ののはな通信 の商品レビュー
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第一章 高校時代 第二章 大学時代 第三章 その後の二十年 第四章 これから 離れていても書簡を通し支え会って生きてきたののとはな。書簡が無くても相手を思いやる心をもち続け生きる力としていた。相手が何を望み何を願っているか、いつも考えてお互いを意識していた。そこからは信じる心と敬う気持ちが生まれた。 女の子同士の物語であるが人として真っ直ぐに生きるためのヒントをの気がする。 ののとはなのような強い絆を持つには少しおばさんになってしまった。 「誇り」 「非日常」と「日常」の中で生きる。 「残酷」「鈍感」 作者が伝えたかったことは最後の数ページに凝縮されていたように思う。
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表紙の美しさに惹かれた。女の子同士の手紙のやりとりだけで物語が進む、という内容にふさわしい、お洒落な装丁。 二人の女の子の文通から始まり、やがて成長した二人はメールで再会し、最後はののの送られない手紙で終わる。 本書で書かれているのは手紙やメールだけで、それ以外で行われているであろうおしゃべりや電話のやりとりは、手紙から推測するしかないので、一気に事態が展開したりするのがドキドキする。 まるで先の見えないジェットコースターに乗っているみたい。 最後まで、はなの消息が分からないのが気になる。どうか、いつかまた二人が再会する日が来ることを祈らずにはいられない。
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2人の女性、ののとはなの往復書簡から成る物語。レズビアン要素あり、ラストの展開が気になったが、はなは結局もうこの世にいないのでは、というのが個人的な感想。高校卒業後、お互い一番大切で忘れられない存在なのに、会うこともなく一緒に幸せになれないことから、後半は徐々に切ない展開になって...
2人の女性、ののとはなの往復書簡から成る物語。レズビアン要素あり、ラストの展開が気になったが、はなは結局もうこの世にいないのでは、というのが個人的な感想。高校卒業後、お互い一番大切で忘れられない存在なのに、会うこともなく一緒に幸せになれないことから、後半は徐々に切ない展開になってくる。女性同士の究極のラブレターだ。
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お気に入りの 三浦しおんさんの作品 何も考えず 図書館にあったので 借りました。 読み始めると 女子高生2人の恋愛物語 それが 年月を経る毎に 大人になっていく。 人生の大切さが 積み重なっていく。 読むのが 止まらなくなく。 はやく読まなきゃ 何かが逃げていく。 そして 未知の...
お気に入りの 三浦しおんさんの作品 何も考えず 図書館にあったので 借りました。 読み始めると 女子高生2人の恋愛物語 それが 年月を経る毎に 大人になっていく。 人生の大切さが 積み重なっていく。 読むのが 止まらなくなく。 はやく読まなきゃ 何かが逃げていく。 そして 未知のまま 継続したままで 消えていった。 ずるい!
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少女間の恋愛を描く書簡形式の大河小説。 第一章で少女の恋愛の世界が覗けて、時代背景が懐かしくのめり込みました。 ラストの別れに至る展開も女子高ならあり得るような気がしました。 第二章での再会後の大学時代のやり取りは、ののの方の身の回りが謎めいていて、ラストの別れが唐突っぽい感じもしました。 第三章でのメールでの書簡再開後のやり取りは時代の変化も感じさせて面白かったです。 ののの学生時代の秘密やはなの外交夫人交友関係の秘密は面白かったのですが、ラストの別れがさらに唐突すぎて、女性の心についていけませんでした。 第四章ではののの一方的な書簡になるのですが、時代背景や伏線から東日本大地震で途切れて終わるのかと思いましたが、そんな安易な終わらせ方をしないものの今後も続くような余韻を残しているので、中途半端感がありました。 書簡形式を使いこなせていない感じもあり、著者の作品にしては消化不良な感じがしました。
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読み始めたとき、女子高生の恋愛小説かと思った。あんまり恋愛系は読まないので、しまったぁ!と思ったが、それだけでは、終わらず。どんどん時代が進み、二人をとります環境も変わっていく。その様子を2人の手紙のやり取りだけで話が進んでいくので面白かった。自分も高校生の時は授業中に手紙を書い...
