランド」を上手くブレンドしたかの様な小説に仕上がっていると思う。金魚の物の怪のりゅうとブラック企業で疲弊し切ってる潤が出会い、それぞれ成仏?していく中でのやり取りが愛おしい。

Posted byブクログ