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火星に住むつもりかい? の商品レビュー

3.8

243件のお客様レビュー

  1. 5つ

    44

  2. 4つ

    111

  3. 3つ

    51

  4. 2つ

    17

  5. 1つ

    5

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2023/04/13

伊坂ワールド満開である。 エンターテイメント小説として、緊迫感ある展開、映画化されると画像でもっと迫力があるだろうなと想像する。 スカッとしたいときに読むには最適ではないだろうか。

Posted byブクログ

2023/03/23

「伊坂幸太郎」の長篇作品『火星に住むつもりかい?(英題:Life On Mars?)』を読みました。 「伊坂幸太郎」作品は昨年5月に読んだ『仙台ぐらし』以来なので、ちょっと久しぶりですね。 -----story------------- この状況で生き抜くか、もしくは、火星に...

「伊坂幸太郎」の長篇作品『火星に住むつもりかい?(英題:Life On Mars?)』を読みました。 「伊坂幸太郎」作品は昨年5月に読んだ『仙台ぐらし』以来なので、ちょっと久しぶりですね。 -----story------------- この状況で生き抜くか、もしくは、火星にでも行け。 希望のない、二択だ。 「安全地区」に指定された仙台を取り締まる「平和警察」。 その管理下、住人の監視と密告によって「危険人物」と認められた者は、衆人環視の中で刑に処されてしまう。 不条理渦巻く世界で窮地に陥った人々を救うのは、全身黒ずくめの「正義の味方」、ただ一人 ディストピアに迸るユーモアとアイロニー。 「伊坂」ワールドの醍醐味が余すところなく詰め込まれたジャンルの枠を超越する傑作! ----------------------- 「伊坂幸太郎」ワールドが堪能できる作品でしたねー ジャンル分けが難しいですが、近未来SFっぽい感じでしょうか、、、 宇宙を舞台にした作品っぽいタイトルですが… 実際は、「この状況で生き抜くか、もしくは、火星にでも行け!」 の希望のない二択を表していて、ディストピアとなった仙台を舞台とした作品でした。 住人が相互に監視し、密告する… 危険人物とされた人間はギロチンにかけられる―身に覚えがなくとも、、、 交代制の「安全地区」と、そこに配置される「平和警察」、この制度が出来て以降、犯罪件数が減っているというが… 今年安全地区に選ばれた仙台でも、危険人物とされた人間が、ついに刑に処された。 こんな暴挙が許されるのか? そのとき、全身黒ずくめで、謎の武器を操る「正義の味方」が、「平和警察」の前に立ちはだかる! 密告、連行、苛烈な取り調べ… 暴走する公権力、逃げ場のない世界… 魔女狩りが復活したような状況の中、突然、全身黒ずくめの「正義の味方」が現われ、木刀と強力な磁石を使った武器で単身「平和警察」に立ち向かう、、、 「平和警察」の「薬師寺警視長」は、この事態を重く受け止め、警視庁の特別捜査室から「真壁鴻一郎」を呼び寄せ、この事件の捜査にあたらせる。 一方、「正義の味方」である理髪店店主の「久慈羊介」は、心の苦しみを抱えていた… 一部の人だけを助けて、全ての人を助けることはできないことは偽善なのでは?公平性を担保できなければ偽善と糾弾されてしまう、、、 正義感の強かった祖父と父が経験した悲惨な体験、善意からの行為を偽善と呼ばれて苦しみ、そして死にまでつながった過去… そこから学んだ「人助けをするとろくなことにはならない」という教え。 「正義の味方」が公平性を保って活躍することなんて不可能ですからね… でも彼は「常連客の危機を知った時には、助けても良い」という、都合の良いルールを作り、自分を納得させながら活動を行うことを決意する、、、 店の客を大事にすることは客商売の基本であり、これは決して善行ではないのだ… と自分に言い聞かせて。 しかし、その行為が仇となる… 罪のない人たちが処刑されることになり、その中には「久慈」の客である高校生の「佐藤誠人」も含まれていた、、、 「久慈」は、「佐藤」を助けるため処刑現場に乗り込むことを決意する… そして、そこに複数の黒ずくめの男たちが現われる。 「久慈」は、「佐藤」を助けることができるのか!? 「平和警察」に狙われた「久慈」の運命は!? 拷問シーンを始めとする「平和警察」の活動が不快感マックスなだけに、公平性は保てていなくても、「久慈」の活躍を… 「久慈」に感情移入しつつ、孤独なヒーローの活躍を、応援したくなる物語でグイグイ読ませる感じでした、、、 「伊坂幸太郎」らしさ満載の娯楽小説でした… 面白かったー

Posted byブクログ

2023/04/02
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※このレビューにはネタバレを含みます

不条理渦巻く世界で窮地に陥った人々を救うのは、全身黒ずくめの「正義の味方」ただ1人。 . こんな世の中は嫌だなぁと思う世界観。 ちと難しかったなぁ .

Posted byブクログ

2023/03/12

すごく怖い世界。でもこうなるのは分かる。 ずーっと続いてた昆虫の蘊蓄。最後のトゲアリのところであーこの話しの為だったのかと納得。 そういうところとか、ところどころにある感じがすごく伊坂さんぽい話しだった。 「振り子が行ったり来たりするように、いつだって前の時代の反動が起きて、あ...

