ゴッホのあしあと の商品レビュー
ゴッホ展や映画『永遠の門』など、今ゴッホ関連のものが多く、ゴッホについて気になったので読んでみた。 私も耳切り事件や自殺のことしかゴッホについてはあまりしらなかったので、やはり『狂気の人』というイメージがあったけどこれを読んで実はそうじゃなかったんだなあと思った。 ただ著者の空...
ゴッホ展や映画『永遠の門』など、今ゴッホ関連のものが多く、ゴッホについて気になったので読んでみた。 私も耳切り事件や自殺のことしかゴッホについてはあまりしらなかったので、やはり『狂気の人』というイメージがあったけどこれを読んで実はそうじゃなかったんだなあと思った。 ただ著者の空想によって語られる部分が多いのでちゃんと事実だけを知りたい人にはあんま向かない本かもしれない。 ゴッホはこう考えてたのかもしれないな…などと思いながら読むと切なさが強く感じられるのでこれはこれで良いとおもうけど。 ゴッホがでてくるフィクション小説『たゆたえども沈まず』についての解説なども多かったのでそっちを先に読んだ方が良かったのかもしれないが、逆にこういう部分はフィクションで作者はこう思って書いたんだなあと理解しながら本編を読むのもいいと思ったので、このあとたゆたえども沈まずも読んでみたい。
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2019年6月11日読了。 ●印象派→第1回印象派展(1874年) アカデミーの審査員が選ぶサロンに落選した ブーダン、セザンヌ、ドガ、ギヨマン、モネ ベルト・モリゾ、ピサロ、ル...
2019年6月11日読了。 ●印象派→第1回印象派展(1874年) アカデミーの審査員が選ぶサロンに落選した ブーダン、セザンヌ、ドガ、ギヨマン、モネ ベルト・モリゾ、ピサロ、ルノワール シスレーなどで開催。 →モネの「印象・日の出」(1872年)を揶揄した 言葉。 P27 ●林忠正→「ジャポニズムの陰の立役者」 →パリで美術商を行うも最後は国賊扱いを受ける →ゴッホやテオと同じ時期にパリに。 P57 ●パリ万博→1855年、1867年、1878年、1889年 1900年、1937年 →1867年に日本は初参加。 美術工芸品わ持ち込み、「ジャポニズム」の きっかけに。 P54 ●テオの奥さんヨーは、子供を女手一つで育て 二人の書簡集を出版し、ゴッホの回顧展を開催。P113 ●松方コレクションを作った川崎造船所初代社長の 松方幸次郎や大原美術館の創立者で倉敷紡績の社長 だった大原孫三郎など、何人かの日本人が20世紀の 初頭、世界的に見てもかなり早い段階に、モダンアート に着目し、フランスで買い集めていた。 P116 ●ヒトラーの「パリに火を放て」に コルティッツ大将が 「出来ない。何故ならパリは美ししすぎるかは」 と返したとされる伝説。 P131
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ゴッホは、魅力のある絵を描く人だ。 なぜか、惹きつけられて、その素晴らしさに驚く。 絵が、狂気と情熱の画家と言われて納得していた。 色の扱いの強烈さと発する勢いが半端ではない。 ゴッホは、わずか37歳で生涯を閉じた。 そして、画家を目指したのが27歳。 32歳から34歳の時にパリ...
ゴッホは、魅力のある絵を描く人だ。 なぜか、惹きつけられて、その素晴らしさに驚く。 絵が、狂気と情熱の画家と言われて納得していた。 色の扱いの強烈さと発する勢いが半端ではない。 ゴッホは、わずか37歳で生涯を閉じた。 そして、画家を目指したのが27歳。 32歳から34歳の時にパリ。 34歳から36歳の時にアルル。 それから、プロバンス、オーヴェルシュルオワーズで死す。 本当にわずかな時期に、集中的に書いている。 日本の浮世絵に影響を受け、 パリに憧れ、都落ちして、そこでやっとゴッホの絵らしくなる。 なぜ、セーヌを描けなかったのか? なぜ、パリを離れたのか? 本当に、自死したのか? などを考察しながら、弟テオとの関係、 そしてパリにいた林忠正の日本人の画商の物語を紡ぐ。 その解き明かし方が、実に小ぎみ良い。 「たゆたえども沈まず」の創作ノートに近い。 人に認められていないという孤独から、孤高へ発展していく。
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みなさん言ってますが、たゆたえども沈まず、を先に読みましょう!! それに尽きると思います。 原田さんの込めてる熱量も、段違いです。
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たゆたえども沈まず を読む前にこちらを読んでしまった。小説のあとがきみたいな内容。狂気の人といわれているけども本当は思慮深くて優しい人であった、そうじゃなきゃ死ぬ直前まであんな絵はかけるまい。という内容。そのほかにも原田マハさんがフィクションに落とし込んだエピソードのきっかけなど...
