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発達障害と少年犯罪 の商品レビュー

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26件のお客様レビュー

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2019/09/28

認知機能が弱く「困っている子ども」のトレーニングとして話題の「コグトレ」の文字が目次にあるのを見て手に取る。 発達障害があると、他人との、そして自分へすら、その認知にゆがみを生じ、現代社会で生きていくには困難が伴う。生き抜く力を得るためには、「この人を悲しませてはいけない」と思...

認知機能が弱く「困っている子ども」のトレーニングとして話題の「コグトレ」の文字が目次にあるのを見て手に取る。 発達障害があると、他人との、そして自分へすら、その認知にゆがみを生じ、現代社会で生きていくには困難が伴う。生き抜く力を得るためには、「この人を悲しませてはいけない」と思う人と出会うことが必須だと感じた。 こういった子どもの支援ができる専門職や施設の充実ももちろん大切だが、子どもと向き合う親が心と時間に余裕をもって接することのできるための施策も、私には重要だと思う。

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2018/12/10

その保護者としては、とても切ないタイトルだけれど、 「よくぞ調べてくれました!」と喝采したい内容。 思春期~青年期に入り、不登校や若干の不安定な時期を、 これでもか、と経験していると、 ニュースで事件を起こした少年が、明日はわが家...と恐ろしくなる。 幼少期から手厚く療育三...

その保護者としては、とても切ないタイトルだけれど、 「よくぞ調べてくれました!」と喝采したい内容。 思春期~青年期に入り、不登校や若干の不安定な時期を、 これでもか、と経験していると、 ニュースで事件を起こした少年が、明日はわが家...と恐ろしくなる。 幼少期から手厚く療育三昧で育ててきた...はずが、 理解を超えた展開を迎え、家庭だけ、家族だけでは、 精神的にも、肉体的にも支えきれなくなる。 子どもを授かることの十字架に、改めて気づかされる。 わが家には、健常児もいるので、 発達の根本的な違い、なかなか通じ合えない、共感しずらい感覚へ 日々、向き合わざるを得ないことが、まるで修行のようです。 犯罪者を生み出さない、という社会貢献を、ひっそり実践中です(苦笑)

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2018/09/28

発達障害と少年犯罪。田淵俊彦先生の著書。発達障害と少年犯罪の間接的な関係性を示唆する内容になっているけれど、発達障害や精神障害を持つ人を犯罪者予備軍のように誤解されることだけは避けなくてはならないと思います。保護者や精神科医、教育関係者だけでなく、社会全体として発達障害や精神障害...

発達障害と少年犯罪。田淵俊彦先生の著書。発達障害と少年犯罪の間接的な関係性を示唆する内容になっているけれど、発達障害や精神障害を持つ人を犯罪者予備軍のように誤解されることだけは避けなくてはならないと思います。保護者や精神科医、教育関係者だけでなく、社会全体として発達障害や精神障害を持つ人を支えないと。

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2018/08/13

発達障害と犯罪に直接の関係はない。しかし、発達障害をもつ子どもの特性が、彼らを犯罪の世界に引き込んでしまう傾向があることは否めない。そんな負の連鎖を断ち切るためには何が必要なのか。矯正施設、加害者になってしまった少年たち、彼らを支援する精神科医、特別支援教育の現場など、関係者を徹...

発達障害と犯罪に直接の関係はない。しかし、発達障害をもつ子どもの特性が、彼らを犯罪の世界に引き込んでしまう傾向があることは否めない。そんな負の連鎖を断ち切るためには何が必要なのか。矯正施設、加害者になってしまった少年たち、彼らを支援する精神科医、特別支援教育の現場など、関係者を徹底取材。敢えてタブーに切り込み、現実を正面から見据えて問題解決の方策を提示する。 発達障害が犯罪に直結するわけではないが、そうならないために、家庭は、学校は、地域社会はどうしたらよいのか。その一つは自己肯定感を下げないことだろうな。さまざまなことについて考えさせるきっかけになる一冊。「おわりに」は最後に読みましょう。

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2018/07/04

「発達障害にネグレクトや身体的虐待のような虐待が加われば非行や触法行為に結びつく可能性が高くなる」 「発達障害と少年犯罪を結ぶ正体は虐待といえる」 本書にも繰り返し描かれていますが発達障害イコール少年犯罪ではありません。 ただ発達障害のある子供が傷つきやすく繊細であるにもかか...

「発達障害にネグレクトや身体的虐待のような虐待が加われば非行や触法行為に結びつく可能性が高くなる」 「発達障害と少年犯罪を結ぶ正体は虐待といえる」 本書にも繰り返し描かれていますが発達障害イコール少年犯罪ではありません。 ただ発達障害のある子供が傷つきやすく繊細であるにもかかわらず そのこだわりの強さや頑固さコミュニケーションの不自然さといった性格からイジメや虐待にあいやすく 結果として社会不適応状態が作られることで 犯罪行為に結びつくことが調査結果からわかってきている ことが描かれています。 発達障害のある子供たちの支援だけでなく保護者支援が重要であることがわかります。 発達障害のある子供が虐待を受けている場合にその親も発達障害である場合も少なくなく虐待が連鎖していく恐れがあると描かれています。 最終的には虐待が起こらない社会にしていきたいという願いに通じるように思います。 読んでよかったです。

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2018/06/11

2016年5月15日に放映されたNNNドキュメント「障害プラスα~自閉症スペクトラムと少年事件の間に~」の取材を元に構成された一冊。 トレーニング「コグトレ」等のことが興味深かった。 事件を起こしたその先の少年たちへのアプローチや取組をちゃんと記載してあるのが、良かった。 こう...

2016年5月15日に放映されたNNNドキュメント「障害プラスα~自閉症スペクトラムと少年事件の間に~」の取材を元に構成された一冊。 トレーニング「コグトレ」等のことが興味深かった。 事件を起こしたその先の少年たちへのアプローチや取組をちゃんと記載してあるのが、良かった。 こういう事件が起きました、犯人はこういう環境で育ちました、こういう障害を持っていました、で終わりじゃなくて。 じゃ、これからの未来どうしたらいいのか?なにが足りないのか?自分達にできることはなんなのか?というところまで考えさせらた。 そういう視点が大事なんだと思う。

Posted byブクログ