デートクレンジング の商品レビュー

柚木麻子(著者)

2020/02/22

結婚し義母の経営する喫茶店で働く佐知子、穏やかで安定して生活を送っている。一方、親友の実花は、元アイドルグループ「デートクレンジング」のマネージャーであり、グループ解散後、何かに追い立てられるように婚活を始めた。

「デートクレンズ」とはアメリカの造語で、あえてデート断ちをして、自分を取り戻す時間を意識的に持とうという意味があり、マネージャーの実花は、男の目を意識したアイドルではく「媚びがなくスキル重視」を目指してきた。

共に35歳。
実花はアイドルオタクであり、女の人生・友情に「オタク」を絡ませて描いた作品。
自分自身がオタクなので面白かったが、オタクを絡ませたことにより、わかりにくく、焦点がぼけてしまった印象。
(図書館)

2020/02/14

図書館で借りて。そこまで響かなかったかな…
環境が変わったら友達は変わる、それはたしかに。
長編だけど、あまりリアルではない方の柚木麻子と感じた。

2020/01/09

結婚してて妊活中の友達が、婚活を始めた友達の足を引っ張る的なお話?
友達の人物像を勝手に高めてしまって、それがズレると非難する。
なんだか読んでてしんどいお話でした。。
そんなこんなで読んだことをスッカリと忘れてしまってましたw

2019/12/17

自律した女性の幸せとは？仕事なのか結婚なのか育児なのかヲタ活なのか…というようなことを書くと、「そういうことを言うから男はアカン」「女は家庭を守れとか昭和すぎて、時代遅れ」などと言われそうだが、この本のテーマはそういうものだからそうとしか書きようがない。

柚木さんの小説にしては、読後の甘い幸せ感が足りないなぁ。作者自身あえてそういう風味を消そうとしているのかも知れないし、読む人が読んだら幸せ感を感じるのかも知れないが、ちょっと物足りなかった。

ヲタクの情熱って素晴らしいと思う。ただ確かに偏愛の度合いが過ぎてついていけない温度をもってしまうことも事実。世間って意外と冷めてるから温度差に危険な近寄りがたさを感じてしまうんだろう。多くのヲタク候補生はそこの時点で世間にフーフーと冷まされて生ぬるく世を渡っていくことになるんだが。

それでも冷めずに生き残ったヲタクたちは、ヲシに対してその情熱を注いで生きていく。が、ヲシがなんらかの事情でなくなった時に、情熱をもてあましてしまう。次のヲシでも見つかればいいのだが、婚活だのニン活だのと世俗の活動にその情熱をそそいだら…

そら、温度差と摩擦熱でやっかいなことになるんだろう。この小説のように…。でも、熱い人は基本的に大好きである。

2019/11/25

『デートクレンジング』って何ぞや？と思ったら「デートしない時間をあえて作って、自分の時間を取り戻そう」という意味だそうな。知らんわそんなん。と自暴自棄になるくらい面白くなかった。妊活に励む主人公と、婚活に励む女友達。二人とも共感できないし好きにもなれない。同著者『ナイルパーチの女子会』ぽい内容で、嫉妬したり悪態ついたり、いい歳して女子中学生かよっ！と突っ込みたくなる内容。オタクとアイドルの話も絡めてあるが、全く頭に入ってこない。最後の方は流し読み。私の心はすっきりクレンジングされなかった。

2019/11/11

嫁と義母はいがみあうもの、主婦は暇、夫は妻が出歩くのを嫌がるもの、既婚者と独身者はうまくいかない。

芝田のように悪意がある場合は別として、今、こういうことなんの疑いもなく言ってしまえる人ってどのくらいいるんだろう。なんなんだろう、この呪いは。

でも、自分だって、気づかず呪いにかかっていることや、誰かを呪いにかけてしまうような言動をとってしまっているんだろう。

「自分と違う環境にいる人の問題が全部、軽くてくだらなくて、どうでもいいものに見えてしまう」という義母の指摘は素晴らしかった。その後の佐知子への思いも。

ラストのシェアハウスのくだりはなんだそれ。と少し思ったけど、女同士って愛おしい、と思った。

2019/10/16

年齢やライフスタイルが変わるとともに難しくなる女性同士の友情が描かれているところがとても良いなと思いました。ただ登場人物の言動にリアルさが薄く「そこでなぜ笑う？」「それで分かりあえるのなぜ？」と疑問に思うところが多くて途中から飛ばし読みになってしまった…。最終回が決まってるからそこに向けていやな人も無理やり良い人に、という感じが入り込めず、私には少し辛かったです。

2019/08/14

女のめんどくささとか、絶妙な距離感とか、でもやっぱり女同士は愛おしいところとか、良かった。
そしてこの人の食べ物の描写も大好物で、ごくごく読めた。

2019/07/31

デートクレンジングの言葉の意味を知らなかったのですが、なるほど・・・と。

アイドル、マネージメントをしていた女友達、そして主人公。

仕事、婚活、妊活とそれぞれ抱えた悩みに立ち向かいつつ頑張っているのですが、女友達との関係がやけに濃密で、個人的には不思議な感じでした。中高生でもないのにそこまで？って。
いろんなタイプの人間がいますが、癖の強い人結構いい味出してます。身近にいたら辟易しそうですが…。

2019/06/24

本の内容に入っていけず、迷った挙句途中でしたが読むのを断念。途中棄権は久しぶりだなー。合わなかった。