dele(1) の商品レビュー
ドラマが面白かったので「これは原作を読まねば」と購入した本。 当時、わくわくしながら読み始めたけれど、厳密には『原作』とはちょっと違った。良い意味で裏切られた。設定や世界観は同じだから入り込み易いし、圭司と祐太郎のセリフは山田孝之&菅田将暉で再生余裕でした。 本作で一番...
ドラマが面白かったので「これは原作を読まねば」と購入した本。 当時、わくわくしながら読み始めたけれど、厳密には『原作』とはちょっと違った。良い意味で裏切られた。設定や世界観は同じだから入り込み易いし、圭司と祐太郎のセリフは山田孝之&菅田将暉で再生余裕でした。 本作で一番泣いたのは「ドールズ・ドリーム」 圭司が重視する『依頼』と祐太郎が大切にしたい『遺族の感情』、双方から読み解かれる『依頼人の真実』に毎話心が揺さぶられまくる。涙腺が弱い人は、絶対に公共機関で読まないで欲しい。
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ドラマ化がきっかけで読んでみた。ドラマも面白かったけれど、小説もこれはこれで面白かった。人は死んでもデータは生きている。死んだ人間のデータを削除する仕事とは何とも今のネット社会だからこその仕事だな~と思う。読んでいると自分もそのデータの中身を知りたくなってしまいついついはまってい...
ドラマ化がきっかけで読んでみた。ドラマも面白かったけれど、小説もこれはこれで面白かった。人は死んでもデータは生きている。死んだ人間のデータを削除する仕事とは何とも今のネット社会だからこその仕事だな~と思う。読んでいると自分もそのデータの中身を知りたくなってしまいついついはまっていく感じ。それでも主役の二人がわりと淡々としているので、そこが泥々した話でもさらりとした感じで進むのでかえってスッキリできた気がする。
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ドラマ化原作の連作ミステリ、初めての本多孝好。 「依頼者の死後、誰にも見られたくないデータの削除を代行する」という契約を遂行する事務所を舞台に、死の真相と残されたデータを主人公二人が葛藤しながら解き明かす姿を描いています。 ドラマを何話か観ていたのですが、違いを楽しむ意味でも読ん...
ドラマ化原作の連作ミステリ、初めての本多孝好。 「依頼者の死後、誰にも見られたくないデータの削除を代行する」という契約を遂行する事務所を舞台に、死の真相と残されたデータを主人公二人が葛藤しながら解き明かす姿を描いています。 ドラマを何話か観ていたのですが、違いを楽しむ意味でも読んで正解でした。続き読みます!
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あなたの死後、不要となるデータを削除します。 依頼人の死亡が確認できれば削除する。 遺されたもののことは考えず、依頼人の依頼を遂行するのみ。 そんな雇い主の考えに賛同できず、遺族のために、依頼人のためにと駆け回る主人公。 削除するのは誰のためなのか。 依頼人を第一に考えるケイ...
あなたの死後、不要となるデータを削除します。 依頼人の死亡が確認できれば削除する。 遺されたもののことは考えず、依頼人の依頼を遂行するのみ。 そんな雇い主の考えに賛同できず、遺族のために、依頼人のためにと駆け回る主人公。 削除するのは誰のためなのか。 依頼人を第一に考えるケイも間違いではないし、遺されて生きなければならない人たちを思うのも間違いではない。 明日死んだらどうなるだろ。 そんなことを考えたりしました。
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死後、誰にも見られたくないデータを削除するという仕事を行っているという話のミステリー小説。 ただたんに、端末に一定時間触ってない場合に自動的に消すのではなく、その人物の知り合いになりすまして本当に死んだのかどうか確かめるというのは、どこでそんな演技力を身につけたんだと思った。 な...
