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キネマトグラフィカ の商品レビュー

3.4

59件のお客様レビュー

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2021/02/07

題名がフランス語でシネマだと知らぬまま図書館で借りたので、始めは映画の専門的な話についていけない感じもあった。 でも咲子と麗羅の章で号泣。 いつの間にか作品に入り込んでいた。 「頑張らなくていいんだよ」と言われると涙が出てしまう私は、咲子と同じように気負いすぎているのかな。 ...

題名がフランス語でシネマだと知らぬまま図書館で借りたので、始めは映画の専門的な話についていけない感じもあった。 でも咲子と麗羅の章で号泣。 いつの間にか作品に入り込んでいた。 「頑張らなくていいんだよ」と言われると涙が出てしまう私は、咲子と同じように気負いすぎているのかな。 周りの視線や期待を気にする前に、自分の気持ちを大事にできるようになりたいなぁと思った。

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2021/01/13

中堅映画会社に入社した男女6名が再会。 20代のケヌキ(フィルムリレー)のエピソードに絡めて各々の人生観、仕事観が描かれていく。 フィルムからデジタル、映画館からシネコン等、映画環境の変化や内情も描かれ、お仕事紹介として興味深く読めた。

Posted byブクログ

2020/11/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最終章の咲子のセリフ『こんなものか』ではなくなぜ『ここなのか』って表現になったのか考えたんですけど、たぶん自分自身がここで終わってしまうのかという単純な意味ではないのではないかと。 20代の頃がむしゃらにがんばっていた自分も、50代になって夢を持てなくなってしまった自分も、いつの時代もどんなに個人としての想いや理由があろうと、女性というだけで世間の目および世間が良しとする場所(=ここ)に帰着してしまうのか、ということなのではないかなと。 麗羅自身が持ってるからこそ気づけないように、咲子自身も咲子個人の良さで得られた恩恵(女性であることで得られた恩恵含む)に本人が全く気づけなかったタイプで、咲ちゃん!あんた世間の『女性性』にめちゃくちゃ振り回されとるよ!仮に息子がいなかったら周囲も仕事辞めることに賛成しないかもしれないし、今は家族第一でいーんでねーかな、なーんて思いますね。

Posted byブクログ

2020/09/11

図書館で借りたもの。 老舗映画会社に新卒入社した“平成元年組”6人の男女が、2018年春、ある地方の映画館で再会する。今はそれぞれの道を歩む彼らは、思い出の映画を鑑賞しながら26年前の“全国フィルムリレー”に思いを馳せ…。 好きな感じかな~と思ってたけどなかなかページ進まず…。...

図書館で借りたもの。 老舗映画会社に新卒入社した“平成元年組”6人の男女が、2018年春、ある地方の映画館で再会する。今はそれぞれの道を歩む彼らは、思い出の映画を鑑賞しながら26年前の“全国フィルムリレー”に思いを馳せ…。 好きな感じかな~と思ってたけどなかなかページ進まず…。 登場人物の一人が 『研究や勉強はできても、根回しだとか、相談だとか、説得だとか、交流だとか、そういうことが、人好きしない自分にはうまくできない。 社会では、知識以上に、打たれ強さと、ある種の腕っぷしがものをいう。 自分には、それがない。 “オタク”で“内弁慶”の自分は、人に好かれない。』 って思ってて、自分のことかと思った。 この人が、明るい奥さんに救われたように、私も夫に救われたな。

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2020/08/31

流浪の月の巻末にこの本の広告が出ていて、気になって読んでみた。 平成元年に映画会社に入社した同期たちの話。 アラフィフとなった彼らが再会し、若い時をロードムービー的に思い出す構成になっている。 中年期の男女が若い頃を思い出すとき、男性は過去を美化し、女性は過去をなかなか美化でき...

