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火星に住むつもりかい? の商品レビュー

3.8

243件のお客様レビュー

  1. 5つ

    44

  2. 4つ

    111

  3. 3つ

    51

  4. 2つ

    17

  5. 1つ

    5

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2024/03/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本当にもう!さすが伊坂先生と思わせる 後半にたたみかける伏線回収 解説の人すごい!加護エイジについての考察 こわい世界 平和警察という魔女狩り 密告 厳しい尋問拷問 さらに大学のレイプ組織もひどい 読んでてつらい それを救う黒ずくめのヒーローの正体は?断片的な出来事が繋がっていく気持ちよさ レンタルバイクや社員寮 人文字の話まで繋がるとは!やっぱり伊坂先生作品は油断できない 玉に当たりに行く練習をする刑事部長も ヒーローは蒲生? 違う 時々出てくる理容室の鴎外くんが黒ずくめ? もう死んでる!?理容師??? 鴎外くんはただ家族の借金問題に悩み研究室から新磁石を盗みブローカーに売ろうとしていただけ? そしてヒーロー理容師も結局お釈迦さまの掌の上という!なんだこれ!?すごすぎる! 理容室の噂話 虫の話  「人間は安心する情報より危険を煽る情報により反応する」 羊介が研究室に返そうとした磁石の力に気づくところや練習するところは完全にヒーローの能力発現シーン スパイダーマンや、回転の能力に気づくジョジョ七部みたい 人を救える人はみんなを救わないといけない?救う人を選ぶ または救う範囲を決める  1人助けたら他の困っている人も助けないといけない 偽善者と言われる でも結局全てはこのタイトルなんだよな〜解説で気づかされました 本当にありがとうございます

Posted byブクログ

2024/02/15

好きな伊坂作品の中でもおそらく最上位グループのお気に入り。3度めの再読。怖い世界での半ばやけくそ、人間臭く、出来ること限定のヒーロー。昆虫のうんちくとリンクした話も面白い

Posted byブクログ

2024/02/09

伊坂ワールド前回であるなと感じた。良い意味で。 伊坂幸太郎が好きなので贔屓目に見ているところはあるかもしれないが、話の持っていき方や伏線回収の仕方など、今回も惹き付けられ面白かった。 魔女狩りをコンセプトに現代に投影して描かれた「平和警察」という機構は酷く悲惨な制度であると感じ...

伊坂ワールド前回であるなと感じた。良い意味で。 伊坂幸太郎が好きなので贔屓目に見ているところはあるかもしれないが、話の持っていき方や伏線回収の仕方など、今回も惹き付けられ面白かった。 魔女狩りをコンセプトに現代に投影して描かれた「平和警察」という機構は酷く悲惨な制度であると感じたが、よくよく考えるとさほど今私たちが生きている時代と変わらず、物語はあえてそれを皮肉ったものではないかとも思った。 SNSやメディアなどで映し出された1部の情報であたかも相手の全てを知ったかのように錯覚し皆で寄って集って批判をぶつける、一方通行の集団行動。私人逮捕などが正義と唄い活動している逮捕者も居るくらいで、規模や時代背景は違えど、「魔女狩り」や「村八分」といったものは常に人間の防衛反応・潜在意識としてあるのではないかと感じた。 ひとつの良いことを偽善だと言い炎上する点や、自分に被害が加わらなければ人は残酷になれるという点など、処刑を見届ける民衆の狂気の描かれ方はなんら誇張した表現ではないと私は思う。 そんな中で立ち上がれる勇気ある人(今回で言う物語の久慈)をヒーローと称え敬うわけではないが、素直に認められる世間でありたいなと感じた。 タイトルにあやかるのであれば、 まだ地球も捨てたもんじゃない。と言ってもらえるように。

Posted byブクログ

2024/02/12

魔女狩りの現代版。平和警察という組織は、警察の部署であり、危険な人物を取り締まり拷問し、最終的に公開処刑されてしまう。ある日、平和警察のビルに正義の味方が現れて。そんな架空の世界の出来事を描いている。 はじめは、登場人物も多く、平和警察という聞きなれないワードがしっくりこなく...

