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「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明 の商品レビュー

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34件のお客様レビュー

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2019/02/06

『イノベーターのジレンマ』を過去に読んだことがあるので、読んでみたけど、全く読んでいなくても問題なく本書は読むことができる。 経済学は全く得意じゃないけど、分かりやすく書かれていて面白かった。「第5章 実証分析の3作法」とか全く歯が立たないところもあったけど、初心者でも読みやすい...

『イノベーターのジレンマ』を過去に読んだことがあるので、読んでみたけど、全く読んでいなくても問題なく本書は読むことができる。 経済学は全く得意じゃないけど、分かりやすく書かれていて面白かった。「第5章 実証分析の3作法」とか全く歯が立たないところもあったけど、初心者でも読みやすい本だと思う。 フェイスブックやグーグルなどの大企業が、ぽっと出のスタートアップ企業を大金を積んで買収する理由が良く分かった。自分の身を脅かす可能性のある芽は早いうちに摘んでおけっていうことなのね。

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2019/01/04

良書。イノベーションを生み出すチャレンジは何かというテーマについて、ケーススタディから得られていた知見を、経済学の手法で理論化し実証してみた、という本。「イノベーションって、ノリで語られていて、いまいち何について話しているのか分からないな」とモヤモヤしていた身としては、イノベーシ...

良書。イノベーションを生み出すチャレンジは何かというテーマについて、ケーススタディから得られていた知見を、経済学の手法で理論化し実証してみた、という本。「イノベーションって、ノリで語られていて、いまいち何について話しているのか分からないな」とモヤモヤしていた身としては、イノベーションの定義付けからしてくれたので色々すっきり。おかげでこれからはイノベーションについて少し科学的な議論ができるようになった気がする。学部で学んだ経済学のrefresherとしても良い。

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2018/12/08

イェール大学の日本人経済学者が、名著『イノベーションのジレンマ』を経済学的に検証した本。柔らかい文体で書かれているのでサラっと読める上にかなり面白いのです。 続きはこちら↓ https://flying-bookjunkie.blogspot.com/2018/12/blog-p...

イェール大学の日本人経済学者が、名著『イノベーションのジレンマ』を経済学的に検証した本。柔らかい文体で書かれているのでサラっと読める上にかなり面白いのです。 続きはこちら↓ https://flying-bookjunkie.blogspot.com/2018/12/blog-post.html Amazon↓ https://amzn.to/2zReGtY

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2018/11/10

前半は素晴らしい目から鱗 後半はもう一つピンとこなかった 以下は前半の収穫物 因果関係と相関関係(128)  因果関係はストーリー、頭の中で創造するもの AIには作れない 相関関係 Dataの中にあるもの 発見するもの イノベーション プロダクト・イノベーション プロセス・イ...

前半は素晴らしい目から鱗 後半はもう一つピンとこなかった 以下は前半の収穫物 因果関係と相関関係(128)  因果関係はストーリー、頭の中で創造するもの AIには作れない 相関関係 Dataの中にあるもの 発見するもの イノベーション プロダクト・イノベーション プロセス・イノベーション 製造・販売費用の低減 勝者総取り 戦わずして勝つのが最善 独占の妙味  複占は1/2ではない 客数は半減、単価も半減  10億件✕@100円=1,000億円   5億件✕@ 50円= 250億円 既存企業の弱点  ①人や組織の惰性  ②従来事業の成功体験  ③大きな組織は情報の伝達効率が悪い 資本Capital  貯めるのに時間のかかる資源  人的資源  知識資本  関係資本  ブランド資本

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2018/11/04

高度な思考が平易な表現で語られる良書。すらっと凄いこと言っていてかっこいい。特にジレンマの解明は分かり易く、必読。

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2018/10/14

何回読み始めても、とぎれてしまう。うまく合わないというか。わかるし、大事だと思うし、言うことが正しかろうとも思う。でも、読めない。時々あるが、久しぶり。星2つとか評価したらまずかろう。

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2018/09/16

最後あたりにまとめが書かれてあった。 ①既存企業は、たとえ有能で合理的であったとしても、新旧技術や事業間の「共食い」がある限り、新参企業ほどイノベーションに本気になれない。 ②このジレンマを解決して生き延びるには、何らかの形で共食いを容認し、推進する必要があるが、それは企業価値の...

