寝ても覚めても 増補新版 の商品レビュー
過去の恋愛を全部ひっくるめて今を生きていて、きっかけ次第で過去の男に戻ることも出来るし、今の男から恨まれることも耐えれる。 そんな話です。 女性の底の感情が上手く、間違った選択でも衝動的に選んだり、それ故に友人たちとの縁を切られても生きていける強さと弱さを感じました。 自分は結構...
過去の恋愛を全部ひっくるめて今を生きていて、きっかけ次第で過去の男に戻ることも出来るし、今の男から恨まれることも耐えれる。 そんな話です。 女性の底の感情が上手く、間違った選択でも衝動的に選んだり、それ故に友人たちとの縁を切られても生きていける強さと弱さを感じました。 自分は結構理屈人間なので(頭がカチカチ?)、もっと効率がいい選択しろよと思いましたが、それも含めてこのストーリーの良さなのかなと思いました。
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小説ならではの作品。想像力がものをいう。 一目惚れの幻想、踏ん切りのつけ方に迷い戸惑っていたのかなと。似たタイプの人を結果好きになる。一風変わった恋愛小説でした。
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発達障害だとカミングアウトしている著者の作品を初めて読んだ。その特性のせいか、観察眼するどく言葉をたくさん持っている人なのだろう。短文が多く言い切った文体は、スピード感があり、読んでいて気持ちが良かったが、あだ名や呼び名での登場人物が多く、頭が混乱するところはあった。一目惚れして...
発達障害だとカミングアウトしている著者の作品を初めて読んだ。その特性のせいか、観察眼するどく言葉をたくさん持っている人なのだろう。短文が多く言い切った文体は、スピード感があり、読んでいて気持ちが良かったが、あだ名や呼び名での登場人物が多く、頭が混乱するところはあった。一目惚れして「寝ても覚めても」大好きだった恋人が失踪した大阪を離れて、東京で出会った元彼にそっくりな男に恋していく主人公の恋愛感情を、「目の文体」と言われる細やかな文章で描かれている。心斎橋や渋谷、表参道のおしゃれな街が舞台になっていて、今も馴染みのスタバや高島屋の登場は親しみやすかったし、主人公を取り巻く若者たちの個性的な生活ぶりも面白かった。音信不通になった麦にそっくりの亮平に出会った朝子の繊細な恋心の描写も絶妙だった。「違う人なのに顔が同じなのは何のメッセージなのか、と尋ねたかった。顔さえ似ていなければ、普通に話ができるのに。」「麦といたのは、いつも麦の部屋で、あの時私は今はいなくなった家族と一緒に住んでいたし自分の部屋に麦が来たことはなかった。麦は来たことがないのに、今の部屋に麦と同じ顔の人がいることが何かの間違いみたいに思えた。亮平くんがその顔を顎のあたりからペロンと捲ると、その下から同じ顔が現れて、ただいま、と言ったりしないだろうかと、不安になった。」思いがけず俳優になった麦の顔をテレビで見るようになってからは、また麦との思い出が蘇る朝子の揺れ動く心情の描写も「目の文体」。テレビの箱の中に映画のフィルムのようなものがチャンネルの数だけ入っているのだと想像していた子供の頃の思い出がよぎり、麦もこのテレビの中で歩いたり話したり車に乗ったりしているという気がした、という描写は可愛い。巻末の豊崎氏も力説していたが、ラスト30ページで起こる朝子の行動にはぶっ飛んだ。このまま亮平くんと丸く治るのかと思いきや、麦との鹿児島までの逃避行後、麦を裏切り再び亮平くんの元へ帰るという虫の良い話で終わるなんて。麦との逃避行は、亮平と付き合っている間も麦の残像が消えなかった朝子の妄想ではないかと思ったくらい。どうしてこんな展開にしたのか、著者に聞いてみたい。顔はそっくりでも、現実的な男と非現実的な男の両方を欲しがった女のエゴを描きたかったのか。映画化したくなる結末だ。
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映画を観て、唐田さんの、演技なのか素なのかわからない何も考えてなさそうなポカンとした表情と、だけど大胆なことをやってしまいそうな不安定さが役にすごくマッチしててやられてしまったのだけど、原作は未読のままでした。 たまたま見かけたので。柴崎友香さん初読み。 いやいやなかなか手強か...
