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発達障害と少年犯罪 の商品レビュー

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26件のお客様レビュー

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2021/03/07

子どもの育ちに丁寧に向き合って、育てていく事の大切さを説く。犯罪に至るまでの道のりを大人達はもう一度真剣に考えていかなければならない。目を背けてはならない。他人事にしてはいけない。

Posted byブクログ

2020/09/25

発達障害に虐待などが加わると、科学的に、非行や犯罪へと走らせる原因になりうる。そのこと以上に、誰にとっても自己肯定感を育てることが大切ということが分かった。

Posted byブクログ

2020/09/11

宮口幸治「ケーキの切れない非行少年たち」から遡る形で入手。 発達障害とはどういう性質の障害なのか、おぼろげではあるがイメージすることができた。発達障害そのものが危険なのではなく、そこに虐待やイジメなど外的要因が加わることで犯罪起こす可能性が高まる、ということ。また、発達障害は脳の...

宮口幸治「ケーキの切れない非行少年たち」から遡る形で入手。 発達障害とはどういう性質の障害なのか、おぼろげではあるがイメージすることができた。発達障害そのものが危険なのではなく、そこに虐待やイジメなど外的要因が加わることで犯罪起こす可能性が高まる、ということ。また、発達障害は脳の機能不全から生じるものだが、先天性の障害とは別に、ストレスや虐待などによって後天的に障害を患うこともあること。この2つの事柄だけでも、我々とは無縁とは言い切れないことであることがわかった。 だが、いざそういう障害を持った子どもを前にして、うまく振る舞うことができるか、まったく自信がない。この問題に取り組んでいる専門家の方には頭が下がる思いだ。

Posted byブクログ

2020/08/14

発達障害の子の親も発達障害である可能性があることをしっかりと伝えている本。発達障害と今の社会を取り巻く環境について、生きていく上で向き合っていかなければならない現実とヒントが記されているのだと思う。向き合って行く必要性については著者のあとがきを読むことで、より感じるものがある。 ...

発達障害の子の親も発達障害である可能性があることをしっかりと伝えている本。発達障害と今の社会を取り巻く環境について、生きていく上で向き合っていかなければならない現実とヒントが記されているのだと思う。向き合って行く必要性については著者のあとがきを読むことで、より感じるものがある。 発達障害の子の母親へのカウンセリング場面の描写から一気読みだった。 後半の節分「私たちに何ができるのか」を読むことで、発達障害への意識の持ち方も変わってくるように思う。

Posted byブクログ

2020/06/24

発達障害やHSPやパーソナリティ障害といったような分野が近年とても注目を浴びている気がする。 今までも絶対にそういうものはあっただろうに、こうやってちゃんと認知されるようになったことで、だんだんそういう人たちにとって住み良い社会になっていっているのだろうか。そうだといいけど。 認...

発達障害やHSPやパーソナリティ障害といったような分野が近年とても注目を浴びている気がする。 今までも絶対にそういうものはあっただろうに、こうやってちゃんと認知されるようになったことで、だんだんそういう人たちにとって住み良い社会になっていっているのだろうか。そうだといいけど。 認知度が高まっているとはいえ、まだまだ理解されていない部分も多いとおもう。 かなり危ないところまで踏み込んでいて、賛否両論あるとおもうが、わたしはこの本はいろんなひとに読んでほしいと感じた。誤解を招きそうなタイトルだが、実際は誤解を解くための本だとおもうから。

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2020/06/13

発達障害に「+α(虐待や愛情不足や偏りetc)」が重なると少年犯罪につながる可能性が高まる、という趣旨の民放ドキュメンタリー番組を書籍化したもの。 発達障害の子の少なからずが「普通の人にはできることができない」ことで自尊心を傷つけられている、また特有の過敏性で被害妄想を高めやす...