魔女狩りの現代版。平和警察という組織は、警察の部署であり、危険な人物を取り締まり拷問し、最終的に公開処刑されてしまう。ある日、平和警察のビルに正義の味方が現れて。そんな架空の世界の出来事を描いている。 はじめは、登場人物も多く、平和警察という聞きなれないワードがしっくりこなくて、物語に入り込めない。しかし、途中からの展開で完全に引き込まれた。 真壁の言葉は、面白く伏線のひとつだったりする。 「武力を使わずにどうやって相手を牽制するか。うまくやらないと。」 伊坂幸太郎さんの言葉の使い方は上手だなあ。ちょっとしたフレーズに心を持っていかれる。

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2024/01/28

最後の方まで惨いし、胸糞が悪くて読むのがしんどかった。それで高評価には出来ない感じ。 序盤で平和警察に大きな動きをもたらされるのかと思ったらむしろ逆にそれは貶める為だったり、飄々と平和警察の内情を知ってて協力する人がいたりと救いがなかったらどうしようと不安になった。 まあ最後も完...

最後の方まで惨いし、胸糞が悪くて読むのがしんどかった。それで高評価には出来ない感じ。 序盤で平和警察に大きな動きをもたらされるのかと思ったらむしろ逆にそれは貶める為だったり、飄々と平和警察の内情を知ってて協力する人がいたりと救いがなかったらどうしようと不安になった。 まあ最後も完全なハッピーエンド!大団円!て感じで終わらなかったけど、意外な展開で平和警察が変革を迎えそうでよかった。 完全な正義などない、バランスをとるのが大事が真理ではあるんだろうけど、ここまでのものは完全に排除すべきという思いが強かった。 解説で平和警察の嗜虐性の強いやつが死んだのを当然として見てるのは公開処刑をみている市民と同じ立場とあって少しゾッとした

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2023/12/17

登場人物の思惑がぶつかり物語が思わぬ方向に行きます。意外な人物が‥やるせない気持ちがありますが、どんでん返しが面白い本でした。

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2023/12/14

「世の中は良くなったりしないんだから。それが嫌なら、火星にでも行って、住むしかない」 拷問の描写が読み進めるには辛すぎて、何度本を閉じようと思ったことか。 ショックすぎて、最後まであまり内容が入ってこなかった。故にいい本なのかもしれないけど、良さが分からないし、内容を理解する...

「世の中は良くなったりしないんだから。それが嫌なら、火星にでも行って、住むしかない」 拷問の描写が読み進めるには辛すぎて、何度本を閉じようと思ったことか。 ショックすぎて、最後まであまり内容が入ってこなかった。故にいい本なのかもしれないけど、良さが分からないし、内容を理解することさえできなかった。 いつか、2回目を読んだら、少しは冷静に理解しながら読み進められるのか。もしくは、もう読みたくないと思うのか。

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2023/12/10
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平和警察が崩壊してもまた次の体制へと変わり同じような悲劇が起こるかもしれないし、悪は根絶できないんだろうなと。 でも、 最初に比べて2回目に出てくる 「火星に住むつもりかい?」というフレーズは何だかあたたかく優しいように感じた。

Posted byブクログ

2023/11/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「この状況で生き抜くか、もしくは、火星にでも行け」 中世の魔女狩りを現代版にしたらこんな感じだろう、というディストピアが描かれた話。 「平和警察」という名の組織に支配された都市で、市民たちの密告により、ギロチンで処刑される「危険人物」が選ばれていく。 平和警察に、ひとり磁石の武器を使って立ち向かう「正義の味方」と、助ける人たちの関係性。「偽善」とはなにか。 序盤からサディスティックな拷問の様子が描かれていて、胸糞悪さが続くので、明るい話を読みたい人にはあんまりおすすめできない。 けど、ストーリーの進め方や伏線の巡らせ方が見事で、ドキドキしながらページをめくる手が止まらず、あんなに分厚かったのに、あっという間に読み切ってしまった。 久々に再読したけど、やっぱり面白かった。 真壁さんのキャラクターがとても好きで、あの優秀さと抜け目のなさを描き切れるのはすごいなと思った。 最後の床屋での会話のシーンで、騙されたと思って嬉しくなった。

Posted byブクログ

2023/11/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

モダンタイムスみたいな暗くて怖い入りから、怒涛の展開 優秀なのにフワフワした真壁のキャラが好きです 行方くらますところまで作戦だったんだよね

Posted byブクログ