映画を観て、唐田さんの、演技なのか素なのかわからない何も考えてなさそうなポカンとした表情と、だけど大胆なことをやってしまいそうな不安定さが役にすごくマッチしててやられてしまったのだけど、原作は未読のままでした。 たまたま見かけたので。柴崎友香さん初読み。 いやいやなかなか手強かったです。あらすじはシンプルなのですが、主人公の朝子が見たものをそのまま全部淡々と書き綴ったような文書で、情報量が膨大。その間に、たぶん見えてないものや、明らかに見てはいないものも描写されていて、それらの意味なんか考え出すと途端に前に進めなくなります。300ページ強の小説ですが、やたらと時間がかかりました。映画が流れるように、理解が追いつこうと追いつくまいと、雰囲気だけ捉えてどんどん読み進めるのが良いのかもしれません。 恋愛小説なんでしょうけど、なかなか怖い恋愛小説です。小説には大量の情報が溢れているのに、朝子の感情が読み解けない。なぜ朝子は麦にそこまで執着したのか?麦のどこが良かったのか?(麦は実際ひどい奴だし。) 朝子がこだわっているのは顔?顔に惚れた?身長が多少違っても、同じ顔がついていれば代わりの人でも問題ない? 「恋愛なんてそんなもんだよな。理屈じゃねぇよな」で済ませてもよいのですが、おとなしそうで、何も考えてなさそうで、だけど大胆なことを平気でやっちゃう朝子を体現していた唐田えりかには「こういう人っているよね」と思わせる何かがあったなぁと、、映画の感想になっちゃいましたけど、おもしろかったです。
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【あらすじ】 1994年4月に、社会人1年目の朝子は大阪で会った鳥居麦に一目惚れをする。付き合っていたが麦は上海に行くと旅立って消息を立つ。2005年7月に、上京していた朝子は麦にそっくりな丸子亮平と出会い付き合い始める。2007年4月に新人俳優となった麦とテレビ越しに再開する。亮平と大阪に行くのをけって、俳優を辞めて朝子に会いに来た麦と逃避行…と思いきや寝入った麦を置いて亮平のもとへ。 【感想】 読みにくい。やたら描写説明があるのに情景が浮かんでこないし、いる?っていう描写も多いし、話は飛ぶし、登場人物の会話は噛み合ってないし、主人公のどこがいいのかさっぱりわからないくらい魅力もない。 こういった愛の形があるのかもしれないけど自分には理解できなかったし、映画化した出演者メイン2人も不倫で話題になったので星はつけないでおきます。
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何故かわかんないけどめちゃくちゃ嫉妬した 朝子が自分と少し似てて苦しい 大事なものをちゃんと見極めて大事にして生きていたいのに、朝子みたいに一度確かめないとわからない 気づいた時には遅いから この本についていっぱい書きたかったんだけど何書いても稚拙に思えてきて誰に伝えたいわけでも...
何故かわかんないけどめちゃくちゃ嫉妬した 朝子が自分と少し似てて苦しい 大事なものをちゃんと見極めて大事にして生きていたいのに、朝子みたいに一度確かめないとわからない 気づいた時には遅いから この本についていっぱい書きたかったんだけど何書いても稚拙に思えてきて誰に伝えたいわけでもないのに心の中まるまる伝えられないのが悔しい もしかしたら1番好きな本かも
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感情表現が豊かで、色鮮やか。 実写化の人選が上手すぎて苦しくなる。麦そのまま。 東出昌大しか頭に浮かばず読むのがつらい。
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主人公の置かれているその瞬間の情景と空気感を文章で伝えられる珍しいタイプの作家だと思います。 主人公が若い時は「若い」と分かる空気感と情景の表現であるため、昔を思い出し郷愁にかられる描写がいくつもありました。(当方トシなので) しかしこれは甘い恋愛小説ではない! 主人公は(おそらく)守ってあげたいタイプの可愛い女の子で、自己中な性格でも友だちがいて男性にも好意を持ってもらえて… 若い女性特有の「根拠のない無敵感」が分かる描写が中盤まで続き、後半で30歳を超えた主人公を取り巻く現実が徐々に読者に開示されます。 これまでやってきた事のツケが回ってきており、職や友達を失い、貯金もない。 「根拠のない無敵感」が通用するのは若い時だけ。 人間性に難があっても若い時はノリで恋人や友達になれるけど、歳を重ねると付き合う人間を選ぶようになる。 しかしそのことに気づいていない主人公の未来が想像できるラストまで、秀逸でした。
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描写の精緻さ、爽快さに対して周りの人間への淡々とした無関心さが凄まじい。ただし、麦をのぞく。 主人公の目(さあちゃんずアイ)を通して見た話だと思えば、納得できるが、では主人公は何を考えて何をしてるのかほとんどわからない。 彼女の選択した仕事や行動に対する心理描写はほぼわからない。わかるのは麦の外見や行動、表面に出るところが好きということだけ。 その好きに至るプロセスもほぼわからない。最短距離で好きになるため、読者からすると理解できないため怖いとすら思う。 しかし、周りの人間や環境、風景の描写は綺麗で巧みなため、周辺の細部は浮き上がるが、主人公は空白という形で浮かびあがってくる。 浮かびあがってくるのは主人公の異常に見える行動(本人の中では好きに対して合理的)に対して、それを怖いと感じさせる積み上げと説得力があってすごい作品でした。
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たんたんと凶悪 小説としての完成度は恐ろしいほどに高い。だからこその読んでしまった後悔。なぜ手に取ってしまったのか。寝たら、覚めたらでいいんだよ基本は!
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