死後、誰にも見られたくないデータを削除するという仕事を行っているという話のミステリー小説。 ただたんに、端末に一定時間触ってない場合に自動的に消すのではなく、その人物の知り合いになりすまして本当に死んだのかどうか確かめるというのは、どこでそんな演技力を身につけたんだと思った。 なので、中には意識不明の重体な人もいたりして、すごい徹底してるなと思った。お金の話はでてこなかったけど、いったい、いくらで請け負っているのだろうか。 謎解き要素については、悪くはないのだけど、なんとなくモヤモヤした。なぜだろうと考えてみると、肝心の依頼者である本人が死んでるか意識不明の重体で、本当の真相は分からないからだと思った。 それでも、面白くはあったので、次巻も読みたいと思う。 特に、5本収録されているうちに、4本目『ドールズ・ドリーム』は特によかったと思う。依頼者の勘違いというのもあるけど、その発想は無かったと思った。
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ドラマを見ていなくて小説で初めて作品を見ました。 「依頼者の死後にデジタルデバイスから指定された情報を消去する」という設定が、一般的によくある「故人ことを忘れない」というのとは逆ベクトルであるのが興味を引いて読んでみようと思いました。 仕事を淡々とこなす上司の圭司、それに対し淡...
ドラマを見ていなくて小説で初めて作品を見ました。 「依頼者の死後にデジタルデバイスから指定された情報を消去する」という設定が、一般的によくある「故人ことを忘れない」というのとは逆ベクトルであるのが興味を引いて読んでみようと思いました。 仕事を淡々とこなす上司の圭司、それに対し淡々と情報を消すことに疑問を感じている新入りの祐太郎(主人公)が時にぶつかりながら、お互いの考えに少しずつふれあい、依頼を解決していく姿がもどかしくも清々しい印象です。 「依頼者の死亡が確認されたら指定された情報を中身を確認せずに消去する」という設定は、依頼者の立場で見ればありがたいものですが、遺された関係者や社会との関係では矛盾を生む可能性が大いにあります(重大な秘密を抹消したり、家族が知りたかった依頼者の思いが消されるなど) 情報を消してもらうこと、情報を知ろうとすることそれぞれに正義(思惑とも言える)があり、第3者がそのどちらが正しいのか判断するのはまず不可能ですし、「そんな状況に置かれたら自分はどうするだろう?」と読みながら圭司と祐太郎に自分を投影させて考えてしまいました。
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2018年テレビ朝日系列でドラマ化。山田孝之と菅田将暉。とても良いドラマで、やっと小説を読了。ドラマより物語はおとなしいというか、パソコンのデータの消去というイベントがなければ、ひっそりとした印象。それもとても良い。ドラマも再視聴したい。
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本とドラマとほぼ同時期に読んだり観たりしたのですがどちらもよかった! 単純過ぎす複雑過ぎないキャラ設定がいいし、菅田くん、山田くんもさすがだった。 3も買いました。
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死後、誰にも見られたくないデータを、その人に代わってデジタルデバイスからdeleteする仕事。新入りの祐太郎と所長圭司が関わった、亡くなった人とデータと残された人々との連作短編集。そんな事例から導き出された真実は、もちろんいいものばかりではありません。そんな中、依頼の目的が隠すた...
死後、誰にも見られたくないデータを、その人に代わってデジタルデバイスからdeleteする仕事。新入りの祐太郎と所長圭司が関わった、亡くなった人とデータと残された人々との連作短編集。そんな事例から導き出された真実は、もちろんいいものばかりではありません。そんな中、依頼の目的が隠すためではなかった第4話が印象的です。また二人の背景が少しずつ明かされ、最後に交わされる会話がとても良かったです。だれでも、どんなことでもデータとして残せる時代です。ひょっとしたらもうこんな仕事は普通に行われているのかもしれません。
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うまく 死者のために かつ残された人のために データの存在が生きるようなお話になってました 死んでから必ず消したいというのは 裏を返せば 生きている間に大事にしたもの ということなんですね
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