過ぎ去りし王国の城 の商品レビュー
図書館に行って、本を返したついでにふらふらと本棚の間をうろついていたら、文庫の棚に吸い寄せられて気づいたら手に取っていた本。 導入はやや、もたつくというか『これは何の話……なのかな』と、上手いこと入り込めない感覚があった。 けれど後半がかなり怒濤に進んでいて、一気に読み進めること...
図書館に行って、本を返したついでにふらふらと本棚の間をうろついていたら、文庫の棚に吸い寄せられて気づいたら手に取っていた本。 導入はやや、もたつくというか『これは何の話……なのかな』と、上手いこと入り込めない感覚があった。 けれど後半がかなり怒濤に進んでいて、一気に読み進めることが出来た。強いて言うならばジュブナイル風なSFかなあ……ファンタジーというにはなんか苦すぎる感じがする。 救いはあるけれども、それは完璧ではなく。 主人公とヒロインは友達で終わっている。 後半、物語の進み具合と登場人物の心理状況が、ちょっと荒っぽく感じたのが少し残念。
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中世ヨーロッパの古城のデッサンを拾った真。アバターを書き込むと絵の世界に入り込めるというファンタジーな設定だが、その間にエネルギーを膨大に奪われ、健康を損なう恐れがあるという怖さ。そして10年前の失踪事件が出てきて、パラレルワールドの設定も出てきて、大忙しの展開だった。 面白いん...
中世ヨーロッパの古城のデッサンを拾った真。アバターを書き込むと絵の世界に入り込めるというファンタジーな設定だが、その間にエネルギーを膨大に奪われ、健康を損なう恐れがあるという怖さ。そして10年前の失踪事件が出てきて、パラレルワールドの設定も出てきて、大忙しの展開だった。 面白いんだけど、あんまり印象に残らなかったな。
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※このレビューにはネタバレを含みます
母親が宮部みゆきが好きで昔から自分も読んでいた。特にミステリーが好きやけど、時代小説もブレイブストーリーみたいなファンタジーもどれもすき。でもこれだけはなんかちゃうかったな…ファンタジーにもなりきれず、かといってリアルの話ではなくて中途半端な感じがする。キャラクターも好きになれず…あとそもそもパラレルワールドが好きではない。私自身に個人は個人という考えが強くて、個人が複数いてそれぞれが不幸やったり幸せやったりするのがモヤモヤする。ハッピーエンドなんかそうじゃないんかがハッキリしてるのが好きな自分にとっては、エンディングの伊音さんが幸せでも、閉じ込めた方の伊音さんが幸せじゃないまま終わるのはどうなん?ってなる。総じてスッキリしないまま読了。
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ブレイブストーリーやicoのような感じなのかと思っていたが、全く違った。 あちらの世界に夢も希望も救いもなかった。 自分の人生を変えられるのは自分だけ。ということ。
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宮部みゆきにハズレなし。 ファンタジーの様な、でもリアリティある作品。 現実世界の生き難さをヒシと感じ、でも逞しく生きていきたいと思い…。 子どもが生き難さを感じない世界であれ、と心底思う。 きっと救いはある。
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宮部みゆきさんの作品は好きなものが多いけれどこれは合わなかった 設定からワクワク感を期待していたのにそういう展開じゃなくて残念だった
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ファンタジーかと思っていたら、いろんな要素が入ってきて、時空までもが入り組み、その上、嘔吐恐怖症の自分は余計な恐怖を常に感じてしまった
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不思議な城の絵の中に入ってゆく冒険ファンタジー、、なのかな。ファンタジーと捉えるには登場人物たち、それぞれの抱えている問題が重すぎて。私はマリオも一回もやった事がない人間なのでこの小説の面白さがわからなかったのかもしれない。宮部みゆきはゲームが好きなのだとか。改めて宮部みゆきは時...
不思議な城の絵の中に入ってゆく冒険ファンタジー、、なのかな。ファンタジーと捉えるには登場人物たち、それぞれの抱えている問題が重すぎて。私はマリオも一回もやった事がない人間なのでこの小説の面白さがわからなかったのかもしれない。宮部みゆきはゲームが好きなのだとか。改めて宮部みゆきは時代小説の方が楽しく読めると認識した。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
尾垣真と城田珠美の最後の関係性がすんごい共感できた。城田とパクさんなりの優しさであっても、自分が知らないところで話が進んでいるのは必要とされてない感じがしちゃうよなって、尾垣が感じる疎外感が、自分たちも普段感じることがあるものと同じで、その感情の心苦しさを読んでて感じた。 最後の終わり方は突然でああそんな感じなのって思ったけど、城に閉じ込められてた女の子が幸せに暮らせる世界線になってて良かったなって思った。
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真のキャラクターがすごく良かった 等身大で良い子 でも、ただイイ子な訳じゃなくて、心では思うことも色々あって… その時時に出てくる真の心の声が文章に交じることによって、テンポ感が良くなったり、共感したり、物語を理解するのも助けてくれます。 最近よくニュースで耳にするような胸の痛む...
真のキャラクターがすごく良かった 等身大で良い子 でも、ただイイ子な訳じゃなくて、心では思うことも色々あって… その時時に出てくる真の心の声が文章に交じることによって、テンポ感が良くなったり、共感したり、物語を理解するのも助けてくれます。 最近よくニュースで耳にするような胸の痛む事件がこの物語の中でも起こっていて、他人事じゃないし考えていかないと、対策を練っていかないと、悲しい子どもがどんどん増えてしまう、と、読み終えたあとに考える機会を与えてくれます。 城田さんは今幸せかな。 真の待つ「パイナップル」へお父さんと行けてたらいいな。
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