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ののはな通信 の商品レビュー

3.5

245件のお客様レビュー

  1. 5つ

    38

  2. 4つ

    72

  3. 3つ

    85

  4. 2つ

    24

  5. 1つ

    3

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2019/06/14
  • ネタバレ

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女の子同士の恋。 そういう趣味はないが(笑)なかなか面白かった。 自分のせいかもだが、ののとはなどっちがどっちがよく分からなくなった… 手紙やメールで連絡を取ってきた二人が相手のことを思い、愛していることに感動しました。 東日本大震災の話が少し出てきたのですが、この話にはどうしても胸が痛みます。

Posted byブクログ

2019/06/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

※多少内容に触れますが、発生している具体的なイベントは極力書かずにいきます。 舞台は女子校で始まる。多感な高校時代、ふたりは命を燃やすような恋に落ちる。昭和から平成、高校生から「大人」になるまで、往復書簡で構成されている。 高校時代の万能感も、密やかな情熱も、それらに陶酔してしまう感覚も、「大人」になった『のの』の視野の狭さも、『はな』の自信のなさも、社会理念も、いわゆる倫理感も、自分の中にあるものにどこか抗えない気持ちも、それを自覚する戸惑いも、わかる。愛する対象の性別がどうとか、そういうことは本質ではなくて、少しずつ、かけらとして自分の中にあるものが言語化されたような感覚になりました。すごい。作家さんてなんて頭がいいんだろうといつも思います。同時に、自分の頭のなかにある混乱も、自分だけが持っているものではないとわかると少し安心します。励まされる、というのかな。 冷静なつもりが溺れてしまったり、経験がないぶん思考が短絡だったり、世界には自分たちしかいないような感覚、そのときの精一杯がヒリヒリと沁みる。 別れた人生のさなか、どう考え、どう生きるか。思考停止してしまうのか、痛んでも歩くのか。「無難な人生」「しあわせな人生」「夢を追う人生」「結婚する人生」「ひとりで過ごす人生」。近づいたり離れたり、心も思考も揺れる。 ところで率直に、悦子さんのような女性には、なれそうもないです。かっこいい。ののはな、ふたりの「その後」に想いを巡らせて。 しばらくしたら、もういっかい読みたいです。

Posted byブクログ

2019/06/12

同じ高校に通う女の子二人の往復書簡、付き合って、別れて高校卒業まで。同窓会で会って一人が結婚するまで。20年後、メールで海外と日本でのやりとり、内戦で不通になるまで。行方不明になった相手への手紙。 帯のサマリーであり案内文、読んでから改めて見ると、すごくうまく書けてるってことが...

同じ高校に通う女の子二人の往復書簡、付き合って、別れて高校卒業まで。同窓会で会って一人が結婚するまで。20年後、メールで海外と日本でのやりとり、内戦で不通になるまで。行方不明になった相手への手紙。 帯のサマリーであり案内文、読んでから改めて見ると、すごくうまく書けてるってことがわかります。ほんとに、女子大河小説だ。

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2019/06/03
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往復書簡形式で描かれる、特別な関係にある二人の女性たちの物語。 名門女子高で清貧で硬く勤勉なののと、ふわふわと自由なはなは、友情を恋愛感情に発展させます。 成長とともに変化していく二人の心はいつしか離れ、中年に差し掛かり通信でのみ再開する熱い想い。若気の至りではない特別な絆を感じました。 海外で暮らすはなはいつしか強かで賢い女性となり、少女時代からは想像できないような覚悟の人生を送る決意をしました。それはののの生き方すら変えていきます。 切なくも輝かしい二人の人生に、涙が出ました。 深い感動作です。

Posted byブクログ

2019/05/30

LGBTの話と思いきや、人が人としてどう生きるかの話だった。 愛が人生にとって何なのか。 ひとつ前の作品が『愛なき世界』だったから いろいろと考えてしまった。

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2019/11/18
  • ネタバレ

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可愛らしい装丁に一目惚れしてお迎えした一冊。 うまく言葉になりませんが、自分が生きていくうえで大切にしていたい核のようなものがたくさん詰まっていて、読了後には本を抱きしめたくなりました。数ページ読んでは息を呑み、胸が潰れそうになり、それでも、ののとはなという2人の女性の生きる姿を見届けたい一心で、祈るようにページをめくりました。 ひととして生きるということ、ひとを愛し、ひとに愛されるということは、どうしてこんなにも難しく寂しく、愛おしいのだろう。こんなに突き刺さる恋愛小説は初めて読みました。恋愛小説、という括りにしていいのかもよくわかりませんし、この本を読んでいるうちに、そもそも恋愛って何なのか、よくわからなくもなってしまいました。でも、それでいい気がします。

Posted byブクログ

2019/05/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

恋愛感情はありませんでしたが、私も高校生のとき、また大学生、社会人になりたての頃、友達と密に手紙(その後、ファックス→メールと伝達手段が変わっていきましたが)のやり取りをしていました。 その頃は、相手の気持ちは私の気持ち、私の気持ちは相手の気持ちで、お互いがお互いの分身だという感覚でした。 やがて、環境が変わったりして、やり取りは少なって今に至りますが、今、また再開して、果たして、ののやはなのように、成長が感じられる内容になるだろうかと考えてみたりしました。 久し振りに親友に文章を送ってみようかと思いました。

Posted byブクログ

2019/05/25

女子校時代に運命的な恋愛に落ちた、のの(野々原茜)とはな(牧田はな)の間での、1984年から2011年までの書簡だけの小説。 未熟なレズビアンがどうなる的なお話かと思ったが、高校時代の第一章、大学時代(昭和末)の第二章、20年を経ての第三章、東日本大震災後の第四章と進むにつれ、性...

女子校時代に運命的な恋愛に落ちた、のの(野々原茜)とはな(牧田はな)の間での、1984年から2011年までの書簡だけの小説。 未熟なレズビアンがどうなる的なお話かと思ったが、高校時代の第一章、大学時代(昭和末)の第二章、20年を経ての第三章、東日本大震災後の第四章と進むにつれ、性的マイノリティーというよりも女性として、さらに人として、いかに考えながら生きるのか、また、大切な人との関係がどのようなものかを、距離やコミュニケーションの重要性を踏まえつつも、想うことの大事さを感じさせられた。 19-58

Posted byブクログ

2019/05/19

ほのぼのなタイトルに反して、なかなかしんどい話でした。 個人的には二人の別れの原因になったののの行動が 突飛に感じられて、納得いかなかった 悦子さんのエピソードはとても切なかったです

Posted byブクログ

2019/05/18

ののとはなの手紙やメモ、メールでのやり取りで構成されており、女子高生から四十代までの話。 なかなか読み進まず諦めそうになるも、続きが気になり読み進めてしまう。 女性同士の恋や考え方が偏っていても、芯が通っている生き方が羨ましく思ってします。行動力も大事なんだな。

Posted byブクログ