最後あたりにまとめが書かれてあった。 ①既存企業は、たとえ有能で合理的であったとしても、新旧技術や事業間の「共食い」がある限り、新参企業ほどイノベーションに本気になれない。 ②このジレンマを解決して生き延びるには、何らかの形で共食いを容認し、推進する必要があるが、それは企業価値の最大化という株主にとっての利益に反する可能性がある。一概に良いこととは言えない。 ③よくあるイノベーションの促進政策に大した効果は期待できないが、逆の言い方をすれば、現実のIT系産業は、ちょうど良い競争と技術革新のバランスで発展してきたことになる。これは社会的に喜ばしい事態である。 またお勧めの本も記載してあるので 参考になる。 本の内容とは関係ないが、あとがきを読んだ感想 ・4歳の娘がいて子煩悩な父親らしい。 ・感謝の言葉に奥さんのことが書かれていないのは離婚して いるのだろうか。親権も別れた奥さんにあるのだろうな。  切ないな。

Posted byブクログ

2018/08/22

これは、経済学を題材にした一大エンターテイメントかつ、「作法の教科書」だ。 本書の感想を一言で言うと、こうなる。 本書のテーマは、クリステンセン氏が提示した「イノベーションのジレンマ」(本書でも触れられるように、原題に忠実に言うと「イノベーターのジレンマ」)について、経済学的...

これは、経済学を題材にした一大エンターテイメントかつ、「作法の教科書」だ。 本書の感想を一言で言うと、こうなる。 本書のテーマは、クリステンセン氏が提示した「イノベーションのジレンマ」(本書でも触れられるように、原題に忠実に言うと「イノベーターのジレンマ」)について、経済学的アプローチから精緻化を図り、そこから得られる示唆を読み解こうと言うもの。 一時ツイッターで話題になっており本書に興味はあったものの、「経営学的なテーマってあんまり興味ないしな」、「Amazonレビューを読むと中だるみするみたいなコメントもあったしな」と思って二の足を踏んでいた。しかし、業務上の必要に迫られる形でいざ読み始めたら、良い意味で裏切られ、一気に読破してしまった。 本書の良いところは色々あるけど、思いつくままに書くと次のようなものが挙げられる。 ①とにかく読ませる文章。→筆者自身は「脇道」と「脱線」の連続と言っているのだが、そこかしこに興味深いトピックが散りばめられており、語り口も軽妙で、スイスイ読めてしまう。要所要所で、これまでの内容を振り返り、その先のロードマップを提示してくれるところもありがたい。 ②様々な分野に応用可能な「作法」を提示してくれる。→ビジネスの見方、実証分析の考え方、世に溢れる情報への対処の仕方、論文の書き方…とても多くのことに応用可能な内容がはっきりした物言いで語られていて、経済学への興味が薄い読者でも得るものがありそう。多様なバックグラウンドの読者が、それぞれに頷き、感心してしまう本ではなかろうか。 ③先端的であろう研究内容を、初歩の初歩の初歩から一歩ずつ理解できる。→私は門外漢なのでよく分からないが、本書の内容はThe Journal of Political Economyに掲載された論文をベースにしていることからも、おそらく先端的な内容であろう。その内容について、前提の前提から、一段一段階段を登るように理解していける。そして、後半は論理展開を追うのが大変になるところもあるものの、読み終わった頃には研究内容が「なんとなく」は分かるようになっている。 個人的には、基礎概念の整理から始め、実証分析を基にモデルを組み上げ、その上で反実仮想シミュレーションまでできてしまうと言う、研究内容自体にもとても興味を惹かれた。また、産業組織論という学問領域に対する関心も高まった。 以前読んだ、『経済学で出る数学』(日本評論社)とこの本を合わせて読むと、経済学に興味が沸くんじゃないかなぁ。そういう意味では、経済学の普及という側面でも、意義深い本なんではなかろうか。 余談ながら、あとがきの最後のパラグラフも、胸にぐっときしまった。 実に面白い本を読んだ。大満足。

Posted byブクログ

2018/08/10

純粋に面白い本だった。文章構成の上手さで一気に読めてしまう。経済学に限らず研究の進め方で迷った時に一読すると良い。

Posted byブクログ

2018/08/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これは、必読書だと思います。 平易な表現で、最先端の経済学が目指すものを実証的に語ります。「盛者必衰」。なぜ優良企業はイノベーションに乗り遅れるのか? どうすれば防げるのか。5.25インチから3.5インチに移行したハードディスク・メーカーのデータを元に、論理的に、説得力をもって突き詰めています。 本書の出発点である「置換効果」は、デジタル化が進む新聞業界が典型例です。デジタルに移行すればするほど、現在稼いでいる紙と食い合うからです。「何も自分の代で完全移行しなくても……」と経営幹部や年長社員ほど考えるだろうと。一方で、ハフィントン・ポストなどのネット専業のイノベーターは、突き進むだけ。 さて、既存の新聞はこのまま座して死を待つのか。「そうではないだろう」と思います。この本を読んで得た結論です。ポイントは単なる置換以上のものを生み出すこと。馬車メーカーは自動車を製造に転換すれば、生き残れたことでしょう。問題は、それを支える「意欲」の源泉をどこに求めるか。 「あなたが本当に知りたいのは何なのか、それはあなたにしか分からない。データの生成過程がどうなっているのか、それは表面に出てくるデータの内容ではなく、データの母体となる現実世界そのものについての洞察である」……明日を生きるための勇気と意欲が湧く書だと思います。

Posted byブクログ