震える教室 の商品レビュー
近藤史恵がホラー?――これがまず意外である。人情や日常の機微を描く印象が強いだけに、「え、そっち行く?」と軽く身構えてしまう。 しかも舞台はホラーの王道、学園である。場所は大阪・心斎橋の由緒正しき凰西学園高等部。女子高生に怪奇現象、この時点でもう“それっぽさ”は満点だ。あとは何...
近藤史恵がホラー?――これがまず意外である。人情や日常の機微を描く印象が強いだけに、「え、そっち行く?」と軽く身構えてしまう。 しかも舞台はホラーの王道、学園である。場所は大阪・心斎橋の由緒正しき凰西学園高等部。女子高生に怪奇現象、この時点でもう“それっぽさ”は満点だ。あとは何か出てくるのを待つだけ、という雰囲気である。 案の定、出てくる。しかも七不思議という、これまた鉄板のネタだ。ただしこの七不思議、誰も見たことがない。というのも、そこにいる“何か”――死霊や生き霊といった魑魅魍魎たちは、私たちとは別のレイヤーで存在しているからだ。いわば「見えないのが仕様」なのである。 ところが、その“仕様”にバグを起こす存在が現れる。新入生の真矢と花音、この二人だ。なぜかこの二人、肌が触れ合うと“見えてはいけないもの”が見えてしまう。ホラー的には、なかなか厄介な体質である。 見えてしまった以上、放ってはおけない。なぜそれが怨霊になったのか、その理由が浮かび上がり、気がつけば除霊(というか説得?)のようなことが始まっていく。 怖いのに、どこか理屈が通っていて、妙に納得してしまう。このあたりがいかにも近藤作品らしい。ゾッとさせつつも、人の感情に着地してくるあたりが、実にうまいのである。
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いわくつきの女子高に通う真矢と花音、二人が触れ合うと扉が開き、見えてしまう。 ---------------- 図書館で読んだことのない近藤さんの本を見かけたので。 しかし怪談ものとは思いませんでした。読み始めて5ページくらいが一番怖かったです。 ミステリと女性の心情表現に定評の...
いわくつきの女子高に通う真矢と花音、二人が触れ合うと扉が開き、見えてしまう。 ---------------- 図書館で読んだことのない近藤さんの本を見かけたので。 しかし怪談ものとは思いませんでした。読み始めて5ページくらいが一番怖かったです。 ミステリと女性の心情表現に定評のある近藤さんですが、今回はそのミステリの部分を「見える」形にしてしまったことで少し魅力が減ってしまったようにも感じました。しかし最後に大阪空襲の話を入れ込んだところなんかは期待通りで、やはりそうした部分は近藤さんのお話の厚みになっているよなあ、と感じました。 しかし怪談は怖い(怪談は怖い)ので苦手です。
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大阪心斎橋にある古い女子校でのさまざまな怪奇現象を二人の女の子が目撃する物語。 ホラーだったけど、そこまで怖くなかった。怖いんだけど、主人公の二人が意外とあっさり受け入れているからかな? 二人がいろいろ調べたりして、どんなことがあったのか何となくわかるけれど、問題が解決される...
大阪心斎橋にある古い女子校でのさまざまな怪奇現象を二人の女の子が目撃する物語。 ホラーだったけど、そこまで怖くなかった。怖いんだけど、主人公の二人が意外とあっさり受け入れているからかな? 二人がいろいろ調べたりして、どんなことがあったのか何となくわかるけれど、問題が解決されるというわけではなく、なんだかもやもやしたままの終わり方。 昔の人たちの思いとか無念とか、そんなものとも、共存して生きていかないといけないとか、そういうことだろうか。 ちょっと不思議な物語だった。 最後の母の不安も、何かの前振りのようでちょっと怖い。
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歴史ある私立高校に通うことになった真衣。クラスメイトになった花音と触れ合うと不思議なものが見えるようになる。 学校の怪談的なものから生徒の個人的な出来事にまつわるものまで、様々な怪異に出会う二人の話。 ある生徒の方に乗ってるしろくまのぬいぐるみなんてまるでファンタジーみたいだけど...
歴史ある私立高校に通うことになった真衣。クラスメイトになった花音と触れ合うと不思議なものが見えるようになる。 学校の怪談的なものから生徒の個人的な出来事にまつわるものまで、様々な怪異に出会う二人の話。 ある生徒の方に乗ってるしろくまのぬいぐるみなんてまるでファンタジーみたいだけど、ラストは結構ホラーで怖い。 短編集だから読みやすい。
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子供の頃より怪談は怖くなくなったけど、 この本を読んでいる間は、子供の頃のように 怖く感じたけど、不快感はない。
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ホラーは嫌いだけど読めた 一番怖かったのはぬいぐるみの話かな ぬいぐるみ可愛がっている身としては、おふって感じ 愛さなきゃねぬいぐるみを 結局悪いやつには天罰下るんだなみたいな感じだったのも個人的に良かったです
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学園ホラーという感じ。 一つ一つの話は読みやすかった。 ものすごく怖いお話というよりは、ミステリ的な要素が多めだった。 決して霊を成仏させるとかではなく、ただただそこにいるものとしてある意味受け入れるのが新鮮だった。 花音はどうして霊感があるのか?謎だった
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歴史ある女子高を舞台に、女子生徒2人が互いに触れあうことで霊や怪異、不思議なものがみえるようになるという話。 ほんのりしたホラー、女子高の古風な雰囲気、女の子2人の関係など面白かった。 文庫本版を過去に読んだが、単行本版を再読。単行本版は表紙や装丁の美しさも素敵だった。
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お嬢様学校に通うことになったお嬢様では無い女の子と、小説家の母を持つお嬢様がひょんなことから手を繋ぐと霊が見えるようになり…というお話。軽いホラーなので、YAぽい感じで読みやすかった。読んでると情景が目に浮かぶような文章でした。エピローグが?どう言う意味だったのかちょっとわからず...
お嬢様学校に通うことになったお嬢様では無い女の子と、小説家の母を持つお嬢様がひょんなことから手を繋ぐと霊が見えるようになり…というお話。軽いホラーなので、YAぽい感じで読みやすかった。読んでると情景が目に浮かぶような文章でした。エピローグが?どう言う意味だったのかちょっとわからず、私としては無くてもよかったかなと思いました。
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凰西(おうせい)学園に通う真矢と花音。凰西7不思議といわれる怪奇事件の真相に迫っていく物語。近藤史恵「震える教室」、2018.3発行。連作6話。
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