流浪の月の巻末にこの本の広告が出ていて、気になって読んでみた。 平成元年に映画会社に入社した同期たちの話。 アラフィフとなった彼らが再会し、若い時をロードムービー的に思い出す構成になっている。 中年期の男女が若い頃を思い出すとき、男性は過去を美化し、女性は過去をなかなか美化できないものだなと思った。 実際、このころ女性が働くのは、今よりもっと大変な時代だったんだろう。 初の女性セールス、ママさんプロデューサー、物珍しさから付けられる肩書き。 そして、結局のところ「女の敵は女」なのだというエピソード。 読んでて、動悸がするほど苦しかった。 女性が仕事をガムシャラに頑張って苦しむ姿は私は心底苦手だ。読んでると自己投影しすぎてしまい、苦しくなる。 前記の広告では、働く全ての人へ!というアオリが書いてあったと記憶しているけど、実際に働いて現在進行形で苦しんでいる人には、こういう話はなかなかキツいのではないかと思う。 第一線を退き「昔は良かったよなぁ」なんて言える年配者向けの本なのかな。 ダブルブッキングの果てにフィルムを抱えて全国リレーとか、非合理的すぎて美談には感じられなかった。 アラフィフの現在も、頑張ってきた人が報われたかと言えば微妙であり、もの悲しい読後感だった。 悲しいけど、現実はこんなものなのかもね。 映画業界の現実を考えれば、ハッピーな現在!になるはずもないが… だからこそ希望が持てる話を読みたかった。 頑張れば頑張るほど、報われるより苦しむ、それが仕事、なのだろうか…

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2020/05/30

それぞれの人生の一部分が描かれてて色んな人生・考える方があるなぁっとしみじみ感じた。 自分にとっての仕事とは…も考えながら読んだ。 ラストの描写がとても好き。

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2019/09/11

うーん、キャラクター全員がわたしの好みではないために誰にも共感できず、入れ込めず、、、 とはいえ、こういう人達、社会にたくさんいるよなぁとも思うので、ある意味現実と続いた場所での読書体験だった。 わたしは職場には友人は不要と豪語するタイプの人間なのでこういう同期との感覚には疎い...

うーん、キャラクター全員がわたしの好みではないために誰にも共感できず、入れ込めず、、、 とはいえ、こういう人達、社会にたくさんいるよなぁとも思うので、ある意味現実と続いた場所での読書体験だった。 わたしは職場には友人は不要と豪語するタイプの人間なのでこういう同期との感覚には疎いけれど、こんな風に年を重ねて当時をなつかしむ人間がいるのも悪くないかもと思った。(とはいえ今更職場で馴れ合うつもりはないけれど)

Posted byブクログ

2019/03/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主題(テーマ)が見えない小説、友情物語かと思えばそうでもなく、映画フィルム移送をめぐるアクションでもなく、バブル時代の回顧でもなく、女性の働き方みたいな部分も見せつつ掘り下げず、キネマの未来を憂うんでもなく… 登場人物もそうだけど、テーマももっと絞った方が良かったのじゃないかと思う。リズムが良いので読みやすいので、サクサク読めたが読後に残るものがない…。 古内さんにしては、ちょっと残念な出来では?

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2019/02/08

お仕事小説感覚で読み始めたら、しまい込んでた古い傷を掘り起こされた。 もちろん知らない世界も覗けて嬉しかったけど。 人生、いつも何か苦しくて、「これを乗り越えたら楽になる」「向こうに見えるあの場所にたどり着いたら幸せになる」っていつもいつも思ってる気がする。でも、実際はずーっと...

お仕事小説感覚で読み始めたら、しまい込んでた古い傷を掘り起こされた。 もちろん知らない世界も覗けて嬉しかったけど。 人生、いつも何か苦しくて、「これを乗り越えたら楽になる」「向こうに見えるあの場所にたどり着いたら幸せになる」っていつもいつも思ってる気がする。でも、実際はずーっとその気持ちの繰り返し。希望にして頑張るのはいい。でも、それを桃源郷のように美化してはいけないんだよね、きっと。それは意味がない。 今を後悔がないように精一杯。それしかないんだろうな。

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2019/02/01

映画が好きなのでタイトルに惹かれて手に取りました。 映画会社の同期達の今と昔。人生はどこでどうなるかわからない面白さと、知らなかった映画興行界の裏側を知ることが出来て面白く読めました。 面白かった「フラダン」の作者・古内一絵さんの作品とわかり納得! これからも注目して読んでいきた...

映画が好きなのでタイトルに惹かれて手に取りました。 映画会社の同期達の今と昔。人生はどこでどうなるかわからない面白さと、知らなかった映画興行界の裏側を知ることが出来て面白く読めました。 面白かった「フラダン」の作者・古内一絵さんの作品とわかり納得! これからも注目して読んでいきたい作家さんとなりました。

Posted byブクログ