たゆたえども沈まず を読む前にこちらを読んでしまった。小説のあとがきみたいな内容。狂気の人といわれているけども本当は思慮深くて優しい人であった、そうじゃなきゃ死ぬ直前まであんな絵はかけるまい。という内容。そのほかにも原田マハさんがフィクションに落とし込んだエピソードのきっかけなども書かれてる。とりあえず小説のほうを早く読みたくなった本! 詳しい時代背景とか、それが「印象派」に分類されることとかすら最初は分かってなかったけど、ゴッホ、セザンヌ、ルソー、ピカソ、モネの絵にすごく惹かれていたから、原田マハさんの小説はすごくツボだし勉強になる。ポーラ美術館、MoMA美術館に行きたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
たゆたえとも〜読了後なので… か⁉︎涙腺がゆるむ… 『夜のカフェテラス』を観に行かねば‼︎と‼︎ クレラーミュラー美術館蔵 そして林忠正と、弟のテオ。 の、存在… 改めて…
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「たゆたえども沈まず」を書いた原田マハさんの執筆後記のような本。 「たゆたえども・・・」を読了した後に読めば、復習しながら絵画、時代背景、そしてゴッホの人となりについて、さらに詳しく知ることができる。ストーリーを紡ぐ上でのマハさんの意図も書かれており、ゴッホへの想いが伝わってきた...
「たゆたえども沈まず」を書いた原田マハさんの執筆後記のような本。 「たゆたえども・・・」を読了した後に読めば、復習しながら絵画、時代背景、そしてゴッホの人となりについて、さらに詳しく知ることができる。ストーリーを紡ぐ上でのマハさんの意図も書かれており、ゴッホへの想いが伝わってきた。 ゴッホがテオとやりとりした手紙についても言及していて、マハさんはゴッホという人間に対しての見方は手紙によって変わったと述べ、ゴッホは文学者としての能力も高かったとその手紙の素晴らしさを称えている。 「ゴッホの手紙は告白文学の最高傑作だ」 という小林秀雄の一言に惹かれ、次はゴッホの手紙の本も読んでみたいと思っている。
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原田マハさんがゴッホのゆかりの地を聖地巡礼しながらゴッホについて語るエッセイ。 パリ、アルル、オーヴェール、ゴッホが訪れた場所とその時どんな気持ちで絵を描いていたか、それらが丁寧に語られており原田マハさんのゴッホに対する愛情が伝わってくると共に、ゴッホに対する理解がより深まった。...
原田マハさんがゴッホのゆかりの地を聖地巡礼しながらゴッホについて語るエッセイ。 パリ、アルル、オーヴェール、ゴッホが訪れた場所とその時どんな気持ちで絵を描いていたか、それらが丁寧に語られており原田マハさんのゴッホに対する愛情が伝わってくると共に、ゴッホに対する理解がより深まった。 小説「たゆたえども沈まず」の制作秘話も語られていて興味深かった。読んで良かった一冊。
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「狂気と情熱の画家」というフレーズ。 「心を病んで耳を切って自殺した人」という評価。 ゴッホに対するこの短絡的なイメージを払拭したいとの強い思いから、小説「たゆたえども沈まず」は生まれたという。 ゴッホは、オランダ人でありながら、正確で美しいフランス語で膨大な数の書簡を残し...
「狂気と情熱の画家」というフレーズ。 「心を病んで耳を切って自殺した人」という評価。 ゴッホに対するこの短絡的なイメージを払拭したいとの強い思いから、小説「たゆたえども沈まず」は生まれたという。 ゴッホは、オランダ人でありながら、正確で美しいフランス語で膨大な数の書簡を残している。 ラテン語にも精通し、聖書も隅々まで知り尽くしていた彼は、インテリであり知性の人でもあった。 そしてもう一人。 歴史の中に埋もれてしまった日本人画商。 フランスで活躍した林忠正の復権もこの小説のテーマだ。 ゴッホや、彼の弟テオがその死後、世界中に名を轟かせているのに対して、林の功績は全く知られていない。国賊との評価まであるという。 19世紀後半、パリにジャポニズム旋風を巻き起こした中心人物の一人に、作者は温かな光を当てていく。 小説の中では作者と共に我々読者は、「星月夜」が描かれる瞬間に立ち会うことが出来る。 「たゆたえども沈まず」を読まれた方は、是非とも必読。
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マハさんのアート論はいいなぁ。個人的にロマンがあって好き。小説読む気分でないときに読むのに最適ですぐに読んでしまった。ゴッホは私も怖くて敬遠していたけど、クレイジーじゃなくてクレバーな人だったんだなぁ。 MoMAで見た星月夜を思い出してしんみり。たゆたえども沈まず、早く読みたいな...
マハさんのアート論はいいなぁ。個人的にロマンがあって好き。小説読む気分でないときに読むのに最適ですぐに読んでしまった。ゴッホは私も怖くて敬遠していたけど、クレイジーじゃなくてクレバーな人だったんだなぁ。 MoMAで見た星月夜を思い出してしんみり。たゆたえども沈まず、早く読みたいなぁ。文庫になるのを待とう。 しかしゴッホの亡くなった年齢に近づきつつあるの怖いな…(苦笑
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