dele(1) の商品レビュー
現実のちょっと裏、ギリギリありそうでなさそうな感じが引き込まれる。こういう仕事って実際あるんだろうか。 気になったのは、何気に主人公も万能過ぎる点。あらゆる場面で社交性やマナー対応が出来過ぎ、更には駆け引きも出来る。特異的な人になっていて、「普通」を発信するキャラクターとしては適...
現実のちょっと裏、ギリギリありそうでなさそうな感じが引き込まれる。こういう仕事って実際あるんだろうか。 気になったのは、何気に主人公も万能過ぎる点。あらゆる場面で社交性やマナー対応が出来過ぎ、更には駆け引きも出来る。特異的な人になっていて、「普通」を発信するキャラクターとしては適さない。「器用」というキャラクターにしては人情に揺れすぎる。いまいち立ち位置が定まらないと感じた。 話は要素の引き出し方が上手いな、と思った。ついついちょっとずつ釣られて続きが気になる。続編もそのうち読もうと思った。
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依頼人の死後に残されたデータから浮かび上がる謎を元にした連作短編で、この作者らしいミステリ要素にハートウォーミングを交えて無難に面白くはある。 ただ個人的には職業倫理が希薄すぎて納得いかなかった。
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妹の死、父の死 わたしは家族関係で痛みを味わってきた登場人物に惹かれる傾向にあるらしい。 死生観、記憶と記録 これをどう捉えるか 残された人に寄り添い真っ直ぐに向き合う 故人最後の願いを淡々と遂行する どちらもきっと正解だ 自分ならどちらだろうか。 そんなことを考えた ひとには知られたくないことがある 知らなくていいこともある ただ、家族だから、深い関係性だったからといってそこにズカズカと踏み込む必要は無いと思うのだ。 伝えたい、そう思ったときに、伝えたい相手に伝えられるようにしていたい。
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ドラマが好きで、小説があることを知り読んだ ドラマの話を活字で読めると期待していたのだが、ドラマの話はなく 小説として新しい話を読めた 祐太郎がドラマより柔らかく 猫と暮らしていて、妹の幼馴染みと交流があり両親は離婚していて 1巻では妹さんの医療事故までたどり着かなかった ケイと姉の関係もドラマよりねちょっとしている気がする、いい意味で 面白かったので2巻も読もうと思う
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ストーリーは良かったけど、本で読む必要は無い。連ドラの脚本をストーリー仕立てで書きました、という感じ。映像や音楽込みで1時間枠、なら楽しめる。
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シリアスなミステリー物かと思って読んだので、 思っていたのと違う内容でしたが どのエピソードも心温まる内容だった。 依頼を遂行しようとする圭司と データを消す前に残された家族や知人のため、本当に消してしまっても良いのかと止める祐太郎 二人は一見対局の考えの持ち主同士かと思ったが...
シリアスなミステリー物かと思って読んだので、 思っていたのと違う内容でしたが どのエピソードも心温まる内容だった。 依頼を遂行しようとする圭司と データを消す前に残された家族や知人のため、本当に消してしまっても良いのかと止める祐太郎 二人は一見対局の考えの持ち主同士かと思ったが、二人とも不器用でも依頼主やその家族など相手のことを思い、優しさに満ちた人物だと思った。 データを消せばそれでお終いなはずなのに 毎回突っかかってくる祐太郎を無下にせず、 なんだかんだで調べて付き合ってくれる圭司は優しいです。 同僚、友人とはちがう二人の信頼関係が築けていく様子も素敵でした。 自分が死んだ時のためにデータを消すように依頼して逝った人たちの想い、 残された知人や家族の想い、 データを消す方が正しいのか、家族に内容を知らせるのが良いのか。 自分だったらどうするだろうと考えさせられました。 個人的には トランスデューサーの男性と老紳士との恋のシークレット・ガーデン、 自分が死にゆくため、残された娘に何かできることはないかと母親の愛が感じられたドールズ・ドリーム が好きなエピソードです。
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たまたま図書館で好きだったドラマの原作らしき本を見つけて手に取ったのをきっかけに読んだ。 主人公はドラマとは身長や性格が若干違ったが、軽やかさや器用さで菅田将暉がキャスティングされたんだと納得がいった。 圭の山田孝之はぴったり過ぎて驚いた。 ドラマにハマった人は是非読んでみてほし...
たまたま図書館で好きだったドラマの原作らしき本を見つけて手に取ったのをきっかけに読んだ。 主人公はドラマとは身長や性格が若干違ったが、軽やかさや器用さで菅田将暉がキャスティングされたんだと納得がいった。 圭の山田孝之はぴったり過ぎて驚いた。 ドラマにハマった人は是非読んでみてほしい。
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ドラマが好きで放送当時に本も買ってたけど、読むのは今になりました。 死んだ人が預けたデータを消すという話の性質上、「依頼者はこう考えたんだろう」という推察で物語は進んでいくんだけど、圭司と祐太郎の考え方が優しくてあったかくて好きです。 好きなのはロスト・メモリーズとファースト・ハグ。
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ぼちぼちでしたね。 読み易くてよいのですが、特に不思議な題材である割には目新しさはなく。淡々と読み終わりましたね。余韻を感じるものもなく少し期待外れな感じです。とりあえず、好きな作者なので続編も読みますが。
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本多孝好のdele(ディーリー)を読みました。 主人公の真柴祐太朗は dele.LIFE というサイトを運営している坂上圭司に雇われています。 dele.LIFE は依頼人の死後(具体的にはパソコンやスマフォが一定時間以上操作されないとき)指定されたフォルダの内容を削除するとい...
本多孝好のdele(ディーリー)を読みました。 主人公の真柴祐太朗は dele.LIFE というサイトを運営している坂上圭司に雇われています。 dele.LIFE は依頼人の死後(具体的にはパソコンやスマフォが一定時間以上操作されないとき)指定されたフォルダの内容を削除するという依頼を受けています。 祐太朗の仕事は圭司の代理として依頼人が死亡したことを確認する仕事です。 祐太朗が依頼人のところに行って依頼人の家族と話をしていくと、いろいろな事情が見えてきます。 収録されている5つの短編の中では、ドールズ・ドリームという短編が気に入りました。 幼い娘を残して死んでしまうことが分かった母親が dele.LIFE に依頼したこととは...
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