ひと の商品レビュー
不運にも両親を失って人生の方向転換をしなければならなくなった聖輔。幸運なのは周りの人に恵まれたこと。人柄がそういう人達を呼び寄せるのかもしれないけれど。一人で何でもやらなくちゃいけないと思っていたけれど、人を頼ってもいいんだ…ということを知る。これからも良い縁があるといいな。
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インパクトのある表紙。どこか淋しそうな男の人。つらい内容の話だったら、今はちょっと遠慮したいな…、と思いながら手にする。本屋大賞2位。ブクログさんたちの評価は良い。 3年の内に父も母も亡くし、大学も辞めざるを得なくなった21歳の青年の話。 出てくる人たちはいい人ばかり。一部を除い...
インパクトのある表紙。どこか淋しそうな男の人。つらい内容の話だったら、今はちょっと遠慮したいな…、と思いながら手にする。本屋大賞2位。ブクログさんたちの評価は良い。 3年の内に父も母も亡くし、大学も辞めざるを得なくなった21歳の青年の話。 出てくる人たちはいい人ばかり。一部を除いては。 おかずの田野倉、督次さん詩子さんたちと出会えてよかった。人生は自分で決めて自分で進んでいくものだと改めて思う。大学をやめることになって、腐ってしまっていたら、その後の出会いはなかったわけだから。 読んでよかった。おすすめです。
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若くして天涯孤独となった主人公。 が、周りの人に支えられながらドンドン成長し、変わって行くその姿に感動。 「孤独は人生において本当に大切なものを浮かび上がらせる。」ほんと、そのとーり。 読後感も◎、終わり方もお洒落。
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【あらすじ】 交通事故で父を、突然の病で母を亡くし、ひとりになった主人公。 地元の鳥取ではなく、進学先(中退するが)の東京でひとりぼっちかと思いきや、全くそうではない。 最後のコロッケを他のお客さんに譲ったことを皮切りに、ひと、ひと、ひとと出会い、ご縁が残る。 最後は、いろんなこ...
【あらすじ】 交通事故で父を、突然の病で母を亡くし、ひとりになった主人公。 地元の鳥取ではなく、進学先(中退するが)の東京でひとりぼっちかと思いきや、全くそうではない。 最後のコロッケを他のお客さんに譲ったことを皮切りに、ひと、ひと、ひとと出会い、ご縁が残る。 最後は、いろんなことやものを譲ってきた主人公が、譲られないひとを手に入れる。 【感想】 すごく読みやすかった。青春。 基本的には文章より話し言葉が多く、登場人物たちの思いがセリフとして書かれている為、どんな人物かどんな情景かを想像できた。 行ったことのない商店街も、惣菜屋も、もはや鳥取自体も、読み終わった今ではすごく身近に感じられる。 主人公の両親は既に亡くなっており、セリフなどはない。 しかし、この主人公の1年間を通して、とても大切にまっすぐに育ててこられたのだと受け止められる。 そして、主人公自身もこの1年間で、母だけでなく父に対してもの『喪の作業』をおこなうことができ、さらに大きく成長することができたように思う。 ところどころで嫌な人物が出てきて、主人公を応援しているこちらとしてはイライラさせられたが、そのたびに主人公自身や周囲の人に助けられた。 おそらく、主人公自身が感じた経験も同じだっただろう。 爽やかで、自然にゆったりと読める一冊だった。
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登場人物を、ひとりひとりフルネームで書かれた本はあまりないのでは?なげやりにならず、今できることに集中し丁寧に生きることを教わった。
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読んでいてコロッケが食べたくなりました。 母の同僚や大学の友人の母親が主人公にお金を渡す場面があったけど、ああいうのを嫌みや哀れみととらえられないようにスマートに渡せるような人間になりたい、と思った。 あとお金じゃないけど、総菜屋さんのご主人が初めて主人公に会ったときのように、前...
読んでいてコロッケが食べたくなりました。 母の同僚や大学の友人の母親が主人公にお金を渡す場面があったけど、ああいうのを嫌みや哀れみととらえられないようにスマートに渡せるような人間になりたい、と思った。 あとお金じゃないけど、総菜屋さんのご主人が初めて主人公に会ったときのように、前のお客さんに順番を譲ってくれた主人公におまけ、とかすごいカッコいいと思った。そういうのを自然にできるひとになりたい。
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聖輔人が良すぎる。 両親を亡くし気持ちの切り替え、前を向く、そんな器用なことはできないと何も決まらず時間だけが過ぎてあせる聖輔。 おかずの田野倉でのアルバイトがスタート少しずつ前に進み出す。聖輔が優しいから自然と優しい人が集まってくるのかな。 聖輔達の暖かで幸せな未来が見える...
聖輔人が良すぎる。 両親を亡くし気持ちの切り替え、前を向く、そんな器用なことはできないと何も決まらず時間だけが過ぎてあせる聖輔。 おかずの田野倉でのアルバイトがスタート少しずつ前に進み出す。聖輔が優しいから自然と優しい人が集まってくるのかな。 聖輔達の暖かで幸せな未来が見える。
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よくないね、いやさに慣れちゃうなんて 悲しみがきっちり二倍になるわけじゃないことはわかりました。きっちり二倍になられたら、人は本当につぶれちゃうんだと思います。まあ、二倍にはならなくても、二つが合わさってグチャグチャにはなるんですけど。 情だけではどうにもならない。でも、情は...
よくないね、いやさに慣れちゃうなんて 悲しみがきっちり二倍になるわけじゃないことはわかりました。きっちり二倍になられたら、人は本当につぶれちゃうんだと思います。まあ、二倍にはならなくても、二つが合わさってグチャグチャにはなるんですけど。 情だけではどうにもならない。でも、情は必要。 一人でがんばることも大事。でも頼っていいと言っている人に頼るのも大事。 ズルズルと長引かせてはいけない。決めるのは慎重に。でも決めたら素早く動かなければいけない。 急がず、じっくり決めればいい。初めて少しだけ、気持ちに余裕が出た。本当に少し。でもその少しが本当にありがたい。 時間はね、あるようでないよ。気づいたら、できないことだらけになってる。その時にあれをやっとけばよかったなんて思わなくてすむよう、がんばんな。 急がなくていい。一つ一つだ。急がないが、とどまらない。そんなふうにやっていけたらいい。先は大事。でも今も大事。先は見なければいけない。でも今も疎かにしたくない。だって僕は、生きている。 大切なのはものじゃない。形がない何かでもない。人だ。人材に代わりはいても、人に代わりはいない。
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なんかよかった。 最後のページが変わって、ひとこと。 サイコーでした。 たんたんとした日々なんだけど、それぞれに物語があると思いました。
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大学中退の主人公の普通な日常を描く。父を巡るたび、人との出会い。 ラストはいいね。「若いっていいね」と思わされる一冊。 ブック・オフのコーナーで評価が高かったので手に取る。私的には本屋大賞?という感じだが、20代前後の人に、出会いや人の暖かさやこれから続く未来を考えさせられる一...
大学中退の主人公の普通な日常を描く。父を巡るたび、人との出会い。 ラストはいいね。「若いっていいね」と思わされる一冊。 ブック・オフのコーナーで評価が高かったので手に取る。私的には本屋大賞?という感じだが、20代前後の人に、出会いや人の暖かさやこれから続く未来を考えさせられる一冊になっているのかな。
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