発達障害に「+α(虐待や愛情不足や偏りetc)」が重なると少年犯罪につながる可能性が高まる、という趣旨の民放ドキュメンタリー番組を書籍化したもの。 発達障害の子の少なからずが「普通の人にはできることができない」ことで自尊心を傷つけられている、また特有の過敏性で被害妄想を高めやすい状況にもある。そこにまわりの不理解でしつけという名の虐待が重なると、トラウマ(心の傷)が残り、それは海馬や前頭前野などへ器質的な影響を残すこともあり、本人の社会参加はより難しくなる。 おおまかにいえばそういう本なんだけど…それをどう解決するのか、というと…難しい。 医療少年院にいる自閉症スペクトラム障害の疑いがある子どもへのインタビューがあったりして、何人かの実例が載っているんだけど、本人の「大変さ」は三者三様。当然、対応も個別対応に近いものになる。 実際、トレーニング方法(コグレトp.173-)も紹介されていたりするけどその個別指導を誰がするんだ、という話にもなるし、心理療法(p.192-)だって本人(やその保護者)が自分自身の現状を受け入れることが前提でそれはあまりに難しい。虐待などの二次障害は本人だけでなくその親も被っていることが多く、そんな親とセットでの治療が必要な場合が多いこと(p.223-)も困難さに拍車をかける。 発達障害そのもののつまずき、そんなつまずく子供を受け入れうまく愛しきれない親の存在、そしてそんな自分自身を愛せない本人のいら立ち。 わからんわけではないが…「親も愛せん奴を他人が愛してやってくれ」といわれても困るし、そもそも難ある親の説得までようせんよな、というのも本音ではあったりする。 とはいえ…発達障害者にかぎらず人は三者三様で、ある人にはどうにも受け入れられない人でも、別な人には好物だったりする。 一方で専門的なプログラムを施しつつ、もう一方でそんな人を受け入れられる空間を増やすことが求められはするんだろうな、という趣旨は理解できた一冊。

Posted byブクログ

2020/05/18

最近こういう類の本たくさん読んでる 何が正しいかとかじゃなくていろいろなアイディアを知ることが良い気がしている

Posted byブクログ

2020/05/12

まず本書を読む際には、著者が何度も指摘しているように、発達障害イコール犯罪ではないことは留意しなければならない。 その上で、発達障害を有する子どもにいじめや虐待などのプラスαの要因が掛け合わされることにより、少年犯罪が誘引されてしまっていること、また虐待などにより脳の海馬に障害が...

まず本書を読む際には、著者が何度も指摘しているように、発達障害イコール犯罪ではないことは留意しなければならない。 その上で、発達障害を有する子どもにいじめや虐待などのプラスαの要因が掛け合わされることにより、少年犯罪が誘引されてしまっていること、また虐待などにより脳の海馬に障害が生じ、後天的に発達障害と同様の症状が引き起こされることには、社会全体が向き合わなければならない問題であると思った。その解決のためには、家族が単にわがままを言う子・手がかかる子と距離を置くのではなく、子どもの発達障害を受け止め、愛情を注ぐことが大切であると実感した。 また、受胎時の父親の年齢により、新生突然変異の発生率が増加するという研究結果には、非常に驚いた。

Posted byブクログ

2020/04/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

宮口先生のゴグトレの箇所では、そもそもトレーニングを実施するのも難しい状況もよく分かる。 肝心なまとめの所が様々な面(医療、教育、福祉、社会)からのアプローチが必要というところで終わってしまっているのが残念。

Posted byブクログ

2020/01/22

タイトルからして、とてもインパクトの強い一冊だった。 ただタイトルの“どぎつさ”よりも読み進めると筆者が悪戯に発達障害と犯罪者を掛け合わせようとしていないことがよくわかる。 この番組が放送された時のことは知らないのだけれど、きっと時間の制約がある中で“分かりやすさ”を求められるテ...

タイトルからして、とてもインパクトの強い一冊だった。 ただタイトルの“どぎつさ”よりも読み進めると筆者が悪戯に発達障害と犯罪者を掛け合わせようとしていないことがよくわかる。 この番組が放送された時のことは知らないのだけれど、きっと時間の制約がある中で“分かりやすさ”を求められるテレビという媒体では、表現しきれなかった部分があって、そこに対するバッシングもあったのだろうなと想像に難くない。 環境要因が加わることで犯罪に走るリスクが高まること、それを予防するために社会全体で取り組む必要性があることを主張している。 その主張は一貫して当事者や回りを囲む保護者であったり支援者であったりに寄り添った切り口に好感を持った。

Posted byブクログ