読み始めたとき、女子高生の恋愛小説かと思った。あんまり恋愛系は読まないので、しまったぁ!と思ったが、それだけでは、終わらず。どんどん時代が進み、二人をとります環境も変わっていく。その様子を2人の手紙のやり取りだけで話が進んでいくので面白かった。自分も高校生の時は授業中に手紙を書いて回していたことを思い出した。 そして、同時に手紙書いて、かみあわないとこや返事がなくて片方だけで進んでいくのも面白かった。 どんなに時間が経っても本音を言える相手で、相手のことを理解している関係が、とてもよかった。
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一冊まるごとラブレターでした。 綴るというより、言葉を紡ぐ時間そのものも恋する時間。 魂を注入する感じ。 魂はへらなくってむしろ輝き潤っていきます。 嫉妬で苦しんだり己の汚さやレベルの低さにうちひしがれることも全部含めて、魂が形付いてゆきます。 お互いのさいごにかけた言葉は感謝。 私ははなの言葉が好き。 --- 私に魂というものがあるのならば、 それはあなたのものです。 渡り鳥が海を越えて必ず生まれ故郷に帰るように、私の鼓動が止まるとき、 魂はあなたのもとへ還るでしょう。 あなたが形づくり、息吹を与えてくれたものだからです。 ありがとう、はな。
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20190904 私立のミッション系お嬢様女子高で出あった、貧しいが頭のよい、若干頭でっかちな「のの」と帰国子女で勉強はできないが空気に敏い「はな」。高校、大学、社会人と、途切れたり復活したり、手紙からメールへとツールを変えながら続く二人のやり取りで構成された、恋愛小説。 純愛、...
20190904 私立のミッション系お嬢様女子高で出あった、貧しいが頭のよい、若干頭でっかちな「のの」と帰国子女で勉強はできないが空気に敏い「はな」。高校、大学、社会人と、途切れたり復活したり、手紙からメールへとツールを変えながら続く二人のやり取りで構成された、恋愛小説。 純愛、というわけではないが、ある意味一途なののと、残酷に近づき手を離すはな。爽やかな体裁をとってはいるが、根底にある愛の重さにおののく。どうしても、あっさり読みきることはできなかった。恋愛と友愛の絶妙なバランスは、同性だからこそある愛の形かもしれない。
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女子校での同級生であるののとはなの二人の手紙のやり取りが、やがてかけがえのない大切な存在としてのラブレターの交換に変わっていく。 そのやり取りは裏切りによって関係が途切れたあとも、時を経てメールという形で再開され…空白の時間を文字で埋めながらお互いの存在を確かめ合う二人。全編書簡...
女子校での同級生であるののとはなの二人の手紙のやり取りが、やがてかけがえのない大切な存在としてのラブレターの交換に変わっていく。 そのやり取りは裏切りによって関係が途切れたあとも、時を経てメールという形で再開され…空白の時間を文字で埋めながらお互いの存在を確かめ合う二人。全編書簡形式による女子二人の大河物語。 高校生時代のテンションの高さと手紙のやり取りの(授業中のメモ含む)スピード感に比べて、大人になって以降の落ち着きと、その陰に見えかくれする愛情の探り合いのゆったりと進むことよ(笑) 自身の若かった頃を思い出しながら、あるある、分かる分かると読み進めました。 高校時代までの燃え上がっちゃう恋と、その後の裏切りを許せないところまではよくある青春小説だけど、その後のそれぞれ自立しながら生きていく姿まで追いかけてるところがいいよね。そしてこれまた、ののとはなで生き方が全然違う。どっちがいいとかじゃないけど、手紙やメールがやり取りされる度に、それぞれの気持ちになって、こんな言葉言われたら(書かれたら)、こっぱずかしいけど嬉しすぎるー、と身悶えしながらページをめくりました。 最後は心配ではあるものの、それぞれが成長した姿が思い浮かぶ、良いラストでした。 2019/08
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これで終わっちゃうの??!! 内容はちょいちょい観念的で、小難しいこと考えているな、って感じだけど。 うーーん。私も中高女子高で、この世界観はあるあるなんだけど・・・ なんかしっくりこないなー。 運命のお相手に出会えなかったからかな。 さすがにこんなに長い手紙は書けないでし...
これで終わっちゃうの??!! 内容はちょいちょい観念的で、小難しいこと考えているな、って感じだけど。 うーーん。私も中高女子高で、この世界観はあるあるなんだけど・・・ なんかしっくりこないなー。 運命のお相手に出会えなかったからかな。 さすがにこんなに長い手紙は書けないでしょ!!って思った
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