すごく怖い世界。でもこうなるのは分かる。 ずーっと続いてた昆虫の蘊蓄。最後のトゲアリのところであーこの話しの為だったのかと納得。 そういうところとか、ところどころにある感じがすごく伊坂さんぽい話しだった。 「振り子が行ったり来たりするように、いつだって前の時代の反動が起きて、あっちへ行ったり、こっちへ来たりを繰り返すだけだよ」 「振り子の揺れを真ん中で止めることはできないから。大事なのは、行ったり来たりのバランスだよ。偏ってきたら、別方向に戻さなくてはいけない。正しさなんてものは、どこにもない。スピードが出過ぎたらブレーキをかける、少し緩めてやる。その程度だ」

Posted byブクログ

2023/03/03

読んでいて驚いたのは、思わぬ人に二面性があったこと。自分の周囲に例え、あの人も?この人も?と考え始めると面白いけど、ちょっと疑心暗鬼になってしまう。もう少し、気楽に生きさせて下さい。 つらい描写もあったけど、ほぼラストのユーモアあるセリフで緊張がとけて、軽い気持ちになって読み終...

読んでいて驚いたのは、思わぬ人に二面性があったこと。自分の周囲に例え、あの人も?この人も?と考え始めると面白いけど、ちょっと疑心暗鬼になってしまう。もう少し、気楽に生きさせて下さい。 つらい描写もあったけど、ほぼラストのユーモアあるセリフで緊張がとけて、軽い気持ちになって読み終えることが出来ました。このあたり、伊坂さんの優しさかな。

Posted byブクログ

2023/03/01

一番驚かされたのは、解説かも知れない。解説を読んでなるほどと思わされるところがたくさんあり、伊坂幸太郎がだんだん面白く無くなってきたなと、読み込めていなかった自分が少し情けなくなった。その解説を書いているのがなんと二十歳。たくさんのものに触れて、メッセージを読み取れるよう、見習わ...

一番驚かされたのは、解説かも知れない。解説を読んでなるほどと思わされるところがたくさんあり、伊坂幸太郎がだんだん面白く無くなってきたなと、読み込めていなかった自分が少し情けなくなった。その解説を書いているのがなんと二十歳。たくさんのものに触れて、メッセージを読み取れるよう、見習わなくてはならないと思った。

Posted byブクログ

2023/01/28
  • ネタバレ

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伊坂さんのお話はやっぱり面白い。 正義の味方か危険人物か、これは紙一重とも見方によるとも言えて、この世の中で本当に正しいことなんて、誰も分からないんだと思った。 でも、だからこそ、常に自分の頭で、何が正しいのかを考え続けて行かなければならないと思った。

Posted byブクログ

2023/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2023.01.24 図書館 ブラック伊坂。 かなり良かった。伊坂の中でもかなり上位。 ブラック伊坂はあまり好きじゃないけどこれは別格、刺さるものがあった。 朝井リョウの正欲を読んだ後だったから リャン面正義、両方の視点から描くところがすんなり入ってきた。 といってもこれは片側の悪が明らかで、どう考えても理不尽な人生の強奪。 明らかに理不尽なことが起きているのに 周りはそれに気が付かない、どうしようもできない、大きな社会に取り残される孤独。 大衆悪への反逆心、まさに伊坂ってかんじ! ブラック伊坂で暗闇ばかりだったけど ラストは希望があったし読後感はそんなに悪くない。 完全にスッキリ!ってわけでもないけど。 それにしては前半に善良市民が死にすぎた。 どこからが誰の計画で…?これはもう計画の一旦…? と全貌を理解しようとするとかなりややこしかった。作り込まれているけど全ては曝け出さない。けれどちゃんと辻褄の合う想像はできる。 伊坂の潔いこだわりに久しぶりにやられた。 やっぱ伊坂ってすごいわ! まだ読めてない伊坂、ちゃんと読もう。 大昔に読んだままの伊坂も読み返してみたい。

Posted byブクログ

2023/01/15

平和警察の悪辣さが前面に出ているが、単純な勧善懲悪としては描かれていないので、読者の溜飲をどこまで下げてくれるのかと不安にも、期待にも思いながら読み進めたが、ああ、そうだよなと良くも悪くも納得してしまうような結末の付け方だった。 正義のヒーローは悪の組織を、それを上回る暴力でもっ...

平和警察の悪辣さが前面に出ているが、単純な勧善懲悪としては描かれていないので、読者の溜飲をどこまで下げてくれるのかと不安にも、期待にも思いながら読み進めたが、ああ、そうだよなと良くも悪くも納得してしまうような結末の付け方だった。 正義のヒーローは悪の組織を、それを上回る暴力でもって日曜朝に叩きのめしている。暴力で一面的な正義という思想を肯定することが是なら、平和警察も是となる。それは分かる。 でも、物語には読者目線の正義というエゴがまかり通る、その爽快さを求めたくもあると思ってしまう。

Posted byブクログ

2022/12/11

デストピア過ぎてもう。集団心理からくる胸くそ展開が序盤から続き、中々読み進められずリタイア。毎回そうなってしまいます。二部までいけば面白いというのも聞いているし今日こそは! やっぱり無理でした。 この作品は合わないらしいです。ごめんなさい。

Posted byブクログ