キネマトグラフィカ の商品レビュー
己の媚に、内心傷ついたりしているようては本物とは言えない。真の道化とは、自らが一番楽しんで然るべきなのだ。 特別面白いってわけではなかったなー。 古内さんのやから結構期待してたけども。なんか、全エピソードが浅いというかなんというか、主題がよくわからん。
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『マカン・マラン』シリーズの古内一絵さんの作品で、最近続編も出たということで気になって読んでみました。 私自身映画については全く詳しくなく、さらに作品の主な舞台となる1992年は自分が生まれるよりも前なので、どれぐらいお話に入り込めるかな…と思っていたのですが、読み出すととても...
『マカン・マラン』シリーズの古内一絵さんの作品で、最近続編も出たということで気になって読んでみました。 私自身映画については全く詳しくなく、さらに作品の主な舞台となる1992年は自分が生まれるよりも前なので、どれぐらいお話に入り込めるかな…と思っていたのですが、読み出すととても面白くてめちゃくちゃ入り込めました笑 私が言うのはおこがましいですが、やはり読ませる力のある作家さんなのだなぁと。 平成元年に老舗の映画会社に入社した同期6人のそれぞれの視点で順番にお話が進んでいきます。 6人ともそれぞれに全く違うキャラクターで、序章の時点ではちょっと嫌なやつだなぁと思っていたメンバーもいましたが、リレーの段になるとどの章も感情移入しながら読むことができ、悩みやコンプレックスを抱えながらもそれぞれの道を前進していく彼ら全員を応援したくなりました。 内容の中心となる映画フィルムの「ケヌキリレー」を始め、公衆電話のコレクトコールや出前ごっこ、新幹線ののぞみが開通当初は速すぎて危険だと思われていたことなど、こんなふうだったんだなぁと当時の様子を想像しながら読むのも楽しかったです。 続編の方もぜひ読んでみようと思います(^^)
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映画会社に勤める同期男女六人のお話。 バブルが弾ける直前に入社し、入社後は不景気。携帯電話もない時代。ポケベルを鳴らすために公衆電話に並ぶとか、会社を中継点にして連絡を取るとか、FAXで資料を送るとか‥‥よくもまぁ、そんなんで社会が回ってましたよね、懐かしいなぁ‥‥ 入社四年目の...
映画会社に勤める同期男女六人のお話。 バブルが弾ける直前に入社し、入社後は不景気。携帯電話もない時代。ポケベルを鳴らすために公衆電話に並ぶとか、会社を中継点にして連絡を取るとか、FAXで資料を送るとか‥‥よくもまぁ、そんなんで社会が回ってましたよね、懐かしいなぁ‥‥ 入社四年目の六人。仕事も順調にこなせるようになってくる頃だけど、何かが違う、こんなはずじゃなかったと感じている六人。六人それぞれの目線でリレー形式に物語が進んでいく。 上司や取引先との関係、理想と現実とのズレ、若い頃は特に悩みが尽きないと思う。それでも皆、自分なりのやり方で今日も明日も働く。 そして、四半世紀ぶりに再開する六人。見た目も変わって体調不良も出てくるお年頃だけど、皆まだまだ悩みつつも吹っ切れていて、歳を取るのも悪くないな、と思わせてくれる物語でした。
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なんちゃって映画ファンの一人としては、古き良き時代の映画について語られる場面は結構好き。でも、今回はどちらかというと、90年代前半の社会の不均衡さがメイン。より普通を求めていた時代。 2021/9/26読了
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銀活に平成元年に入社した同期6人が20年以上ぶりに、北関東にある都市の単館シアター最終日に同窓会で集まる。 そこは、20年以上前に、映画のフィルムを次の劇場に輸送する時間がないため、自分たちで運ぶケヌキリレーをしたスタート地点だった。 上映される作品はケヌキリレーをしたフィル...
銀活に平成元年に入社した同期6人が20年以上ぶりに、北関東にある都市の単館シアター最終日に同窓会で集まる。 そこは、20年以上前に、映画のフィルムを次の劇場に輸送する時間がないため、自分たちで運ぶケヌキリレーをしたスタート地点だった。 上映される作品はケヌキリレーをしたフィルムの作品。 集まった面々は、それぞれ当時のことに思いや記憶をはせる。 女性はいつまでたっても、仕事でも、家庭や家族で、しがらみがあって、時代が流れても、改善されていないんだなと実感させられる。 さり気なく読みやすく描かれているが、古内さんの描き方は心に直に語りかけてきて、ハッとさせられる。 自分も、10年前、20年前の自分に、頑張ってきたよと胸を張って言えることができるだろうか。 少しでも成長してるよ、と言えるように今を過ごしたい。
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古い時代のお話は懐かしくもあり、不便だったからこそ得られるものもあったりと想いを馳せることができた。にしても映画に、対する思い入れがない私にとってこのお話はかなりキツかった。共感出来ないどころか長すぎてせっかくのリレーも間延びしてしまった。麗羅さんのお話が好きだったかな。あとはど...
古い時代のお話は懐かしくもあり、不便だったからこそ得られるものもあったりと想いを馳せることができた。にしても映画に、対する思い入れがない私にとってこのお話はかなりキツかった。共感出来ないどころか長すぎてせっかくのリレーも間延びしてしまった。麗羅さんのお話が好きだったかな。あとはどうも苦手な人たちで好きな作家さんだけにとてもとても残念。
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もう少し年齢が上だったら、自分の人生とドンピシャだったかも。それでもポケベルとはわかるし、そんな時代もあったなぁと懐かしい。 しかし、物事の移り変わりって早いね。今の時代も数十年経ったら、「あぁ、そんなことあったわ」と懐かしく思えるんだろうな。
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お仕事小説というよりは青春群像劇。 地方の映画館の閉館に かつて映画会社に勤めた同期が集まり 当時を思い返す。 あとがきによれば作者自身が映画会社に勤めていた経験があるらしい。 マカン·マランシリーズが良かったので読んでみたが 他の作品も読んでいこうと思わせる良作だった。 [図書...
お仕事小説というよりは青春群像劇。 地方の映画館の閉館に かつて映画会社に勤めた同期が集まり 当時を思い返す。 あとがきによれば作者自身が映画会社に勤めていた経験があるらしい。 マカン·マランシリーズが良かったので読んでみたが 他の作品も読んでいこうと思わせる良作だった。 [図書館·初読·8月18日読了]
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映画好きな人は面白かったかもしれない。昔見た映画を思い出したのは私だけだろうか。最後に年月が飛んだのには驚くとともに作者の素晴らしさを感じた。
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映画会社の同期6人の思い出のフィルムリレー(ケヌキ)をそれぞれの視点で楽しめました。 女性初の営業職とあってセクハラ、パワハラなど色んな苦しい思いに耐え男性社会でがむしゃらに頑張ってきた咲子と麗羅。2人の関係が素敵でした。 男も女も上手くこなしているようでもそれぞれの葛藤があり...
映画会社の同期6人の思い出のフィルムリレー(ケヌキ)をそれぞれの視点で楽しめました。 女性初の営業職とあってセクハラ、パワハラなど色んな苦しい思いに耐え男性社会でがむしゃらに頑張ってきた咲子と麗羅。2人の関係が素敵でした。 男も女も上手くこなしているようでもそれぞれの葛藤があり、悩んで立ち止まって手探りで仕事に向き合う日々。 映画の変遷も面白かったし、新卒の頃の自分を思い出して懐かしい気持ちになりました。
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