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仮に医療や教育の現場で適切な支援が行われていれば、犯罪に至らずに済んだ子どももいたかもしれない。そうした手立てが講じられないまま少年院へ送られてしまうとすれば、それは本人にとっても社会にとっても不幸なことである。 一般の人には理解しがたい少年事件の中には、事件後の精神鑑定などで...
仮に医療や教育の現場で適切な支援が行われていれば、犯罪に至らずに済んだ子どももいたかもしれない。そうした手立てが講じられないまま少年院へ送られてしまうとすれば、それは本人にとっても社会にとっても不幸なことである。 一般の人には理解しがたい少年事件の中には、事件後の精神鑑定などで自閉スペクトラム症(ASD)など発達障害の可能性が指摘された例もある。そうした事実は世間の関心を集めてきた。 発達障害のある人は、知的能力に大きな問題がなくても、対人関係やコミュニケーションに特有の困難を抱えることがある。例えば、慣用表現や皮肉を文字どおりに受け取ってしまったり、状況の変化への対応が苦手で、予定外の出来事に強い不安や混乱を覚えたりする。 もちろん、発達障害と犯罪に直接の因果関係はない。しかし、虐待やネグレクト、孤立などの厳しい環境が重なることで、非行や犯罪に至る危険性が高まることは指摘されている。また、適切な支援や具体的なトレーニングによって、社会生活上の困難を軽減できることも明らかになってきた。 本書は、社会に衝撃を与えた少年事件を題材に、事件の背景にある発達障害や生育環境への理解を深めるとともに、負の連鎖を断ち切るために社会が何をすべきかを問いかける一冊である。
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当時の状況について、情報が豊かであり、学びになった。他方で、結局のところ、発達障害と少年犯罪の媒介については限定的な焦点に基づいて記述している点は気になった。
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不謹慎に見える言葉かもしれないが、おもしろかった。 実際の生の会話が載っているのがいいな。まとまった概略みたいなものもためにはなるのだが、実際の言葉尻がどんなものなのか知れる方が現実みが強くイメージしやすかった。
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