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家族シアター の商品レビュー

3.9

266件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2018/07/01

家族シアターというタイトル通り、いくつかの家族の、とあるひと時を切り取った短編集。 家族ってなかなかうまくいかないもので、理想の形を築き上げている家庭はなかなか少ないんじゃないかと思う。本書でも、そこは現実に即し(?)、正反対の姉妹を始めとする、関係性のあまり良くない家族の一コ...

家族シアターというタイトル通り、いくつかの家族の、とあるひと時を切り取った短編集。 家族ってなかなかうまくいかないもので、理想の形を築き上げている家庭はなかなか少ないんじゃないかと思う。本書でも、そこは現実に即し(?)、正反対の姉妹を始めとする、関係性のあまり良くない家族の一コマを切り取った編が多い。しかし、うまくいかない関係の中で、それでもふとしたきっかけでお互いのことを知り、仲が少し解れる様が描かれる時、なんとなく救われたような思いになった。

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2018/06/28

親子、姉妹、祖父と孫などあらゆる家族関係が描かれたシアター。 総じて面白くて、最初はやきもきさせるのに、上手く終わらせるのはいい感じです。 個人的に面白かったは、「タイムカプセルの八年」と「孫と誕生会」いずれも、男親と祖父の立場がよかった。 自分に近いからか面白く感じました。 ...

親子、姉妹、祖父と孫などあらゆる家族関係が描かれたシアター。 総じて面白くて、最初はやきもきさせるのに、上手く終わらせるのはいい感じです。 個人的に面白かったは、「タイムカプセルの八年」と「孫と誕生会」いずれも、男親と祖父の立場がよかった。 自分に近いからか面白く感じました。 あとは、各ステージに連動があれば更に面白かったです。

Posted byブクログ

2018/07/07

「妹」という祝福: 「真面目」な姉とそんな地味な姉を見てうまく女の子として育ってきた妹。 姉妹とか兄弟てやっぱりそんなに仲のいいものじ「ないと思う。特に高校の時とか。 お互いに意識して、姉の頭のいい部分に憧れ、妹の友達が多くキラキラしている部分に憧れ。 その感じがすごくりある...

「妹」という祝福: 「真面目」な姉とそんな地味な姉を見てうまく女の子として育ってきた妹。 姉妹とか兄弟てやっぱりそんなに仲のいいものじ「ないと思う。特に高校の時とか。 お互いに意識して、姉の頭のいい部分に憧れ、妹の友達が多くキラキラしている部分に憧れ。 その感じがすごくりあるで、姉の結婚に際してお互い意識してたのがわかる感じがリアル。 タイムカプセルの八年: 父親目線。 息子の夢を守るために6年の時の担任が埋めなかったタイムカプセルを親父の会で探し出す話。 比留間先生のエセいい先生がリアル。 孫と誕生日:おじいちゃん目線。 帰国子女のちょっと内気な小学生女子と役員とか色々やっちゃう系のおじいちゃん。孫の学校に竹とんぼを教えにいき「お師匠様」と慕われるおじいちゃん。 お友達の誕生日会に呼ばれずに悩む孫。 孫とおじいちゃんという絶妙な距離感で描かれる家族。 「この世の中で、せめて家族くらいら、そう思ったっていいだろう。」(p.344)に 泣きそうになった。

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2018/06/21
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※このレビューにはネタバレを含みます

すごく良かった。良かったことを上手く言葉で表せない自分がもどかしいほど。 家族のそれぞれの視点で書かれた短編集。私が女性だからか、「妹という祝福」「私のディアマンテ」「1992年の秋空」が特に良かった。気づいたら泣いてた。 一番身近な存在、家族。疎ましく思うときもあるけど、結局切っても切れないのが家族なんだろうな。

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2018/06/09

覚えてる。 自分は覚えている。 自分のことが 覚えていてくれるだろうか。 思い出してくれることがあるのだろうか。

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2018/05/29

辻村深月としては、ドロドロ感も少なく読みやすい。面倒くさいけどやっぱり家族っていいよね。そんな読後感。

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2018/05/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本屋大賞効果か、文庫になっていたので購入。 結局なんだかんだいってどのお話の登場人物も家族のことが好き、というのが自分にはいまいち共感できなかった。

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2018/05/24

様々な人間模様というか、家族のあり方があって、あるあるとうなづくようなエピソードで微笑ましく読めた。切っても切り離せない家族だからこそ起こりうるお話。

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2018/05/23

家族は面倒臭くて、厄介で、しょっちゅう腹も立って。だけどかけがえのない、なによりも大切なものてことを実感する優しい気持ちになれる本でした。辻村さんはほんとにうまい。

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2018/05/21

例え家族という近しい関係であっても,決して相容れない・理解できない人と人との精神的境界だけれど,でもどこかで必ず交われる点が存在するのだ,という救済・希望を,7つの短編を通して紡ぐ.ああなるほど,これだけ読者の心の奥深くの琴線に潜り込む力を持つのだ,確かに本屋大賞に選ばれる訳だ,...

例え家族という近しい関係であっても,決して相容れない・理解できない人と人との精神的境界だけれど,でもどこかで必ず交われる点が存在するのだ,という救済・希望を,7つの短編を通して紡ぐ.ああなるほど,これだけ読者の心の奥深くの琴線に潜り込む力を持つのだ,確かに本屋大賞に選ばれる訳だ,とすとんと落ちる.何よりも家族シアターという題名が素晴らしいではないか.

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