震える教室 の商品レビュー
近藤さんのホラー。 エピローグはホラーを書くきっかけかと思ってしまう。 ミステリ要素もあるライトなホラーというジャンル。 短編連作で、あまり怖くないのでスラスラよめる。 でもホラーなので、解決していないところがやっぱり怖い。
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初読。図書館。学校を舞台にしたホラー連作短編集。近藤さんならもっとわかりやすく怖いものが書ける作家さんだと思うんだけど、1回さくっと読んだだけではあまり怖くなかった。でも文章から映像が浮かんでくるので、その映像が日常にするっと忍び込んできそうで怖い。エピローグも明るい中にひんやりとした気配があってイヤな感じ。1回味わってしばらく寝かせておきたくなる一冊。
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+++ 歴史ある女子校・凰西学園に入学した真矢は、怖がりの花音と友達になる。ひょんなことから、ふたりは「出る」と噂のピアノ練習室で、虚空から伸びる血まみれの白い手を目撃してしまう。その日を境に、ふたりが手をつなぐと、不思議なものが見えるようになった。保健室のベッドに横たわる首がな...
+++ 歴史ある女子校・凰西学園に入学した真矢は、怖がりの花音と友達になる。ひょんなことから、ふたりは「出る」と噂のピアノ練習室で、虚空から伸びる血まみれの白い手を目撃してしまう。その日を境に、ふたりが手をつなぐと、不思議なものが見えるようになった。保健室のベッドに横たわる首がないびしょ濡れの身体、少女の肩に止まる白いなにか、プールの底に沈むもの…。いったいなぜ、ここに出現するのか?少女たちが学園にまつわる謎と怪異を解き明かす、6篇の青春ミステリ・ホラー。 +++ わたしの苦手なホラーである。しかもそれが起こるのは、歴史ある――予てから「何か出る」と噂されている――女子校。中学からあるこの学校に、高校からの外部受験者として入学した真矢と花音はすぐに親しくなり、二人が触れ合うことで、怪異が見えてしまうことに気づくのにも時間はかからなかった。ここで起こる怪異は、この学校に関わる者たちの身に起こったことが元になっていて、それがさらに恐ろしさを増す印象である。見えるものと見えないものとのわずかな差で、世界が変わることも興味深い。苦手なホラーではあるが、真矢と花音のキャラクタや、花音の小説家の母のアドバイスなども含めて、拒否反応を起こさず愉しめる一冊だった。
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女子高を舞台にした連作ホラーミステリ。触れ合うとこの世ならざるものが見えてしまう二人の少女が主人公。爽やかな青春も感じさせつつ、ひっそりとした恐怖と謎解きの楽しみとが味わえます。見えなければそれまで、ではあるけれど。この学校、ちょっと嫌かも(苦笑)。 お気に入りは「捨てないで」。...
女子高を舞台にした連作ホラーミステリ。触れ合うとこの世ならざるものが見えてしまう二人の少女が主人公。爽やかな青春も感じさせつつ、ひっそりとした恐怖と謎解きの楽しみとが味わえます。見えなければそれまで、ではあるけれど。この学校、ちょっと嫌かも(苦笑)。 お気に入りは「捨てないで」。愛らしくほっこりとした物語……かと思いきや、これが一番怖い話でした。いっそ真相を知りたくなかった……知らないほうが幸せですよね絶対。 「隣のベッドで眠るひと」も印象的。なんとも悲しい話なのだけれど……ラストは凄絶。怪異のシチュエーションも実に恐ろしいし。
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【収録作品】プロローグ/ピアノ室の怪/いざなう手/捨てないで/屋上の天使/隣のベッドで眠るひと/水に集う/エピローグ ホラーなので、わりきれないものが残る。エピローグが一番怖かった。
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心斎橋にある女子高で起こる怪奇現象を描いた連作ホラー短編集。『幽』掲載の5作に書き下ろしを加えた物。 ホラーであるから怪異が論理的に解明される訳じゃ無いけど、何故起こるかを追及する辺りにこの著者らしいミステリ色が垣間見れる。印象としてはライトなホラーで、もっと怖いかおどろおどろし...
心斎橋にある女子高で起こる怪奇現象を描いた連作ホラー短編集。『幽』掲載の5作に書き下ろしを加えた物。 ホラーであるから怪異が論理的に解明される訳じゃ無いけど、何故起こるかを追及する辺りにこの著者らしいミステリ色が垣間見れる。印象としてはライトなホラーで、もっと怖いかおどろおどろしい方が好みだな。
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割としっかりホラー、と怖がりの私は感じました。最初はそれだけ、の「見える」ものが中盤からは誰かを死に向かわせていく。徐々に怖くなっていくなぁ、という印象でした。古い学校とはいえ、これだけ怪異が起これば「良く入学志望者が続くなぁ」なんて思ってしまう。人の思いは残るから切なくもあるし怖い。学校内外の生活のの描写が生き生きしていて、ちょっと微笑ましかったり。最後はどうなんでしょうね。だから花音と触れると見えちゃうのかな・・・と不穏な想像も。そうじゃないことを祈りますが。とても読みやすいホラーでした。
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